建築学生が学ぶ構造力学

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平成30年度 一級建築士 施工 No.9を解説、水密を要する部分のスリーブ材を見抜くポイント

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平成30年度 一級建築士試験 学科Ⅴ(施工)No.9は、型枠工事に関する問題です。4つの記述のうち、最も不適当なものを選びます。

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この問題のポイント

型枠工事では、せき板の品質、設計用の荷重、スリーブの材種、コーン穴の処理が問われます。とくに水密を要する部分のスリーブの材種が要点です。

核心はスリーブの材種です。外壁の地中部など、水密を要する部分の貫通孔のスリーブには、つば付き鋼管を用います。硬質ポリ塩化ビニル管は水密を要しない部分に限ります。

※ 問題文そのものは建築技術教育普及センターの公式PDFで確認できます。

正解:選択肢3(これが最も不適当な記述)

一級建築士 施工の参考書

施工の対策に一冊

型枠は、せき板の品質・設計荷重・スリーブ材種など、用途と材料の対応で差がつきます。JASS5に沿った参考書で整理すると得点源になります。

各選択肢の正誤

選択肢 正誤 解説
1 ○(適当) コンクリート打放し以外のせき板に、B-C品(表裏で品質等級が異なる型枠用合板)を用いるのは妥当です。適当な記述です。
2 ○(適当) 型枠の設計用の水平荷重に、地震力を考慮しないのは妥当です。型枠は鉛直荷重・側圧・作業荷重などで設計します。適当な記述です。
3 ×(最も不適当) 外壁地中部など水密を要する部分のスリーブは、つば付き鋼管を用います。硬質ポリ塩化ビニル管は水密を要しない部分に限るので不適当です。
4 ○(適当) 防水下地で、セパレーターのコーン穴を硬練りモルタルで充填するのは妥当です。適当な記述です。

選択肢3は、水密を要する部分のスリーブに硬質ポリ塩化ビニル管を用いるとした点が誤りで、正しくはつば付き鋼管を用います。

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選択肢3のポイント(ここが誤り)

スリーブは、配管などを通すためにコンクリートにあらかじめ設けておく貫通孔の型です。地中の外壁など、水が回り込むと困る「水密を要する部分」では、スリーブと躯体のすき間から漏水しないように止水性が求められます。

このため、水密を要する部分のスリーブには、まわりに「つば(フランジ)」を付けた鋼管(つば付き鋼管)を用い、つばで水みちを切ります。硬質ポリ塩化ビニル管は、水密を要しない一般部分のスリーブに用います。

選択肢3は、水密を要する部分に硬質ポリ塩化ビニル管を用いるとしています。材種が逆なので、最も不適当です。

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覚え方

  • 水密を要する部分のスリーブ=つば付き鋼管。水密を要しない部分=硬質ポリ塩化ビニル管
  • 型枠の設計=鉛直荷重・コンクリート側圧・作業荷重で。水平荷重に地震力は考慮しない
  • 打放し以外のせき板=B-C品の型枠用合板でよい
  • 防水下地のコーン穴=硬練りモルタルで充填する

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理解度チェック

Q.

水密を要する部分のスリーブには、どの材種を用いる?

つば付き鋼管です。硬質ポリ塩化ビニル管は、水密を要しない部分に限ります。

Q.

型枠の設計用の水平荷重に、地震力は考慮する?

考慮しません。型枠は鉛直荷重・コンクリートの側圧・作業荷重などで設計します。

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出典

  • 建築技術教育普及センター「平成30年度 一級建築士試験 学科の試験 学科Ⅴ(施工)問題」
  • 建築工事標準仕様書JASS5(鉄筋コンクリート工事=型枠・スリーブ・せき板の品質)
ハナダユキヒロ

この記事を書いた人

ハナダユキヒロミツメラボ

設計事務所に7年勤務。

2010年より「建築学生が学ぶ構造力学」を運営(16年以上)。

著書「わかる構造力学」「わかる構造力学(改訂版)」(工学社)。

建築士 過去問(構造)

プロフィール

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