建築学生が学ぶ構造力学

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平成30年度 一級建築士 施工 No.17を解説、タイルの打診検査の範囲を見抜くポイント

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平成30年度 一級建築士試験 学科Ⅴ(施工)No.17は、石張り工事・タイル工事・左官工事に関する問題です。4つの記述のうち、最も不適当なものを選びます。

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この問題のポイント

石張り・タイル・左官では、下地処理、平坦さ、アンカー、タイルの検査が問われます。とくに後張りタイルの打診検査をどの範囲で行うかが要点です。

核心は打診検査の範囲です。タイル後張り工法の打診検査は、施工後2週間以上たってから、全面にわたり行います。一部だけでは浮きを見落とします。

※ 問題文そのものは建築技術教育普及センターの公式PDFで確認できます。

正解:選択肢4(これが最も不適当な記述)

一級建築士 施工の参考書

施工の対策に一冊

タイル・石・左官は、打診検査や引張試験の範囲・時期など、検査の数値で差がつきます。JASS19に沿った参考書で整理すると得点源になります。

各選択肢の正誤

選択肢 正誤 解説
1 ○(適当) 塗装合板の型枠を用いた平滑なコンクリート壁下地へのモルタル塗りで、高圧水洗で目荒しし、ポリマーセメントペーストを塗って付着を高めるのは妥当です。適当な記述です。
2 ○(適当) ビニル床シート下地のコンクリートの平坦さを、3mにつき7mm以下とするのは妥当です。適当な記述です。
3 ○(適当) 石張りの内壁空積工法で、おねじ形の締込み式アンカーを用いるのは妥当です。適当な記述です。
4 ×(最も不適当) タイル後張り工法の打診検査は、施工後2週間以上たってから全面にわたり行います。全面の1/2程度とした点が不適当です。

選択肢4は、打診検査を全面の1/2程度とした点が誤りで、後張りタイルの打診は全面にわたり行います。

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選択肢4のポイント(ここが誤り)

後張り工法のタイルは、下地との接着が部分的に弱くなり、浮きが生じることがあります。浮きを放置すると、はく落して落下事故につながります。これを見つけるのが打診検査です。

打診検査は、タイルを打診用ハンマーなどで軽くたたき、音の違いで浮きを調べます。後張りタイルでは、施工後2週間以上たってから、全面にわたって打診します。一部だけでは、検査していない部分の浮きを見落とします。

選択肢4は、打診を全面の1/2程度としています。残りの部分の浮きを見落とすおそれがあるので、最も不適当です。

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覚え方

  • 後張りタイルの打診検査=施工後2週間以上たってから全面にわたり行う(1/2では不足)
  • 引張接着試験は抜取り(100m²ごとに1箇所・全体で3箇所以上)だが、打診は全面
  • 塗装合板型枠の平滑なコンクリート下地=高圧水洗で目荒し+ポリマーセメントペースト
  • ビニル床シート下地の平坦さ=3mにつき7mm以下

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理解度チェック

Q.

後張りタイルの打診検査は、どの範囲で行う? 時期は?

施工後2週間以上たってから、全面にわたり行います。一部だけでは浮きを見落とします。

Q.

塗装合板の型枠による平滑なコンクリート下地に、モルタルを塗る前にどう処理する?

高圧水洗で目荒しし、ポリマーセメントペーストを塗って付着を高めます。

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出典

  • 建築技術教育普及センター「平成30年度 一級建築士試験 学科の試験 学科Ⅴ(施工)問題」
  • 建築工事標準仕様書JASS19(陶磁器質タイル張り工事=打診・引張接着試験)/JASS15(左官工事)・JASS9(石工事)・公共建築工事標準仕様書
ハナダユキヒロ

この記事を書いた人

ハナダユキヒロミツメラボ

設計事務所に7年勤務。

2010年より「建築学生が学ぶ構造力学」を運営(16年以上)。

著書「わかる構造力学」「わかる構造力学(改訂版)」(工学社)。

建築士 過去問(構造)

プロフィール

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