建築学生が学ぶ構造力学

建築学生が学ぶ構造力学
  1. HOME
  2. 過去問解説
  3. 二級建築士 施工
  4. 平成29年
  5. > No.9 鉄筋工事

平成29年度 二級建築士 施工 No.9を解説、鉄筋工事に関する誤りを見抜くポイント

本ページはプロモーション(アフィリエイト広告)を含みます。

平成29年度 二級建築士試験 学科Ⅳ(建築施工)No.9は、鉄筋工事に関する問題です。5つの記述のうち、最も不適当なものを選びます。

先に一つだけ。独学の効率に不安があるなら、スキマ時間で回せるスタディングの建築士講座を無料で試すのが早いです(スマホ完結・大手の約1/10)。

この問題のポイント

屋根スラブ下端筋の直線定着、180度フックの折曲げ余長、径の異なるガス圧接継手のふくらみ、梁主筋の柱内定着、最上階柱頭のフックが並びます。定着や継手の寸法が問われています。

判断の決め手は、梁主筋を柱内に定着させるとき、どこまでのみ込ませてから折り曲げるかです。定着長さを確保するには、柱せいに対する割合が決まっています。

引っかけの核心は、柱せいの1/2の位置で折り曲げるとしているところです。梁主筋の柱内定着は、柱せいの3/4以上のみ込ませた位置で折り曲げます。

※ 問題文そのものは建築技術教育普及センターの公式PDFで確認できます。

正解:選択肢4(これが誤っている記述)

2級建築士試験 学科 過去問スーパー7(総合資格)

2級建築士試験 学科 過去問スーパー7(総合資格)

本番形式で繰り返すなら、年度別の過去問題集が定番です。7年分を解いて出題パターンに慣れられます。受験する年度に対応した版を選んでください。

各選択肢の正誤

選択肢 正誤 解説
1 ○(正しい) 屋根スラブの下端筋の直線定着の長さを、10d以上かつ150mm以上とするのは適切です。
2 ○(正しい) D19の鉄筋の180度フックの折曲げ余長を4dとするのは適切です。
3 ○(正しい) 鉄筋径が異なるガス圧接継手で、ふくらみの直径を細いほうの鉄筋径の1.4倍以上とするのは適切です。
4 ×(最も不適当) 梁主筋を柱内に定着させる場合、柱せいの3/4以上のみ込ませた位置で折り曲げます。柱せいの1/2の位置で折り曲げるのはのみ込み長さが不足します。
5 ○(正しい) 最上階の柱頭の四隅の主筋末端にフックを付けるのは適切です。

選択肢4は、梁主筋を柱せいの1/2の位置で折り曲げるとした点が誤りで、正しくは柱せいの3/4以上のみ込ませた位置で折り曲げます。

独学だと、こういう論点の背景を一つずつ調べるだけで時間が溶けます。要点を絞った講義で効率よく進めたいなら、スタディングの建築士講座(スマホ完結・大手の約1/10)を無料で試せます。

選択肢4のポイント

梁主筋を柱に定着させるときは、まず鉄筋を柱の中へ水平に差し込み、途中から下向きに折り曲げて定着させます。この水平に差し込む長さを「のみ込み長さ」と呼びます。

のみ込みが浅いと、折り曲げる前の水平部分が短く、定着の効きが弱くなります。そこで、柱せいの3/4以上のみ込ませてから折り曲げます。

設問の「柱せいの1/2の位置で折り曲げる」では、のみ込み長さが3/4に届きません。この点で選択肢4は誤りです。梁主筋の柱内定着は3/4以上、と押さえておきましょう。

効率よく仕上げるなら、二級のおすすめ参考書・問題集独学での進め方もあわせてどうぞ。働きながらなら通信講座の選び方も参考になります。

覚え方

  • 梁主筋の柱内定着は柱せいの3/4以上のみ込ませて折り曲げる(1/2は不足)
  • 屋根スラブ下端筋の直線定着は10d以上かつ150mm以上
  • 径の異なるガス圧接のふくらみ直径は細いほうの径の1.4倍以上
  • 最上階柱頭の四隅の主筋末端にはフックを付ける

通勤や休憩のスキマ時間だけで学習を進めたいなら、スタディングの建築士講座が向いています。合格に必要な範囲に絞ったスマホ講義で、独学の遠回りを減らせます(無料お試しあり)。

理解度チェック

Q.

梁主筋を柱内に定着させる場合、柱せいの1/2の位置で折り曲げてよい。〇か×か。

×。梁主筋の柱内定着は、柱せいの3/4以上のみ込ませた位置で折り曲げます。1/2では不足します。

Q.

鉄筋径が異なるガス圧接継手で、ふくらみの直径を細いほうの鉄筋径の1.4倍以上としてよい。〇か×か。

。ガス圧接のふくらみの直径は、細いほうの鉄筋径の1.4倍以上とします。

平成29年 二級建築士 施工 過去問解説 一覧へ

出典

  • 建築技術教育普及センター「平成29年度 二級建築士試験 学科の試験 学科Ⅳ(建築施工)問題」
  • 梁主筋の柱内定着(柱せいの3/4以上のみ込み)・定着長さ・ガス圧接のふくらみ:JASS 5 鉄筋コンクリート工事
ハナダユキヒロ

この記事を書いた人

ハナダユキヒロミツメラボ

設計事務所に7年勤務。

2010年より「建築学生が学ぶ構造力学」を運営(16年以上)。

著書「わかる構造力学」「わかる構造力学(改訂版)」(工学社)。

建築士 過去問(構造)

プロフィール

Topへ >>