建築学生が学ぶ構造力学

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令和元年度 一級建築士 施工 No.6を解説、埋戻しのまき出し厚さを見抜くポイント

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令和元年度 一級建築士試験 学科Ⅴ(施工)No.6は、土工事及び山留め工事に関する問題です。4つの記述のうち、最も不適当なものを選びます。

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この問題のポイント

土工事・山留め工事では、山留め壁・根切り・排水・埋戻しの進め方が問われます。とくに埋戻しを何cmごとに締め固めるかが要点です。

核心は埋戻しのまき出し厚さです。埋戻しや盛土は、各層30cm程度ごとに締め固めます。土が透水性の悪い山砂でも、50cmごとでは厚すぎます。

※ 問題文そのものは建築技術教育普及センターの公式PDFで確認できます。

正解:選択肢3(これが最も不適当な記述)

一級建築士 施工の参考書

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土工事は「埋戻しは30cmごとに締固め」など数値で覚えると安定します。標準仕様書に沿った参考書で山留め・排水の手順を整理すると得点源になります。

各選択肢の正誤

選択肢 正誤 解説
1 ○(適当) ソイルセメント柱列山留め壁の心材(応力材)に新品の鋼材を用いる場合、その許容応力度は短期許容応力度を採用できます。仮設の山留めとして妥当です。適当な記述です。
2 ○(適当) 総掘りの根切り底では、地盤の状態を目視で確認し、根切り底のレベルは4mごとに1点を目安にチェックするのは妥当な管理です。適当な記述です。
3 ×(最も不適当) 埋戻しは、各層30cm程度ごとに締め固めます。透水性の悪い山砂であっても、まき出し厚さを50cmごととした点が不適当です。
4 ○(適当) ディープウェルによる排水を停止する際は、建築物の浮上りがないこと、地下外壁の位置が自然地下水位より高いことなどを確認します。適当な記述です。

選択肢3は、埋戻しのまき出し厚さを50cmごととした点が誤りで、土質にかかわらず各層30cm程度ごとに締め固めます。

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選択肢3のポイント(ここが誤り)

埋戻しや盛土は、まき出した土を層ごとに締め固めながら積み上げます。1層が厚すぎると、下のほうまで十分に締め固まらず、後の沈下の原因になります。公共建築工事標準仕様書では、各層30cm(300mm)程度ごとに締め固めることとされています。

土が透水性の悪い山砂であっても、この厚さの基準は変わりません。むしろ細粒分が多い土は締固めに注意が要るので、層を厚くする理由にはなりません。

選択肢3は、まき出し厚さを50cmごととしています。標準の30cm程度を大きく超えており、締固め不足を招くため、最も不適当です。

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覚え方

  • 埋戻し・盛土=各層30cm(300mm)程度ごとに締め固める。土質にかかわらず層を厚くしない
  • ソイルセメント柱列壁の心材に新品鋼材=短期許容応力度を採用できる(仮設)
  • 総掘りの根切り底=目視で地盤確認、レベルは4mごとに1点を目安にチェック
  • ディープウェル停止時=浮上りの有無、地下外壁が自然地下水位より高いことを確認

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理解度チェック

Q.

埋戻しは何cmごとに締め固める?透水性の悪い山砂なら厚くしてよい?

各層30cm程度ごとに締め固めます。土質にかかわらず層を厚くしません。50cmごとは厚すぎます。

Q.

ソイルセメント柱列山留め壁の心材に新品鋼材を使う場合、許容応力度は?

仮設なので短期許容応力度を採用できます。

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出典

  • 建築技術教育普及センター「令和元年度 一級建築士試験 学科の試験 学科Ⅴ(施工)問題」
  • 公共建築工事標準仕様書(埋戻し及び盛土の締固め)、建築工事標準仕様書JASS(土工事・山留め工事)
ハナダユキヒロ

この記事を書いた人

ハナダユキヒロミツメラボ

設計事務所に7年勤務。

2010年より「建築学生が学ぶ構造力学」を運営(16年以上)。

著書「わかる構造力学」「わかる構造力学(改訂版)」(工学社)。

建築士 過去問(構造)

プロフィール

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