建築学生が学ぶ構造力学

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平成29年度 二級建築士 構造 No.7を解説、荷重及び外力に関する誤りを見抜くポイント

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平成29年度 二級建築士試験 学科Ⅲ(建築構造)No.7は、構造計算における荷重及び外力に関する問題です。5つの記述のうち、最も不適当なものを選びます。

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この問題のポイント

床の積載荷重の使い分け、積雪量の不均等、屋根の積雪荷重の低減、風力係数、速度圧が問われます。決め手は、屋根の積雪荷重を零とできる勾配です。

引っかけの核心は、選択肢3「屋根の積雪荷重は、雪止めがある場合を除き、勾配が45度を超える場合は零とできる」です。零とできるのは勾配が60度を超える場合です。

※ 問題文そのものは建築技術教育普及センターの公式PDFで確認できます。

正解:選択肢3(これが最も不適当な記述)

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各選択肢の正誤

選択肢 正誤 解説
1 ○(正しい) 床の単位面積当たりの積載荷重は、一般に「百貨店・店舗の売場」より「教室」のほうが小さい値です。正しい記述です。
2 ○(正しい) 屋根面の積雪量が不均等となるおそれのある場合は、その影響を考慮して積雪荷重を計算します。正しい記述です。
3 ×(不適当) 屋根の積雪荷重を零とできるのは、勾配が60度を超える場合です。45度を超える場合とした点が誤りです(令86条)。
4 ○(正しい) 閉鎖型・開放型の建築物の風力係数は、原則、外圧係数から内圧係数を減じた数値とします。正しい記述です。
5 ○(正しい) 風圧力を計算する場合の速度圧は、その地方の風速の2乗に比例します。正しい記述です。

選択肢3は、積雪荷重を零とできる勾配を45度を超える場合とした点が誤りで、正しくは60度を超える場合です。

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選択肢3のポイント

屋根の積雪荷重は、屋根の勾配が急なほど雪が滑り落ちやすく、小さく見込めます。建築基準法施行令第86条では、勾配に応じた屋根形状係数で低減します。

勾配が60度を超えると、雪がほとんど残らないため、積雪荷重を零とできます。ただし、雪止めがある場合は雪が留まるので、この扱いはしません。

選択肢3は45度を超える場合に零とできるとしていますが、正しくは60度を超える場合です。「積雪荷重を零にできるのは勾配60度超」と押さえます。

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覚え方

  • 屋根の積雪荷重を零とできるのは勾配60度超(雪止めがある場合を除く。令86条)
  • 床の積載荷重は「教室」<「百貨店・店舗の売場」
  • 閉鎖型・開放型の風力係数は原則、外圧係数から内圧係数を減じた値
  • 速度圧は基準風速の2乗に比例する

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理解度チェック

Q.

屋根の積雪荷重は、雪止めがある場合を除き、勾配が45度を超える場合は零とできる。〇か×か。

×。積雪荷重を零とできるのは、勾配が60度を超える場合です(令86条)。

Q.

床の単位面積当たりの積載荷重は、「教室」と「百貨店・店舗の売場」でどちらが小さいか。

教室のほうが小さい値です。

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出典

  • 建築技術教育普及センター「平成29年度 二級建築士試験 学科の試験 学科Ⅲ(建築構造)問題」
  • 荷重及び外力(積雪荷重を零とできるのは勾配60度超、積載荷重、風力係数、速度圧):建築基準法施行令第85条・第86条・第87条
ハナダユキヒロ

この記事を書いた人

ハナダユキヒロミツメラボ

設計事務所に7年勤務。

2010年より「建築学生が学ぶ構造力学」を運営(16年以上)。

著書「わかる構造力学」「わかる構造力学(改訂版)」(工学社)。

建築士 過去問(構造)

プロフィール

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