建築学生が学ぶ構造力学

  1. HOME > 基礎構造を学ぶ > 基礎が転倒しやすい建物の特徴

基礎が転倒しやすい建物の特徴

【管理人おすすめ!】セットで3割もお得!大好評の用語集と図解集のセット⇒ 建築構造がわかる基礎用語集&図解集セット(※既に26人にお申込みいただきました!)


建物の基礎は、人や家具、建物そのものを支えている重要な構造部材です。私たちの目に見えない存在(地中に埋まっているため)ですから意識しません。しかし、基礎の安全性なくて建物の安全は語れないのです。


さて、物騒な話ですが基礎が転倒することをイメージしてください。ハイ、どうなりますか?基礎が転倒すれば、当然建物自体も倒れてしまいます。そう、基礎の転倒とはとっても重要な検討項目なんです。


しかし、一般的な建物は建物の高さと幅が大体同じくらい。だから転倒することはまずありません。では、基礎の転倒に注意する建物の特徴はなんでしょうか?今回は、基礎が転倒しやすい建物の特徴について特集します。


100円から読める!ネット不要!印刷しても読みやすいPDF記事はこちら⇒ いつでもどこでも読める!広告無し!建築学生が学ぶ構造力学のPDF版の学習記事

基礎が転倒するってどんな状態?

『基礎が転倒』と言われても中々イメージできないですよね。一体どのような状態でしょうか。順を追って説明しましょう。


転倒を理解するのは思っているよりも簡単です。あなたの机の近くにペットボトルはありますか?概ね筒状のペットボトルは、底が平らなので机の上に立っています。しかし、指で先端のキャップ部分を押すと・・・?そう、ペットボトルは倒れてしまいますよね。これが『転倒』なのです。


基礎の転倒も、全く同じ意味として使われます。つまり、通常コンクリートで造られる重い基礎ですが、大きな地震力が作用すればひっくり返ってしまいます。構造的に言えば『引き抜きが発生する』ということです。


ペットボトルが倒れた時を思い出しましょう。倒れた瞬間が一瞬で分からないかもしれませんが、ペットボトルが倒れる前、ペットボトルは片側は接地して片側が浮いていたはずです。そして、ある時に倒れた。この『片側が浮いていた』という状態が、構造的にいう『引き抜きが発生する』と、相等しいといえます。

基礎が転倒するときは、建物が崩壊するとき

さて、基礎が転倒するとき=建物が崩壊するときと考えていいでしょう。先ほど説明したように、転倒するとき、基礎は浮いています。それは建物自体が倒れる、ということです。ドミノやジェンガを思い浮かべるといいかもしれません。建物が一気に倒れ崩壊する、基礎の転倒とはそれほど恐ろしい破壊モードなのです。


基礎が転倒しやすい建物の特徴

では、一般の方に基礎の転倒に注意してください、といっても注意の仕方がわかりませんよね?実は、基礎の転倒が発生しやすい建物特徴があるのです。それは、『細長い建物』、専門用語でアスペクト比が高い建物といいます。アスペクト比とは、建物の高さHと幅Bの比率を意味します。


アスペクト比=H/B


建築基準法では、この値が4以上のとき『塔状建物』という位置づけをしています。そして、塔状建物は先程から述べている『転倒の検討』を行う必要があるのです。逆に言えば、塔状比が4以下の建物は転倒の検討が必要ないですから、『普通の家は転倒が発生しない』と法律で示しているようなものですね。


さて、細長い建物とは例えばEVホールが該当します。特に、学校に増築しているEVだけの棟はとても細長く幅が狭い建物です。他にも超高層建築物が細長い建物に該当します。もちろん、構造的に転倒しない処置はしているものの、それは地震の大きさで変わってきますから転倒しやすい建物に変わりありません。


出来ることなら大地震のとき近寄らないといいですね。

細長い建物には注意しよう。

今回は、転倒しやすい建物の特徴について特集しました。基礎が転倒すると建物は崩壊すること、転倒しやすい建物の特徴は『細長いこと』です。身近に細長い建物があったら近寄らないようにしたいですね。


もちろん、大地震が発生した後の余震では用事があっても行かないようにしましょう。これから、自宅を新築される場合、特に都心部は土地の制約でアスペクト比が高い建物になりがちです。設計者に転倒の検討お願いします、と伝えておくと安心ですね。

【管理人おすすめ!】セットで3割もお得!大好評の用語集と図解集のセット⇒ 建築構造がわかる基礎用語集&図解集セット(※既に26人にお申込みいただきました!)

▼人気の記事ベスト3▼

▼用語の意味知らなくて大丈夫?▼

建築学生が学ぶ「構造力学」の用語集

▼同じカテゴリの記事一覧▼

▼カテゴリ一覧▼

▼他の勉強がしたい方はこちら▼

建築構造がわかる基礎図解集

【読まれています】管理人による建築業界の分析!

1日13円で建築業界がわかるLINE配信!

友だち追加

わかる1級建築士の計算問題解説書

計算の流れ、解き方がわかる!1級建築士【構造】計算問題解説集

あなたは数学が苦手ですか?

わかる!実務で使う数学知識の基礎講座

【有料メルマガの初回資料が今だけ無料!】1日約13円で情報をアップデート!

有料メルマガを無料で見てみませんか?⇒ 忙しい社会人、学生のためのビルディング・アップデート

限定メールマガジン

わかる2級建築士の計算問題解説書!

【30%OFF】一級建築士対策も◎!構造がわかるお得な用語集

建築学生が学ぶ「構造力学」の用語集
pdf版の学習記事

更新情報

プロフィール

建築の本、紹介します。▼

すぐにわかる構造力学の本

人気の記事ベスト3

同じカテゴリの記事一覧

Topへ >>

  1. HOME > 基礎構造を学ぶ > 基礎が転倒しやすい建物の特徴
  2. 1級の過去問(計算)解説
  3. 限定メルマガ
  4. わかる建築構造の用語集・図解集
  5. 1頁10円!PDF版の学習記事