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場所打ち杭は、現場で造成する鉄筋コンクリート造の杭です。地盤を掘削し配筋やコンクリート打設を行うため、既製杭に比べて工期が長いです。一方で、運搬の問題がなく、大きな径の杭とできます。今回は場所打ち杭の意味、コンクリート強度、鉄筋かご、杭径について説明します。※杭の種類、既製杭については下記が参考になります。
杭の種類はどのくらい?設計者が教える杭の種類と各杭の特徴、施工方法
鉄筋かごの詳細は下記をご覧ください。
鉄筋かごとは?1分でわかる意味、補強リング、スペーサー、結束と溶接の関係
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場所打ち杭とは、現場で造成する鉄筋コンクリートの杭です。既製杭は、すでに工場で造られた杭を運搬車で運び、工事現場で設置するだけです。一方、場所打ち杭は、
地盤の掘削
鉄筋かごの配筋、建て込み
コンクリート打設
の作業が必要です。当然、既製杭に比べて施工期間が長いです。※既製杭の特徴は、下記が参考になります。
場所打ち杭は、施工面で手間ですが、既製杭では実現できない太径のサイズにできます。場所打ち杭では1000mm以上のサイズにすることも普通です(2.0m以上の杭も造成されます)。また、支持層が数十メートルになる場合、既製杭よりも場所打ち杭のほうが、コストが安くなることもあります(既製杭の施工が難しい、継手増えるなど)。
杭径を太くすると支持力も大きくなるので、荷重が大きな建物で、支持層が深い地盤では、場所打ち杭を使いやすいです。※支持層、場所打ち杭の支持力は、下記が参考になります。
地盤とは?1分でわかる意味、地盤調査、地盤沈下、n値、軟弱地盤、支持層
場所打ち杭に使うコンクリート強度は、柱や梁などの上部構造に比べて大きな値になります。Fc60程度まで適用可能で、Fc30程度は当たり前に使います。※Fcを設計基準強度といいます。下記が参考になります。
設計基準強度と品質基準強度の違いと、5分で分かるそれぞれの意味
場所打ち杭の杭径は、1000~2000mm程度まであります。また、杭の底部は拡底する工法も多いです。1000~2000mmよりも、さらに杭径を太くできます。拡底部の径は、軸部の1.5~2.0倍程度まで対応可能です。例えば、軸部の杭径が1000mmのとき、1500の拡底径とできます。※拡底、杭径の意味は下記をご覧ください。
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場所打ち杭は鉄筋コンクリート造です。よって、所定の配筋が必要です。場所打ち杭の配筋を、鉄筋かごといいます。鉄筋かごは、主筋とせん断補強筋で構成されます。鉄筋かごは、掘削前に加工し、コンクリート打設前に建て込みます。下図を見てください。これが鉄筋カゴです。
鉄筋かごは、形状を保つよう補強リングで固めます。また、鉄筋かごは必ず継手が必要です。杭が長いと、1本の鉄筋で配筋できないためです。鉄筋かごの継手は、重ね継手とします。※鉄筋かごの意味、杭の鉄筋の詳細は下記が参考になります。
鉄筋かごとは?1分でわかる意味、補強リング、スペーサー、結束と溶接の関係
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今回は場所打ち杭について説明しました。意味が理解頂けたと思います。場所打ち杭は、現場で造成する鉄筋コンクリートの杭です。既製杭に比べて施工は手間ですが、支持力が大きく取れます。また、既製杭よりも、杭長を大きくできます。場所打ち杭の特徴を覚えてください。場所打ち杭の支持力の計算も併せて理解しましょう。他の杭との違いも知るといいですね。下記も参考になります。
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杭の鉄筋は?1分でわかる杭の鉄筋、帯筋、主筋、溶接、スペーサーとの関係
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