建築学生が学ぶ構造力学

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令和元年度 一級建築士 施工 No.5を解説、N値から推定できる土質定数を見抜くポイント

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令和元年度 一級建築士試験 学科Ⅴ(施工)No.5は、地盤調査等に関する問題です。4つの記述のうち、最も不適当なものを選びます。

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この問題のポイント

地盤調査は、調査の深さ・方法・測定の進め方が問われます。とくに標準貫入試験のN値から、何を推定できるかが要点です。

核心はN値の使い分けです。N値から内部摩擦角や相対密度を推定できるのは砂質土です。粘性土では、N値はコンシステンシー(硬軟)や一軸圧縮強さの目安に使います。

※ 問題文そのものは建築技術教育普及センターの公式PDFで確認できます。

正解:選択肢4(これが最も不適当な記述)

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地盤調査はN値の使い分け(砂質土=内部摩擦角・相対密度/粘性土=硬軟・一軸圧縮強さ)を押さえると安定します。図解の参考書で調査法を整理すると得点源になります。

各選択肢の正誤

選択肢 正誤 解説
1 ○(適当) 直接基礎で地震応答解析を行わない場合、地盤調査の深さは支持地盤を十分に把握できる範囲とし、建物幅の2倍程度とするのは妥当です。適当な記述です。
2 ○(適当) PS検層は、地盤を伝わるP波・S波の速度を測定し、地盤の硬軟(弾性的な性質)を判定する調査です。適当な記述です。
3 ○(適当) 地下水位は、ボーリング孔内の水位が安定するまで時間を置いてから測定します。掘削直後の水位は安定していないためです。適当な記述です。
4 ×(最も不適当) N値から内部摩擦角や相対密度を推定できるのは砂質土です。粘性土地盤でこれらを推定するとした点が不適当です(粘性土はコンシステンシー・一軸圧縮強さの目安に使う)。

選択肢4は、粘性土でN値から内部摩擦角・相対密度を推定するとした点が誤りで、これらは砂質土の指標です。

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選択肢4のポイント(ここが誤り)

標準貫入試験で得られるN値は、土の種類によって読み取れる性質が異なります。砂質土では、N値から相対密度(締まり具合)や内部摩擦角を推定します。締まった砂ほどN値が大きく、せん断抵抗が大きくなります。

一方、粘性土では、N値はコンシステンシー(硬軟の程度)や一軸圧縮強さ・粘着力の目安に使います。粘性土の強さは粘着力で支配されるため、内部摩擦角や相対密度という砂質土の指標は推定しません。

選択肢4は、粘性土地盤でN値から内部摩擦角や相対密度を推定するとしています。土の種類と推定する定数の対応が違うので、最も不適当です。

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覚え方

  • N値→砂質土は内部摩擦角・相対密度、粘性土はコンシステンシー(硬軟)・一軸圧縮強さ。砂と粘土で読む定数が違う
  • 直接基礎で地震応答解析が不要なら、調査深さは建物幅の2倍程度が目安
  • PS検層=P波・S波の速度から地盤の硬軟(弾性的性質)を判定
  • 地下水位=ボーリング孔内の水位が安定してから測定する

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理解度チェック

Q.

N値から内部摩擦角や相対密度を推定できるのは、砂質土と粘性土のどちら?

砂質土です。粘性土ではN値をコンシステンシー(硬軟)や一軸圧縮強さの目安に使います。

Q.

PS検層で測定するのは何?

地盤を伝わるP波・S波の速度です。これにより地盤の硬軟(弾性的な性質)を判定します。

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出典

  • 建築技術教育普及センター「令和元年度 一級建築士試験 学科の試験 学科Ⅴ(施工)問題」
  • 地盤調査法(標準貫入試験のN値の利用、PS検層、地下水位の測定)
ハナダユキヒロ

この記事を書いた人

ハナダユキヒロミツメラボ

設計事務所に7年勤務。

2010年より「建築学生が学ぶ構造力学」を運営(16年以上)。

著書「わかる構造力学」「わかる構造力学(改訂版)」(工学社)。

建築士 過去問(構造)

プロフィール

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