この記事の要点
水平荷重は地震力・風圧力など水平方向に作用する荷重で、短期荷重として扱われます。
鉛直荷重とともに構造設計の基本荷重です。
この記事では、水平荷重とは何か、どのような種類があるのか、鉛直荷重とどう違うのかを整理します。
【管理人おすすめ!】セットで3割もお得!約1,100語の用語集+476点の図解集セット⇒ 建築構造がわかる基礎用語集&図解集セット
水平荷重とは、水平方向に作用する荷重です。
通常、重力の影響で、荷重は下方向(鉛直方向)に作用します。
よって、水平荷重は、「通常時でない力」です。
今回は水平荷重の意味、種類、求め方、単位、鉛直荷重との違いについて説明します。
水平荷重の種類には、地震力や風圧力があります。
下記の記事が参考になります。
風圧力とは?1分でわかる意味と計算、速度圧と風力係数、受圧面積との関係、風荷重との違い
100円から読める!ネット不要!印刷しても読みやすいPDF記事はこちら⇒ いつでもどこでも読める!広告無し!建築学生が学ぶ構造力学のPDF版の学習記事
水平荷重は、水平方向に作用する荷重です。下図をみてください。矢印の方向が水平方向です。
通常、荷重は水平方向に作用しません。重力は常に上から下側へかかるからです。よって、水平荷重は、主に地震、台風、水害などの短期荷重に該当します。短期荷重については下記の記事が参考になります。
ちなみに、鉛直、水平は、重力を基準とした方向です。例えば、鉛直方向は『重力の方向』と決められています。それは、糸の先に重りを垂らしたとき、その糸の方向です。水平方向は、鉛直方向と直交する方向です。
水平荷重の種類には下記があります。
・地震力
・風圧力
風圧力とは?1分でわかる意味と計算、速度圧と風力係数、受圧面積との関係、風荷重との違い
・土圧
・津波
土圧は長期時にも作用する水平荷重です。その他は、短期時に作用する水平力ですね。各荷重の特徴は、上記リンクを参考にしてくださいね。
水平荷重の求め方は、荷重の種類によって違います。例えば地震力は、層の重量に対して、標準せん断力係数という値やAi分布などを乗じて求めます。※地震力は下記の記事が参考になります。
風圧力は、まず平米当たりの風圧力を算定します。風は、集中的でなく分布的に作用しますよね。後は、平米当たりの風圧力に、受風面積(風を受ける面積)を乗じて求めます。詳しくは下記の記事をご参考ください。
風圧力とは?1分でわかる意味と計算、速度圧と風力係数、受圧面積との関係、風荷重との違い
水平荷重の単位は、下記です。
kN
N
kN/m
kN/㎡
地震力では、kNの単位を使います。風圧力はkN/㎡で算定し、フレーム毎に作用する荷重はkNとします。集中荷重なのか、等分布荷重か考え使い分けましょう。
荷重の単位は下記が参考になります。
単位荷重とは?N・kN・kN/m²の換算と構造設計での使い方
鉛直荷重と水平荷重の違いを下記に示します。
鉛直荷重 ⇒固定荷重、積載荷重どの長期荷重が多い。積雪荷重は短期荷重だが、鉛直荷重。
水平荷重 ⇒地震力、風圧力など短期荷重が多い。
風圧力とは?1分でわかる意味と計算、速度圧と風力係数、受圧面積との関係、風荷重との違い
混同しやすい用語
水平荷重(地震力・風圧力)
短期荷重。
建築物の水平方向の安定性を確認するために使う。
鉛直荷重(固定・積載・積雪)
長期・短期荷重。
重力方向に作用する荷重。
梁・柱・基礎の設計に使う。
水平荷重を整理した表を示します。
| 項目 | 内容 | 備考 |
|---|---|---|
| 地震力 | 建物重量×地震層せん断力係数 | 短期荷重に分類 |
| 風圧力 | 速度圧×風力係数×受圧面積 | 短期荷重に分類 |
| 土圧 | 地盤条件により算定 | 長期時にも作用する水平荷重 |
今回は水平荷重について説明しました。
水平荷重の意味、鉛直荷重との違いが理解頂けたと思います。
荷重の方向は、構造計算するとき大切な情報です。
荷重の方向が1つ違えば、全く異なる応力状態となるからです。
また、水平・鉛直方向は荷重に限らず使う用語なので、しっかり理解してくださいね。
【管理人おすすめ!】セットで3割もお得!約1,100語の用語集+476点の図解集セット⇒ 建築構造がわかる基礎用語集&図解集セット
この記事の内容を○×クイズで確認する
この記事で学んだ内容は、無料の○×問題集でも確認できます。
意味を読んで終わりにせず、実際に理解できているかチェックしてみましょう。

試験での問われ方|管理人の一言
建築士試験では水平荷重(地震力・風圧力)の種類と算定方法が重要です。
「地震力は建物重量×地震層せん断力係数」「風圧力は速度圧×風力係数×受圧面積」の算定式を整理しておきましょう。