建築学生が学ぶ構造力学

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令和元年度 一級建築士 施工 No.9を解説、型枠用合板の厚さを見抜くポイント

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令和元年度 一級建築士試験 学科Ⅴ(施工)No.9は、型枠工事に関する問題です。4つの記述のうち、最も不適当なものを選びます。

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この問題のポイント

型枠工事では、せき板・支保工の材料、側圧・水平荷重、せき板や支保工の存置期間が問われます。とくにせき板に使う合板の厚さが要点です。

核心はコンクリート型枠用合板の厚さです。特記がなければ12mmを用います。打放し仕上げでも、9mmでは薄すぎます。

※ 問題文そのものは建築技術教育普及センターの公式PDFで確認できます。

正解:選択肢2(これが最も不適当な記述)

一級建築士 施工の参考書

施工の対策に一冊

型枠工事は、合板の厚さ12mm・支保工の水平荷重・存置強度などの数値で差がつきます。JASS5に沿った参考書で整理すると得点源になります。

各選択肢の正誤

選択肢 正誤 解説
1 ○(適当) 型枠支保工に作用する水平荷重は、鋼管枠を支柱とする場合、設計荷重(鉛直荷重)の2.5/100に相当する値とします(鋼管枠以外は5/100)。適当な記述です。
2 ×(最も不適当) コンクリート型枠用合板の厚さは、特記がなければ12mmとします。打放し仕上げに用いる場合に厚さ9mmとした点が不適当です。
3 ○(適当) 計画供用期間が標準の建築物で、湿潤養生を行わない場合、コンクリートの圧縮強度が10N/mm²以上になるまでせき板を存置します。適当な記述です。
4 ○(適当) 片持ちスラブを除くスラブ下の支保工は、コンクリートの圧縮強度が12N/mm²以上で、かつ構造計算で安全を確認すれば取り外せます。適当な記述です。

選択肢2は、コンクリート型枠用合板の厚さを9mmとした点が誤りで、特記がなければ12mmを用います。

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選択肢2のポイント(ここが誤り)

せき板に用いるコンクリート型枠用合板は、コンクリートの側圧やはらみに耐える剛性が必要です。公共建築工事標準仕様書やJASS5では、特記がなければ厚さ12mmの合板を用いることとされています。

打放しコンクリート仕上げでは、表面の精度がそのまま仕上がりになるため、合板の品質(表面処理・耐アルカリ性など)に注意します。厚さについても、特記がなければ12mmという基準は変わりません。9mmでは剛性が不足し、はらみや精度不良の原因になります。

選択肢2は、特記がないのに厚さ9mmの合板を用いるとしています。標準は12mmなので、最も不適当です。

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覚え方

  • コンクリート型枠用合板=特記がなければ厚さ12mm。打放しでも12mm(9mmは薄い)
  • 型枠支保工の水平荷重=鋼管枠は鉛直荷重の2.5/100、鋼管枠以外は5/100
  • せき板の存置=湿潤養生しないなら圧縮強度10N/mm²以上まで(標準・短期の柱・壁等)
  • スラブ下・梁下の支保工の取外し=圧縮強度12N/mm²以上かつ構造計算で安全確認

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理解度チェック

Q.

コンクリート型枠用合板の厚さは、特記がなければ何mm?

12mmです。打放し仕上げでも12mmで、9mmでは薄すぎます。

Q.

型枠支保工の水平荷重は、鋼管枠を支柱とする場合いくらとする?

設計鉛直荷重の2.5/100です。鋼管枠以外(パイプサポート等)は5/100です。

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※ No.8(鉄筋工事の継手位置)は図を用いる問題のため、文章での解説を省略しています。

出典

  • 建築技術教育普及センター「令和元年度 一級建築士試験 学科の試験 学科Ⅴ(施工)問題」
  • 公共建築工事標準仕様書・建築工事標準仕様書JASS5(型枠工事=合板の厚さ・支保工・せき板の存置)
ハナダユキヒロ

この記事を書いた人

ハナダユキヒロミツメラボ

設計事務所に7年勤務。

2010年より「建築学生が学ぶ構造力学」を運営(16年以上)。

著書「わかる構造力学」「わかる構造力学(改訂版)」(工学社)。

建築士 過去問(構造)

プロフィール

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