建築学生が学ぶ構造力学

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平成30年度 一級建築士 施工 No.8を解説、ガス圧接継手の偏心量を見抜くポイント

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平成30年度 一級建築士試験 学科Ⅴ(施工)No.8は、鉄筋工事に関する問題です。4つの記述のうち、最も不適当なものを選びます。

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この問題のポイント

鉄筋工事では、スペーサーの数、重ね継手機械式継手の納まり、ガス圧接の検査基準が問われます。とくにガス圧接継手の偏心量の合格基準が要点です。

核心は偏心量の基準です。ガス圧接継手の偏心量は、鉄筋径の1/5以下とします。D22なら、22÷5=4.4mm以下です。

※ 問題文そのものは建築技術教育普及センターの公式PDFで確認できます。

正解:選択肢4(これが最も不適当な記述)

一級建築士 施工の参考書

施工の対策に一冊

鉄筋は、ガス圧接の検査値(偏心量1/5・ふくらみ直径1.4倍など)を数値で覚えると失点しません。JASS5に沿った参考書で整理すると得点源になります。

各選択肢の正誤

選択肢 正誤 解説
1 ○(適当) スラブ配筋のスペーサーを、1.3個/m²程度配置するのは妥当です。適当な記述です。
2 ○(適当) SD295Aの異形鉄筋を用いた耐力壁の重ね継手(フックなし)の長さを40dとするのは、コンクリート強度に応じた妥当な値です。適当な記述です。
3 ○(適当) 機械式継手で、隣り合う継手のカップラー中心間を400mm以上、端部間のあきを40mm以上とするのは妥当です。適当な記述です。
4 ×(最も不適当) D22のガス圧接継手の偏心量は、鉄筋径の1/5以下4.4mm以下が合格基準です。5mmを基準とした点が不適当です。

選択肢4は、D22の偏心量の合格基準を5mmとした点が誤りで、正しくは鉄筋径の1/5(4.4mm)以下です。

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選択肢4のポイント(ここが誤り)

ガス圧接継手では、2本の鉄筋の中心軸がずれる「偏心」が起きると、力がまっすぐ伝わらず、継手の性能が落ちます。そこで、偏心量に上限を設けて検査します。

偏心量の合格基準は、鉄筋径(径が違うときは細いほう)の1/5以下です。D22なら、22÷5=4.4mmが上限です。4.4mmを超えると不合格で、圧接部を切り取って再圧接します。

選択肢4は、合格基準を5mmとしています。4.4mmを超えてしまうので、最も不適当です。

施工を得点源にするなら、一級のおすすめ参考書・問題集もあわせてどうぞ。独学での進め方は建築士は独学で合格できる?で整理しています。

覚え方

  • ガス圧接の偏心量=鉄筋径の1/5以下(D22なら4.4mm以下)
  • ガス圧接のふくらみ=直径は径の1.4倍以上、長さは径の1.1倍以上
  • 機械式継手=カップラー中心間400mm以上・端部間あき40mm以上で位置をずらす
  • スラブのスペーサー=1.3個/m²程度

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理解度チェック

Q.

ガス圧接継手の偏心量の合格基準は? D22なら何mm以下?

鉄筋径の1/5以下です。D22なら22÷5=4.4mm以下で、5mmは超過します。

Q.

ガス圧接部のふくらみの直径と長さは、どのくらい必要?

直径は鉄筋径の1.4倍以上、長さは1.1倍以上です。

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出典

  • 建築技術教育普及センター「平成30年度 一級建築士試験 学科の試験 学科Ⅴ(施工)問題」
  • 建築工事標準仕様書JASS5(鉄筋コンクリート工事)/鉄筋継手工事標準仕様書(ガス圧接の偏心量・ふくらみ)
ハナダユキヒロ

この記事を書いた人

ハナダユキヒロミツメラボ

設計事務所に7年勤務。

2010年より「建築学生が学ぶ構造力学」を運営(16年以上)。

著書「わかる構造力学」「わかる構造力学(改訂版)」(工学社)。

建築士 過去問(構造)

プロフィール

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