建築学生が学ぶ構造力学

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平成29年度 一級建築士 施工 No.7を解説、既製杭の支持層への根入れ深さを見抜くポイント

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平成29年度 一級建築士試験 学科Ⅴ(施工)No.7は、地業工事(杭工事)に関する問題です。4つの記述のうち、最も不適当なものを選びます。

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この問題のポイント

杭工事では、セメントミルク工法の根入れ、打込み杭の精度、場所打ち杭の配筋やセメント量が問われます。とくに既製杭を支持層へどれだけ根入れするかが要点です。

核心は支持層への根入れ深さです。セメントミルク工法の既製杭は、支持層に1.0m以上根入れします。アースオーガーは支持層を1.5m程度掘削します。

※ 問題文そのものは建築技術教育普及センターの公式PDFで確認できます。

正解:選択肢1(これが最も不適当な記述)

一級建築士 施工の参考書

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地業は、セメントミルク工法の掘削深さ(1.5m程度)・根入れ(1.0m以上)など、数値で差がつきます。JASS4に沿った参考書で整理すると得点源になります。

各選択肢の正誤

選択肢 正誤 解説
1 ×(最も不適当) セメントミルク工法の既製杭は、支持層に1.0m以上根入れします(アースオーガーは支持層を1.5m程度掘削)。根入れを0.5m程度とした点が不適当です。
2 ○(適当) 打込み工法による既製コンクリート杭で、杭頭の水平方向の施工精度を杭径の1/4以下、かつ100mm以下とするのは妥当です。適当な記述です。
3 ○(適当) 場所打ちコンクリート杭で、主筋の間隔が10cm以下となる場合に、主筋を2本ずつ束ねて間隔を確保するのは妥当です。適当な記述です。
4 ○(適当) アースドリル工法の場所打ちコンクリート杭で、安定液を用いる場合のコンクリートの単位セメント量340kg/m³とするのは妥当です。適当な記述です。

選択肢1は、既製杭の支持層への根入れを0.5m程度とした点が誤りで、正しくは1.0m以上です。

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選択肢1のポイント(ここが誤り)

杭が支持力を発揮するには、先端を堅い支持層に十分に差し込む必要があります。根入れが浅いと、地盤のばらつきの影響を受けやすく、所定の支持力を確保しにくくなります。

セメントミルク工法(プレボーリング根固め工法)の既製杭は、支持層に1.0m以上根入れします。これに合わせて、アースオーガーは支持層を1.5m程度掘削します。掘削と根入れの数値はセットで覚えます。

選択肢1は、杭の根入れを0.5m程度としています。1.0m以上に足りないので、最も不適当です。

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覚え方

  • セメントミルク工法=杭は支持層に1.0m以上根入れ、アースオーガーは支持層を1.5m程度掘削
  • 打込み杭の杭頭の水平方向精度=杭径の1/4以下かつ100mm以下
  • 場所打ち杭=主筋間隔が小さい場合は2本束ねて間隔を確保
  • アースドリル工法(安定液使用)=単位セメント量340kg/m³以上を目安

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理解度チェック

Q.

セメントミルク工法の既製杭は、支持層にどれだけ根入れする?

1.0m以上です。アースオーガーは支持層を1.5m程度掘削します。

Q.

打込み工法の既製杭で、杭頭の水平方向の施工精度は?

杭径の1/4以下、かつ100mm以下です。

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出典

  • 建築技術教育普及センター「平成29年度 一級建築士試験 学科の試験 学科Ⅴ(施工)問題」
  • 建築工事標準仕様書JASS4(基礎工事・杭工事=セメントミルク工法の根入れ・場所打ち杭)
ハナダユキヒロ

この記事を書いた人

ハナダユキヒロミツメラボ

設計事務所に7年勤務。

2010年より「建築学生が学ぶ構造力学」を運営(16年以上)。

著書「わかる構造力学」「わかる構造力学(改訂版)」(工学社)。

建築士 過去問(構造)

プロフィール

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