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場所打ち杭とは?コンクリート強度・杭径と既製杭との違い

この記事の要点

場所打ち杭とは、現場で地盤を掘削し、配筋・コンクリート打設を行って造る鉄筋コンクリート造の杭です。

既製杭に比べ工期は長いですが、運搬の問題がなく大きな径の杭にできます。

大径が可能で大きな支持力を得やすいのが特徴で、本記事ではコンクリート強度・鉄筋かご・杭径を解説します。

軟弱地盤に基礎を設けるとき、場所打ち杭と既製杭のどちらを選ぶかは工期・騒音・コストのバランスで決まります。現場を掘削しながら造る場所打ち杭は、大径が可能で大きな支持力を得やすい反面、工期が長くなります。

この記事では、場所打ち杭の特徴・設計のポイントと既製杭との違いを解説します。

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場所打ち杭は、現場で造成する鉄筋コンクリート造の杭です。


地盤を掘削し配筋やコンクリート打設を行うため、既製杭に比べて工期が長いです。一方で、運搬の問題がなく、大きな径の杭とできます。


今回は場所打ち杭の意味、コンクリート強度、鉄筋かご、杭径について説明します。


※杭の種類、既製杭については下記が参考になります。

杭の種類は?支持方式・材料・施工法による分類と各杭の特徴

既製杭とは?すぐに分かる種類、長さ、へり空き、間隔について


鉄筋かごの詳細は下記をご覧ください。

鉄筋かごとは?構造・補強リング・スペーサーの役割と場所打ち杭施工の注意

場所打ち杭とは?

場所打ち杭とは、現場で造成する鉄筋コンクリートの杭です。既製杭は、すでに工場で造られた杭を運搬車で運び、工事現場で設置するだけです。一方、場所打ち杭は、


地盤の掘削

鉄筋かごの配筋、建て込み

コンクリート打設


の作業が必要です。当然、既製杭に比べて施工期間が長いです。※既製杭の特徴は、下記が参考になります。

既製杭とは?すぐに分かる種類、長さ、へり空き、間隔について


場所打ち杭は、施工面で手間ですが、既製杭では実現できない太径のサイズにできます。


場所打ち杭では1000mm以上のサイズにすることも普通です(2.0m以上の杭も造成されます)。


また、支持層が数十メートルになる場合、既製杭よりも場所打ち杭のほうが、コストが安くなることもあります(既製杭の施工が難しい、継手増えるなど)。


杭径を太くすると支持力も大きくなるので、荷重が大きな建物で、支持層が深い地盤では、場所打ち杭を使いやすいです。


※支持層、場所打ち杭の支持力は、下記が参考になります。

地盤とは?N値・地盤調査の方法と軟弱地盤・支持層の見分け方

場所打ち杭の支持力を算定する方法|Ra1〜Ra3の計算式と使い分け

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場所打ち杭のコンクリート強度

場所打ち杭に使うコンクリート強度は、柱や梁などの上部構造に比べて大きな値になります。


Fc60程度まで適用可能で、Fc30程度は当たり前に使います。※Fcを設計基準強度といいます。下記が参考になります。

設計基準強度と品質基準強度の違いと、5分で分かるそれぞれの意味

場所打ち杭の杭径

場所打ち杭の杭径は、1000~2000mm程度まであります。また、杭の底部は拡底する工法も多いです。


1000~2000mmよりも、さらに杭径を太くできます。拡底部の径は、軸部の1.5~2.0倍程度まで対応可能です。


例えば、軸部の杭径が1000mmのとき、1500の拡底径とできます。※拡底、杭径の意味は下記をご覧ください。

拡底杭とは?1分でわかる意味、読み方、支持力、角度、体積、場所打ちコンクリート杭との関係

杭径とは?1分でわかる意味、どこの長さ?読み方、記号、計算と決め方

場所打ち杭の鉄筋かご

場所打ち杭は鉄筋コンクリート造です。よって、所定の配筋が必要です。場所打ち杭の配筋を、鉄筋かごといいます。


鉄筋かごは、主筋とせん断補強筋で構成されます。鉄筋かごは、掘削前に加工し、コンクリート打設前に建て込みます。


下図を見てください。これが鉄筋カゴです。

鉄筋カゴ

鉄筋かごは、形状を保つよう補強リングで固めます。また、鉄筋かごは必ず継手が必要です。杭が長いと、1本の鉄筋で配筋できないためです。鉄筋かごの継手は、重ね継手とします。※鉄筋かごの意味、杭の鉄筋の詳細は下記が参考になります。

鉄筋かごとは?構造・補強リング・スペーサーの役割と場所打ち杭施工の注意

場所打ち杭の鉄筋|主筋・帯筋の仕様と溶接・スペーサーの使い方を解説

場所打ち杭を整理した表を示します。

項目場所打ち杭既製杭
製作場所現場(掘削・配筋・コンクリート打設)工場製作・現場搬入
杭径1000〜2000mm以上も可能比較的小径(運搬制限あり)
工期長い短い

まとめ

今回は場所打ち杭について説明しました。場所打ち杭は、現場で造成する鉄筋コンクリートの杭です。


既製杭に比べて施工は手間ですが、支持力が大きく取れます。また、既製杭よりも、杭長を大きくできます。


場所打ち杭の特徴を覚えてください。場所打ち杭の支持力の計算も併せて理解しましょう。他の杭との違いも知るといいですね。

杭の種類は?支持方式・材料・施工法による分類と各杭の特徴

場所打ち杭の支持力を算定する方法|Ra1〜Ra3の計算式と使い分け

場所打ち杭の鉄筋|主筋・帯筋の仕様と溶接・スペーサーの使い方を解説

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理解度チェック

Q.

場所打ち杭とは?

現場で地盤を掘削し、配筋・コンクリート打設を行って造る鉄筋コンクリート造の杭です。

Q.

場所打ち杭の特徴(既製杭との違い)は?

既製杭に比べ工期は長いですが、運搬の問題がなく大径が可能で、大きな支持力を得やすいのが特徴です。

ハナダユキヒロ

この記事を書いた人

ハナダユキヒロミツメラボ

設計事務所に7年勤務。

2010年より「建築学生が学ぶ構造力学」を運営(16年以上)。

著書「わかる構造力学」「わかる構造力学(改訂版)」(工学社)。

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