建築学生が学ぶ構造力学

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平成30年度 二級建築士 施工 No.10を解説、型枠工事に関する誤りを見抜くポイント

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平成30年度 二級建築士試験 学科Ⅳ(建築施工)No.10は、型枠工事に関する問題です。5つの記述のうち、最も不適当なものを選びます。

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この問題のポイント

スラブ下支柱の取り外し、梁側面せき板の存置、パイプサポートの継ぎ方、支柱の補強、型枠の設計荷重が並びます。判断の決め手は、支柱に使うパイプサポートを何本まで継いでよいかです。

引っかけの核心は、パイプサポートを「3本継いで支柱に用いる」としているところです。パイプサポートを支柱に用いる場合、3本以上継いで用いてはなりません。継ぐのは2本までで、継手は4本以上のボルトまたは専用金具で固定します。

※ 問題文そのものは建築技術教育普及センターの公式PDFで確認できます。

正解:選択肢3(これが誤っている記述)

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各選択肢の正誤

選択肢 正誤 解説
1 ○(正しい) 圧縮強度12N/mm²に達し、施工中の荷重・外力について構造計算で安全が確認されたので、スラブ下の支柱を取り外すのは適切です。
2 ○(正しい) 梁側面のせき板を、普通ポルトランドセメントで打込み後5日間の平均気温20℃以上のため圧縮試験を行わずに取り外すのは適切です。
3 ×(最も不適当) 支柱に用いるパイプサポートは3本以上継いで用いてはなりません。継ぐのは2本までで、継手は4本以上のボルトや専用金具で固定します。
4 ○(正しい) 支柱を、倒壊・浮き上がり・ねじれが生じないよう水平つなぎ材・筋かい材・控え鋼で補強するのは適切です。
5 ○(正しい) 型枠の強度・剛性の計算を、鉛直荷重・水平荷重・コンクリートの側圧について行うのは適切です。

選択肢3は、パイプサポートを3本継いで支柱に用いるとした点が誤りで、継ぐのは2本までとしなければなりません。

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選択肢3のポイント

パイプサポートは、コンクリートの重量や施工時の荷重を受けて型枠を支える柱です。継ぎ数が増えるほど継手が弱点になり、座屈や倒壊のリスクが高まります。そのため継いでよいのは2本までと定められています。

継ぐ場合の固定も決まっています。継手部分は4本以上のボルトまたは専用の金具で緊結し、ぐらつきを抑えます。差し込むだけの簡易な継ぎ方では荷重に耐えられません。

選択肢3は「3本継いで用いる」としていますが、これは継ぎの上限を超えるため誤りです。パイプサポートの継ぎは2本まで、と数字で覚えておきましょう。

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覚え方

  • パイプサポートの継ぎは2本まで(3本継ぎは不可)。継手は4本以上のボルト
  • スラブ下支柱の取り外しは圧縮強度12N/mm²以上かつ構造計算で安全確認
  • 梁側面せき板は普通ポルトランドで5日・平均20℃以上なら試験なしで取り外し可
  • 型枠の設計は鉛直荷重・水平荷重・コンクリートの側圧を対象にする

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理解度チェック

Q.

支柱に用いるパイプサポートは、3本継いで用いてよい。〇か×か。

×。パイプサポートは3本以上継いで用いてはなりません。継ぐのは2本までです。

Q.

型枠の強度・剛性の計算は、鉛直荷重・水平荷重・コンクリートの側圧について行う。〇か×か。

。型枠の設計は鉛直荷重・水平荷重・側圧を対象とします。適切です。

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出典

  • 建築技術教育普及センター「平成30年度 二級建築士試験 学科の試験 学科Ⅳ(建築施工)問題」
  • パイプサポートの継ぎ(2本まで・継手4本以上のボルト)・支柱の存置・せき板の存置・型枠の設計荷重:JASS 5・労働安全衛生規則
ハナダユキヒロ

この記事を書いた人

ハナダユキヒロミツメラボ

設計事務所に7年勤務。

2010年より「建築学生が学ぶ構造力学」を運営(16年以上)。

著書「わかる構造力学」「わかる構造力学(改訂版)」(工学社)。

建築士 過去問(構造)

プロフィール

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