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平成29年度 二級建築士試験 学科Ⅳ(建築施工)No.12は、鉄骨工事(建方)に関する問題です。5つの記述のうち、最も不適当なものを選びます。
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仮ボルトの締付け本数、エレクションピースの取付け、建入れ直しの手順、ターンバックル付き筋かいの扱い、ワイヤーロープの兼用が並びます。判断の決め手は、建入れ直しに何を使うかです。
引っかけの核心は、ターンバックル付きの筋かいを建入れ直しに用いるとしているところです。この筋かいは本来の耐力部材なので、建入れ直しには用いてはなりません。
※ 問題文そのものは建築技術教育普及センターの公式PDFで確認できます。
正解:選択肢4(これが誤っている記述)
| 選択肢 | 正誤 | 解説 |
|---|---|---|
| 1 | ○(正しい) | 高力ボルト継手の仮ボルトを本接合と同軸径の普通ボルトとし、締付け本数を一群の1/3以上かつ2本以上とするのは適切です。 |
| 2 | ○(正しい) | 柱接合部のエレクションピースを、あらかじめ工場で鉄骨本体に強固に取り付けるのは適切です。 |
| 3 | ○(正しい) | 本接合に先立ち、ひずみを修正し建入れ直しを行うのは適切です。 |
| 4 | ×(最も不適当) | ターンバックル付きの筋かいは、建入れ直しに用いてはなりません。本来の耐力部材で、建入れ直しに使うと初期張力が狂います。 |
| 5 | ○(正しい) | 架構の倒壊防止用に使うワイヤーロープを、建入れ直し用に兼用するのは適切です。 |
選択肢4は、ターンバックル付き筋かいを建入れ直しに用いるとした点が誤りで、建入れ直しはワイヤロープ等で行います。
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ターンバックル付きの筋かいは、それ自体が建物の水平力を負担する耐力部材です。ターンバックルは施工誤差を吸収する程度の調整用で、建方の骨組みを起こす道具ではありません。
これを建入れ直しに使ってしまうと、筋かいに本来の設計とは異なる初期張力が入り、部材の性能に狂いが出ます。だから建入れ直しには用いてはなりません。
建入れ直しは、ワイヤロープや建入れ直し用の治具で行います。選択肢5のように倒壊防止用のワイヤーロープを兼用するのは、耐力部材を狂わせないので適切です。この対比が出題の狙いです。
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ターンバックル付きの筋かいを、建入れ直しに用いてよい。〇か×か。
×。ターンバックル付き筋かいは耐力部材です。建入れ直しに使うと初期張力が狂うため、用いてはなりません。
高力ボルト継手の仮ボルトの締付け本数は、一群の1/3以上かつ2本以上とすればよい。〇か×か。
〇。仮ボルトは本接合と同軸径の普通ボルトとし、締付けは一群の1/3以上かつ2本以上とします。適切です。
出典
※ この記事の確認日:2026年7月
