建築学生が学ぶ構造力学

建築学生が学ぶ構造力学
  1. HOME > 鉄筋コンクリート造の基礎 > 単位セメント量とは?1分でわかる意味、求め方と計算、最小値とワーカビリティの関係

単位セメント量とは?1分でわかる意味、求め方と計算、最小値とワーカビリティの関係

この記事の要点

単位セメント量とは、コンクリート1m3あたりに含まれるセメントの質量(kg/m3)で、水セメント比と単位水量から計算によって求められる

単位セメント量が過少だとワーカビリティが低下し、過多だと水和熱増大・乾燥収縮増加のリスクがあるため、適切な範囲での管理が重要である。

【管理人おすすめ!】セットで3割もお得!大好評の用語集と図解集のセット⇒ 建築構造がわかる基礎用語集&図解集セット(※既に26人にお申込みいただきました!)


単位セメント量とは、コンクリートに含まれる1m3当たり(単位立米当たり)のセメントの質量です。


単位はkg/m3やt/m3で表します。コンクリートの原料としてセメントは必要不可欠です。


セメントが少ないと十分な強度が得られません。また、骨材が分離しやすく水密性や耐久性の低下、ジャンカ(豆板)の原因にもなります。


単位セメント量は「100×単位水量÷水セメント比」で計算します。


今回は単位セメント量の意味、求め方と計算、最小値とワーカビリティの関係について説明します。ワーカビリティ、単位水量の詳細は下記をご覧ください。

単位水量とは?185kg/m3以下の規準・水セメント比との関係

1分でわかるワーカビリティの意味と、スランプとの関係

単位セメント量とは?求め方と計算

単位セメント量とは、コンクリートに含まれる1m3当たりのセメントの質量です。単位セメント量の単位は「kg/m3で表します。


よって10m3のコンクリート中に含まれるセメント質量が100kgのとき、単位セメント量=100kg÷10m3=10kg/m3です。


単位セメント量はコンクリートの配合を考える上で重要な指標です。求め方を下記に示します。※単位セメント量はC、単位水量をW、水セメント比をXとします。


C=W/X×100


上式は水セメント比の計算式を、単位セメント量を求める形になるよう変形したものです。単位水量、水セメント比の詳細は下記が参考になります。

単位水量とは?185kg/m3以下の規準・水セメント比との関係

水セメント比とは?計算方法・60%以下の根拠・単位水量との関係


実際に単位セメント量を計算しましょう。水セメント比を55%、単位水量を185kg/m3とします。必要な単位セメント量は、


C=W/X×100=185/55×100=336kg/m^3


です。

100円から読める!ネット不要!印刷しても読みやすいPDF記事はこちら⇒ いつでもどこでも読める!広告無し!建築学生が学ぶ構造力学のPDF版の学習記事

単位セメント量の最小値とワーカビリティの関係

単位セメント量には最小値が規定されています。下表に整理しました。

コンクリートの種類 単位セメント量の最小値(kg/m3
一般仕様のコンクリート 270
軽量コンクリート 320(Fc≦27N/mm2)
340(Fc>27N/mm2)
水中コンクリート 330(場所打ちコンクリート杭)
360(地中壁)

コンクリートにセメントは必要不可欠です。セメントが無いと強度が低いだけでなく、ワーカビリティに悪影響があります。


具体的には骨材の分離による豆板(ジャンカ)が生じやすくなります。


当然、水密性の低下や耐久性も低下します。よってワーカビリティを確保するために単位セメント量の最小値が規定されるのです。


とはいえ、単位セメント量が多すぎるのも問題です。セメントを多く入れすぎると水和熱が高くなり「乾燥収縮によるクラック」の原因になります。


コンクリートの乾燥収縮の詳細は下記をご覧ください。

コンクリートの乾燥収縮とは?1分でわかる意味、乾燥収縮率とjass5、骨材、ひび割れとの関係

まとめ

今回は単位セメント量について説明しました。単位セメント量とはコンクリートに含まれる1m3当たりのセメントの質量です。


水セメント比、単位水量の値が分かれば簡単に計算できます。また単位セメント量が少なすぎると強度低下、ワーカビリティに悪影響があることも覚えておきましょう。


下記も参考になります。

水セメント比とは?計算方法・60%以下の根拠・単位水量との関係

単位水量とは?185kg/m3以下の規準・水セメント比との関係

【管理人おすすめ!】セットで3割もお得!約1,100語の用語集+476点の図解集セット⇒ 建築構造がわかる基礎用語集&図解集セット

▶ 建築士試験ではどう問われる?
この論点は建築士(構造)で出題されます。実際の問題と解き方は 建築材料の過去問解説(分野別・全年度)(無料)で確認できます。

理解度チェック

Q.

単位セメント量とは何で、計算式はどうなりますか?

答えを見る

コンクリート1m3あたりに含まれるセメントの質量(kg/m3)です。「100×単位水量÷水セメント比」(C=100W/X)で計算します。

Q.

単位セメント量の最小値が規定される理由と、一般仕様の最小値を答えてください。

答えを見る

少なすぎると強度低下に加え、骨材分離による豆板(ジャンカ)が生じ、水密性・耐久性が低下しワーカビリティに悪影響があるためです。一般仕様コンクリートの最小値は270kg/m3です。

Q.

単位セメント量が多すぎる場合の問題は何ですか?

答えを見る

セメントを多く入れすぎると水和熱が高くなり、乾燥収縮によるクラック(ひび割れ)の原因になります。

ハナダユキヒロ

この記事を書いた人

ハナダユキヒロミツメラボ

設計事務所に7年勤務。2010年より「建築学生が学ぶ構造力学」を運営(16年以上)。著書「わかる構造力学」「わかる構造力学(改訂版)」(工学社)。

▼用語の意味知らなくて大丈夫?▼

建築学生が学ぶ「構造力学」の用語集

▼同じカテゴリの記事一覧▼

▼カテゴリ一覧▼

▼他の勉強がしたい方はこちら▼

▼調べるたびに検索するのをやめたい人へ▼

▼過去問の答えは見たけど、解き方がわからない人へ▼

プロフィール

建築の本、紹介します。▼

すぐにわかる構造力学の本

同じカテゴリの記事一覧

Topへ >>

  1. HOME > 鉄筋コンクリート造の基礎 > 単位セメント量とは?1分でわかる意味、求め方と計算、最小値とワーカビリティの関係
  2. 1級の過去問(計算)解説
  3. わかる建築構造の用語集・図解集
  4. 1頁10円!PDF版の学習記事