建築学生が学ぶ構造力学

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平成28年度 一級建築士 構造 No.7を解説、荷重及び外力に関する誤りを見抜くポイント

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平成28年度 一級建築士試験 学科Ⅳ(構造)No.7は、荷重及び外力に関する問題です。4つの記述のうち、最も不適当なものを選びます。

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この問題のポイント

標準せん断力係数、地震地域係数、風の速度圧、多雪区域でない区域の荷重の組合せが問われます。決め手は、風の速度圧が基準風速に対してどう変化するかです。

引っかけの核心は、速度圧qを「基準風速V0に比例する」としているところです。速度圧は基準風速V0の2乗に比例します(q=0.6EV0²)。風速が2倍になれば速度圧は4倍です。

※ 問題文そのものは建築技術教育普及センターの公式PDFで確認できます。

正解:選択肢3(これが最も不適当な記述)

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各選択肢の正誤

選択肢 正誤 解説
1 ○(正しい) 必要保有水平耐力の計算に用いる標準せん断力係数Coは、1.0以上とします。正しい記述です。
2 ○(正しい) 地震地域係数Zは、過去の地震記録などに基づき地域ごとに1.0から0.7の範囲で定められます。正しい記述です。
3 ×(最も不適当) 速度圧qは、基準風速V0の2乗に比例します。基準風速に比例する、とする点が誤りです。
4 ○(正しい) 多雪区域でない区域では、暴風時・地震時の荷重に積雪荷重を組み合わせる必要はありません。正しい記述です。

選択肢3は、速度圧が基準風速に比例するとした点が誤りで、正しくは基準風速の2乗に比例します。

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選択肢3のポイント

風の速度圧qは、q=0.6EV0² で表します。ここでEは屋根の高さと周辺状況で決まる係数、V0は地域ごとに定められた基準風速です。式のV0が2乗になっている点が要点です。

したがって、基準風速が2倍になると速度圧は2乗の4倍、3倍になると9倍になります。風速の増加に対して速度圧は急激に大きくなります。

選択肢3は「基準風速V0に比例する」としていますが、正しくはV0の2乗に比例します。「速度圧は風速の2乗」と押さえておけば、この形の引っかけは見抜けます。

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覚え方

  • 速度圧は基準風速V0の2乗に比例(q=0.6EV0²)。風速2倍で速度圧4倍
  • 必要保有水平耐力の標準せん断力係数Coは1.0以上
  • 地震地域係数Zは1.0〜0.7で地域ごとに定める
  • 多雪区域でない区域は、暴風時・地震時荷重に積雪荷重を足さない

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理解度チェック

Q.

風の速度圧は、基準風速V0に比例する。〇か×か。

×。速度圧は基準風速V0の2乗に比例します(q=0.6EV0²)。

Q.

地震地域係数Zは、どのような範囲で定められるか。

地域ごとに1.0から0.7の範囲で定められます。

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出典

  • 建築技術教育普及センター「平成28年度 一級建築士試験 学科の試験 学科Ⅳ(構造)問題」
  • 荷重及び外力(速度圧は基準風速の2乗に比例、標準せん断力係数、地震地域係数、荷重の組合せ):建築基準法施行令第87条・第88条ほか。
ハナダユキヒロ

この記事を書いた人

ハナダユキヒロミツメラボ

設計事務所に7年勤務。

2010年より「建築学生が学ぶ構造力学」を運営(16年以上)。

著書「わかる構造力学」「わかる構造力学(改訂版)」(工学社)。

建築士 過去問(構造)

プロフィール

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