建築学生が学ぶ構造力学

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平成27年度 二級建築士 施工 No.12を解説、鉄骨工事(建方)に関する誤りを見抜くポイント

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平成27年度 二級建築士試験 学科Ⅳ(建築施工)No.12は、鉄骨工事の建方に関する問題です。5つの記述のうち、最も不適当なものを選びます。

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この問題のポイント

エレクションピース仮ボルト、混用接合の仮ボルト本数、ワイヤーロープの兼用、筋かいによる補強の時期、めっき面の養生が並びます。判断の決め手は、建方時の補強をいつ行うかです。

引っかけの核心は、筋かいによる補強作業を翌日に行うとしているところです。建入れ直しと筋かいによる補強は、その日のうちに行います。

※ 問題文そのものは建築技術教育普及センターの公式PDFで確認できます。

正解:選択肢4(これが誤っている記述)

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各選択肢の正誤

選択肢 正誤 解説
1 ○(正しい) 柱の溶接継手のエレクションピースに使う仮ボルトを、高力ボルトで全数締め付けるのは適切です。
2 ○(正しい) 柱梁接合部の混用接合で、普通ボルトの仮ボルトの締付け本数を1群のボルト数の1/2以上かつ2本以上とするのは適切です。
3 ○(正しい) 架構の倒壊防止用に使うワイヤーロープを建入れ直し用に兼用するのは適切です。
4 ×(最も不適当) 建方時の筋かいによる補強作業は、その日のうちに行います。翌日に行うと倒壊のおそれがあり不適当です。
5 ○(正しい) 溶融亜鉛めっきを施した鉄骨の建入れ直しで、めっき面に傷がつかないよう養生するのは適切です。

選択肢4は、筋かいによる補強作業を翌日に行うとした点が誤りで、その日のうちに行います。

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選択肢4のポイント

建方の途中の鉄骨は、まだ本締めや溶接が済んでおらず、水平力に対して不安定です。この状態で強風や地震を受けると倒壊のおそれがあります。

そこで、建入れ直しと筋かいによる補強はその日の建方が終わったら、その日のうちに行います。ワイヤーロープや筋かいで架構を安定させてから作業を終えます。

選択肢4は補強作業を翌日に回すとしていますが、無補強のまま夜を越すと倒壊の危険があります。補強はその日のうちに、と押さえておきましょう。

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覚え方

  • 建方の建入れ直し・筋かい補強はその日のうちに(翌日は倒壊のおそれ)
  • エレクションピースの仮ボルトは高力ボルトで全数締め付ける
  • 混用接合の仮ボルトは1群の1/2以上かつ2本以上
  • 倒壊防止用のワイヤーロープは建入れ直し用に兼用してよい

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理解度チェック

Q.

建方時の筋かいによる補強作業は、翌日に行えばよい。〇か×か。

×。建入れ直しと筋かいによる補強はその日のうちに行います。翌日では倒壊のおそれがあります。

Q.

柱の溶接継手のエレクションピースの仮ボルトは、高力ボルトで全数締め付ける。〇か×か。

。エレクションピースの仮ボルトは高力ボルトで全数締め付けます。

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出典

  • 建築技術教育普及センター「平成27年度 二級建築士試験 学科の試験 学科Ⅳ(建築施工)問題」
  • 建方の建入れ直し・筋かい補強(その日のうちに実施)・仮ボルト:JASS 6 鉄骨工事
ハナダユキヒロ

この記事を書いた人

ハナダユキヒロミツメラボ

設計事務所に7年勤務。

2010年より「建築学生が学ぶ構造力学」を運営(16年以上)。

著書「わかる構造力学」「わかる構造力学(改訂版)」(工学社)。

建築士 過去問(構造)

プロフィール

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