建築学生が学ぶ構造力学

建築学生が学ぶ構造力学
  1. HOME
  2. 過去問解説
  3. 一級建築士 施工
  4. 平成30年
  5. > No.15 木工事

平成30年度 一級建築士 施工 No.15を解説、くぎの種類(N・FN)の使い分けを見抜くポイント

本ページはプロモーション(アフィリエイト広告)を含みます。

平成30年度 一級建築士試験 学科Ⅴ(施工)No.15は、木工事に関する問題です。4つの記述のうち、最も不適当なものを選びます。

先に一つだけ。独学の効率に不安があるなら、スキマ時間で回せるスタディングの建築士講座を無料で試すのが早いです(スマホ完結・大手の約1/10)。

この問題のポイント

木工事では、くぎの種類、木材の含水率の測り方、耐力壁の納まり、アンカーボルトの精度が問われます。とくにくぎの種類による強度の違いが要点です。

核心はくぎの種類です。FNくぎは仕上用のくぎで、Nくぎより細く、せん断強度が劣ります。所定の強度が要る造作の留付けで、Nくぎの代用にはなりません。

※ 問題文そのものは建築技術教育普及センターの公式PDFで確認できます。

正解:選択肢1(これが最も不適当な記述)

一級建築士 施工の参考書

施工の対策に一冊

木工事は、くぎの種類(N・CN・FN)や含水率・接合金物など、用途と材料の対応で差がつきます。JASS11に沿った参考書で整理すると得点源になります。

各選択肢の正誤

選択肢 正誤 解説
1 ×(最も不適当) FNくぎ(仕上用くぎ)はNくぎより細く、せん断強度が劣ります。造作材用のNくぎの代用とするのは不適当です。
2 ○(適当) 木材の含水率を、異なる2面で、両小口から300mm以上離れた2箇所と中央部1箇所、合わせて6箇所で測定するのは妥当です。適当な記述です。
3 ○(適当) 構造用合板の耐力壁で、山形プレートと干渉する部分の合板を切り欠き、近傍のくぎを増し打ちして耐力を補うのは妥当です。適当な記述です。
4 ○(適当) アンカーボルトの埋込み位置の許容誤差を±5mmとするのは妥当です。適当な記述です。

選択肢1は、造作材のNくぎの代用にFNくぎを用いるとした点が誤りで、FNくぎは細くせん断強度が劣るため代用になりません。

独学だと、こういう論点の背景を一つずつ調べるだけで時間が溶けます。要点を絞った講義で効率よく進めたいなら、スタディングの建築士講座(スマホ完結・大手の約1/10)を無料で試せます。

選択肢1のポイント(ここが誤り)

くぎは、JISでいくつかの種類に分かれています。Nくぎ(鉄丸くぎ)は一般用、CNくぎ(太め鉄丸くぎ)は構造用でせん断に強く、FNくぎ(仕上用くぎ)は頭が小さく細い、仕上げ向けのくぎです。

FNくぎはNくぎより細いので、1本あたりのせん断強度が小さくなります。Nくぎで留めることを前提とした箇所にFNくぎを使うと、必要な留付け強度に届きません。したがって、Nくぎの代用にはなりません。

選択肢1は、造作材用のNくぎの代用としてFNくぎを使うとしています。強度の異なるくぎへの安易な置き換えなので、最も不適当です。

施工を得点源にするなら、一級のおすすめ参考書・問題集もあわせてどうぞ。独学での進め方は建築士は独学で合格できる?で整理しています。

覚え方

  • FNくぎ(仕上用)はNくぎより細い=Nくぎの代用にならない(せん断強度が劣る)
  • くぎの種類=N(一般)・CN(太め=構造用で強い)・FN(仕上用=細い)
  • 木材の含水率測定=両小口から300mm以上離れた箇所など、1材で複数箇所を測る
  • アンカーボルトの埋込み位置の許容誤差=±5mm

通勤や休憩のスキマ時間だけで学習を進めたいなら、スタディングの建築士講座が向いています。合格に必要な範囲に絞ったスマホ講義で、独学の遠回りを減らせます(無料お試しあり)。

理解度チェック

Q.

FNくぎを、Nくぎの代用として使ってよい?

代用になりません。FNくぎ(仕上用)はNくぎより細く、せん断強度が劣るためです。

Q.

CNくぎ(太め鉄丸くぎ)は、どんな用途に使う?

Nくぎより太く、せん断に強いので、枠組壁工法など構造用の留付けに使います。

平成30年 一級建築士 施工 過去問解説 一覧へ

出典

  • 建築技術教育普及センター「平成30年度 一級建築士試験 学科の試験 学科Ⅴ(施工)問題」
  • JIS A 5508(くぎ=N・CN・FN等の種類)/建築工事標準仕様書JASS11(木工事=含水率・接合)
ハナダユキヒロ

この記事を書いた人

ハナダユキヒロミツメラボ

設計事務所に7年勤務。

2010年より「建築学生が学ぶ構造力学」を運営(16年以上)。

著書「わかる構造力学」「わかる構造力学(改訂版)」(工学社)。

建築士 過去問(構造)

プロフィール

Topへ >>