この記事の要点
仮ボルトとは、高力ボルトを締め付ける前に、部材の仮止めのために使うボルトのことです。
普通ボルト(中ボルト)を使います。
仮ボルトの本数は、一群のボルト数の1/3以上、かつ2本以上とする必要があります。
高力ボルト本締め後は再利用できません。
必要本数は高力ボルト接合では1群の1/3かつ2本以上、混合接合では1/2かつ2本以上と規定されている。
この記事では、仮ボルトとは何かを整理します。
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仮ボルトとは、高力ボルトの締め付けをする前、仮止めの目的で使うボルトのことです。仮ボルトは、中ボルトを使います。今回は仮ボルトの意味、規格、本数、材質、再利用可能か説明します。
※高力ボルト、中ボルトの意味は、下記が参考になります。
高力ボルトとは?読み方・種類(F10T・S10T)・規格・摩擦接合の特徴
中ボルトとは?1分でわかる意味、規格、強度区分、戻り止め、高力ボルト
高力ボルトの締め付け方法は、下記が参考になります。
トルクコントロール法とは?1分でわかる意味、手順、トルク値、本締め
ナット回転法とは|一次締め・120°本締め手順と高力六角ボルトの施工
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仮ボルトは、高力ボルトの締め付け前に、仮止めの目的で使うボルトです。鉄骨造の建て方を行うとき、所定の制度を確保した後、部材を固定します。仮ボルトは、部材の固定に必要なボルトです。
全ての継手や接合部を、同時に本ボルトで接合できれば良いですが、それは難しいですね。あるカ所を高力ボルトで締め付ける時、他の接合部が動かないよう固定が必要です。これが仮ボルトの役割です。※高力ボルトの意味は、下記事が参考になります。
高力ボルトとは?読み方・種類(F10T・S10T)・規格・摩擦接合の特徴
なお、本締めに用いる高力ボルトは、仮ボルトに使用できません。仮ボルトと本締めのボルトは、必ず使い分けるよう注意してください。
仮ボルトの材質は、本ボルト(本締めで用いる高力ボルト)と同径の中ボルトとします。中ボルトの規格は、下記が参考になります。
中ボルトとは?1分でわかる意味、規格、強度区分、戻り止め、高力ボルト
仮ボルトの本数は、下記です。
高力ボルト接合 ⇒ ボルト1群の1/3かつ2本以上
混合接合(高力ボルトと溶接の併用) ⇒ 1/2かつ2本以上
上記の本数を、バランスよく配置します。なお、1群とは、1つのボルト群のまとまりです。下図をみてください。ウェブの高力ボルトの1群は、下図の赤枠を示します。
ウェブに6本の高力ボルトが必要なら、仮ボルトは、2本以上とします。※混用継手の意味は、下記が参考になります。
仮ボルトはバランスよく配置します。対象となるよう配置したいですね。
仮ボルトは、一般的に廃棄します。ただし、再利用可能な仮ボルトを提供するメーカーもあります。
混同しやすい用語
中ボルト
中ボルトは仮ボルトとして使う普通ボルトであり、本締めで使う高力ボルトとは異なる。
仮ボルトに高力ボルトを流用することは禁止されている。
本締め(本ボルト)
本締めは最終的な締め付け作業を指すのに対して、仮ボルトはその前段階の仮止め専用であり、両者は必ず使い分ける必要がある。
仮ボルトの規格と本数を整理した表を示します。
| 項目 | 高力ボルト接合 | 混合接合 |
|---|---|---|
| 最低本数 | 1群の1/3かつ2本以上 | 1/2かつ2本以上 |
| 材質 | 本ボルトと同径の中ボルト | 本ボルトと同径の中ボルト |
| 高力ボルト流用 | 禁止 | 禁止 |
今回は仮ボルトについて説明しました。
意味が理解頂けたと思います。
建て方時に、部材の固定に必要なボルトです。
仮ボルトは、本締めで使う高力ボルトと同径の仮ボルトとします。
仮ボルトの意味、規格や材質、本数を覚えてくださいね。
下記も併せて参考にしてください。
高力ボルトとは?読み方・種類(F10T・S10T)・規格・摩擦接合の特徴
中ボルトとは?1分でわかる意味、規格、強度区分、戻り止め、高力ボルト
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意味を読んで終わりにせず、実際に理解できているかチェックしてみましょう。

試験での問われ方|管理人の一言
建築士試験では、仮ボルトの本数(高力ボルト接合で1群の1/3かつ2本以上)と「仮ボルトに高力ボルトを使用してはならない」という点が頻出である。