建築学生が学ぶ構造力学

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平成29年度 一級建築士 施工 No.9を解説、支保工取り外しの強度確認(養生方法)を見抜くポイント

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平成29年度 一級建築士試験 学科Ⅴ(施工)No.9は、型枠工事に関する問題です。4つの記述のうち、最も不適当なものを選びます。

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この問題のポイント

型枠工事では、側圧、作業荷重、支保工の取り外し、支柱の盛替えが問われます。とくに支保工を取り外すときの強度確認に、どの養生の供試体を使うかが要点です。

核心は供試体の養生方法です。支保工取り外しの強度確認は、構造体に近い現場水中養生または現場封かん養生の供試体で行います。標準養生供試体では構造体の強度を高めに見てしまいます。

※ 問題文そのものは建築技術教育普及センターの公式PDFで確認できます。

正解:選択肢3(これが最も不適当な記述)

一級建築士 施工の参考書

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型枠は、支保工取り外しの強度確認(現場養生)や側圧・作業荷重など、判定の前提で差がつきます。JASS5に沿った参考書で整理すると得点源になります。

各選択肢の正誤

選択肢 正誤 解説
1 ○(適当) コンクリートの打込み速さ10m/h以下、打込み高さ1.5mの条件で、柱と壁の型枠の設計用側圧を同じ値とするのは妥当です(側圧は打込み速さと高さで決まります)。適当な記述です。
2 ○(適当) ポンプ工法によるコンクリート打込み時の型枠の設計用積載荷重1.5kN/m²とするのは妥当です。適当な記述です。
3 ×(最も不適当) 梁下支保工の取り外しの強度確認は、現場水中養生・現場封かん養生の供試体で行います。標準養生供試体の圧縮強度で確認するとした点が不適当です。
4 ○(適当) スラブ支柱の盛替えが必要との報告を受け、その範囲と方法を定めた施工計画書を作成し、承認を得るのは妥当です。適当な記述です。

選択肢3は、標準養生供試体で支保工取り外しの強度を確認するとした点が誤りで、現場水中養生・現場封かん養生の供試体で確認します。

独学だと、こういう論点の背景を一つずつ調べるだけで時間が溶けます。要点を絞った講義で効率よく進めたいなら、スタディングの建築士講座(スマホ完結・大手の約1/10)を無料で試せます。

選択肢3のポイント(ここが誤り)

支保工を取り外してよいかは、その時点の構造体コンクリートの強度で判断します。判断に使う供試体は、実際の構造体に近い温度履歴で固めたものが望ましいです。

そこで、支保工取り外しの強度確認には、現場水中養生または現場封かん養生(構造体の温度に近づけた養生)の供試体を用い、その圧縮強度が設計基準強度以上であることを確認します。標準養生(20℃の理想的な養生)の供試体は構造体より高めの強度が出るため、そのまま「設計基準強度以上」を確認しても、構造体の強度を保証しにくいのです(標準養生で判定するなら補正が要ります)。

選択肢3は、標準養生供試体の圧縮強度で確認するとしています。養生方法の前提が違うので、最も不適当です。

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覚え方

  • 支保工取り外しの強度確認=現場水中養生・現場封かん養生の供試体で設計基準強度以上(標準養生は補正が必要)
  • 現場養生=構造体の温度に近づけるのが原則
  • 型枠の側圧=打込み速さとコンクリートヘッド(高さ)で決まる(条件が同じなら柱・壁も同じ)
  • ポンプ工法の打込み時の作業・積載荷重=1.5kN/m²

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理解度チェック

Q.

支保工取り外しの強度確認には、どの養生の供試体を使う?

現場水中養生または現場封かん養生の供試体です。構造体に近い温度で固め、その圧縮強度が設計基準強度以上であることを確認します。

Q.

型枠の側圧は、何で決まる?

コンクリートの打込み速さと打込み高さ(コンクリートヘッド)で決まります。条件が同じなら、柱と壁で同じ側圧として扱えます。

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出典

  • 建築技術教育普及センター「平成29年度 一級建築士試験 学科の試験 学科Ⅴ(施工)問題」
  • 建築工事標準仕様書JASS5(鉄筋コンクリート工事=支保工存置・現場養生供試体・型枠の側圧/作業荷重)
ハナダユキヒロ

この記事を書いた人

ハナダユキヒロミツメラボ

設計事務所に7年勤務。

2010年より「建築学生が学ぶ構造力学」を運営(16年以上)。

著書「わかる構造力学」「わかる構造力学(改訂版)」(工学社)。

建築士 過去問(構造)

プロフィール

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