建築学生が学ぶ構造力学

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平成30年度 二級建築士 構造 No.7を解説、荷重及び外力に関する誤りを見抜くポイント

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平成30年度 二級建築士試験 学科Ⅲ(建築構造)No.7は、構造計算における荷重及び外力に関する問題です。5つの記述のうち、最も不適当なものを選びます。

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この問題のポイント

床の積載荷重の使い分け、柱の積載荷重の低減、屋根の積雪荷重の低減、分布係数Ai、振動特性係数Rtが問われます。決め手は、振動特性係数Rtが固有周期でどう変わるかです。

引っかけの核心は、選択肢5「振動特性係数Rtは、同一の地盤種別で、設計用一次固有周期Tが長くなるほど大きくなる」です。Rtは、Tが長くなるほど小さくなります。

※ 問題文そのものは建築技術教育普及センターの公式PDFで確認できます。

正解:選択肢5(これが最も不適当な記述)

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各選択肢の正誤

選択肢 正誤 解説
1 ○(正しい) 同一の室の床の単位面積当たりの積載荷重は、床の構造計算より地震力を計算する場合のほうが小さい値です(令85条)。
2 ○(正しい) 柱の圧縮力を低減するために乗ずる数値は、その柱が支える床の数が多くなるほど小さくなります。
3 ○(正しい) 屋根の積雪荷重は、雪止めがある場合を除き、勾配が60度を超える場合は零とできます(令86条)。
4 ○(正しい) 分布係数Aiは、上階になるほど大きくなり、設計用一次固有周期Tが長くなるほどその傾向が著しくなります。
5 ×(不適当) 振動特性係数Rtは、固有周期Tが長くなるほど小さくなります。大きくなるとした点が誤りです。

選択肢5は、振動特性係数Rtが固有周期Tの長さに対して大きくなるとした点が誤りで、正しくはTが長くなるほど小さくなります。

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選択肢5のポイント

振動特性係数Rtは、建築物の揺れやすさ(固有周期)と地盤の種類に応じて、地震力を低減する係数です。値は1.0以下になります。

固有周期Tが短い(硬くて低い)建築物ではRt=1.0で、Tが長くなる(柔らかくて高い)ほどRtは小さくなり、地震力が低減されます。周期が長いほど、地震の短周期成分の影響が小さくなるためです。

選択肢5は「Tが長くなるほど大きくなる」としていますが、逆です。「振動特性係数Rtは固有周期が長いほど小さくなる」と押さえます。

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覚え方

  • 振動特性係数Rtは固有周期Tが長くなるほど小さくなる(Rtは1.0以下)
  • 分布係数Aiは上階ほど大きく、固有周期Tが長いほどその傾向が著しい
  • 床の積載荷重は 床用>架構用>地震用(地震力の計算では小さい値)
  • 屋根の積雪荷重は勾配60度超で零とできる(雪止めがある場合を除く)

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理解度チェック

Q.

振動特性係数Rtは、設計用一次固有周期Tが長くなるほど大きくなる。〇か×か。

×。振動特性係数Rtは、固有周期Tが長くなるほど小さくなります(Rtは1.0以下)。

Q.

地震層せん断力係数の高さ方向の分布を示す分布係数Aiは、上階になるほどどうなるか。

大きくなります。固有周期Tが長いほど、その傾向が著しくなります。

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出典

  • 建築技術教育普及センター「平成30年度 二級建築士試験 学科の試験 学科Ⅲ(建築構造)問題」
  • 荷重及び外力(振動特性係数Rtは固有周期が長いほど小さい、分布係数Ai、積載荷重、積雪荷重の低減):建築基準法施行令第85条・第86条・第88条
ハナダユキヒロ

この記事を書いた人

ハナダユキヒロミツメラボ

設計事務所に7年勤務。

2010年より「建築学生が学ぶ構造力学」を運営(16年以上)。

著書「わかる構造力学」「わかる構造力学(改訂版)」(工学社)。

建築士 過去問(構造)

プロフィール

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