建築学生が学ぶ構造力学

建築学生が学ぶ構造力学
  1. HOME
  2. 過去問解説
  3. 二級建築士 構造
  4. 令和3年
  5. > No.6 弾性座屈荷重

令和3年度 二級建築士 構造 No.6を解説、長柱の弾性座屈荷重に関する誤りを見抜くポイント

本ページはプロモーション(アフィリエイト広告)を含みます。

令和3年度 二級建築士試験 学科Ⅲ(建築構造)No.6は、長柱の弾性座屈荷重に関する問題です。5つの記述のうち、最も不適当なものを選びます。

先に一つだけ。独学の効率に不安があるなら、スキマ時間で回せるスタディングの建築士講座を無料で試すのが早いです(スマホ完結・大手の約1/10)。

この問題のポイント

弾性座屈荷重が、断面・材料・座屈長さ・支持条件でどう変わるかが問われます。オイラーの式を思い出せば判断できます。

引っかけの核心は、ヤング係数です。弾性座屈荷重は、オイラーの式 Pe=π²EI/lk² で表され、ヤング係数Eに比例します。反比例ではありません。

※ 問題文そのものは建築技術教育普及センターの公式PDFで確認できます。

正解:選択肢2(これが最も不適当な記述)

建築構造ポケットブック

建築構造ポケットブック

構造は数値や公式が多い分野です。高さ・面積・荷重・断面などを1冊で引けると、問題演習の確認が早くなります。

各選択肢の正誤

選択肢 正誤 解説
1 ○(正しい) 弾性座屈荷重は、柱の断面二次モーメントIに比例します(Pe=π²EI/lk²)。
2 ×(誤り) 弾性座屈荷重がヤング係数に反比例するとした点が誤り。Pe=π²EI/lk²より、ヤング係数Eに比例します。
3 ○(正しい) 弾性座屈荷重は、柱の座屈長さlkの2乗に反比例します。
4 ○(正しい) 水平移動拘束では、両端ピンより両端固定のほうが座屈長さが短く、弾性座屈荷重は大きくなります。
5 ○(正しい) 水平移動自由で両端固定の場合と、水平移動拘束で両端ピンの場合は、座屈長さがともに材長lに等しく、同じ値になります。

選択肢2は、弾性座屈荷重がヤング係数に反比例するとした点が誤りで、オイラーの式よりヤング係数に比例します。

独学だと、こういう論点の背景を一つずつ調べるだけで時間が溶けます。要点を絞った講義で効率よく進めたいなら、スタディングの建築士講座(スマホ完結・大手の約1/10)を無料で試せます。

選択肢2のポイント

長柱の弾性座屈荷重は、オイラーの式 Pe=π²EI/lk² で表されます。Eはヤング係数、Iは断面二次モーメント、lkは座屈長さです。

この式で、EとIは分子にあるので、弾性座屈荷重はEとIに比例します。ヤング係数が大きい材料ほど、また断面二次モーメントが大きい断面ほど、座屈しにくく座屈荷重は大きくなります。一方、lkは分母で2乗されているので、座屈長さの2乗に反比例します。

選択肢2は「ヤング係数に反比例する」としていますが、Eは分子にあり比例です。Pe=π²EI/lk²の形を覚えておくと見抜けます。

構造を得点源にするなら、科目別おすすめ本(構造力学)二級のおすすめ参考書・問題集もあわせてどうぞ。独学での進め方は建築士は独学で合格できる?で整理しています。

覚え方

  • 弾性座屈荷重 Pe=π²EI/lk²:ヤング係数E・断面二次モーメントIに比例、座屈長さlkの2乗に反比例
  • 水平移動拘束では両端固定のほうが両端ピンより座屈長さが短く座屈荷重が大きい
  • 水平移動自由で両端固定=水平移動拘束で両端ピン(座屈長さlk=l)で同じ値

通勤や休憩のスキマ時間だけで学習を進めたいなら、スタディングの建築士講座が向いています。合格に必要な範囲に絞ったスマホ講義で、独学の遠回りを減らせます(無料お試しあり)。

理解度チェック

Q.

長柱の弾性座屈荷重は、材料のヤング係数に反比例する。〇か×か。

×。Pe=π²EI/lk²より、弾性座屈荷重はヤング係数に比例します。

Q.

弾性座屈荷重は、柱の座屈長さの2乗に反比例する。〇か×か。

。座屈長さlkは式の分母で2乗されているため、2乗に反比例します。

令和3年 二級建築士 構造 過去問解説 一覧へ

出典

  • 建築技術教育普及センター「令和3年度 二級建築士試験 学科の試験 学科Ⅲ(建築構造)問題」
  • オイラーの弾性座屈荷重 Pe=π²EI/lk²(ヤング係数・断面二次モーメントに比例、座屈長さの2乗に反比例):座屈の基本
ハナダユキヒロ

この記事を書いた人

ハナダユキヒロミツメラボ

設計事務所に7年勤務。

2010年より「建築学生が学ぶ構造力学」を運営(16年以上)。

著書「わかる構造力学」「わかる構造力学(改訂版)」(工学社)。

建築士 過去問(構造)

プロフィール

Topへ >>