建築学生が学ぶ構造力学

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平成28年度 一級建築士 施工 No.7を解説、アースオーガーの回転方向を見抜くポイント

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平成28年度 一級建築士試験 学科Ⅴ(施工)No.7は、杭地業工事に関する問題です。4つの記述のうち、最も不適当なものを選びます。

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この問題のポイント

杭地業では、場所打ち杭の養生、PC杭の杭頭処理、セメントミルク工法、継手溶接が問われます。とくにセメントミルク工法のアースオーガーの回転方向が要点です。

核心は、引上げのときの回し方です。アースオーガーは、掘削も引上げも正回転とします。引上げで逆回転させると、付着した土砂が孔の底に落ちます。

※ 問題文そのものは建築技術教育普及センターの公式PDFで確認できます。

正解:選択肢3(これが最も不適当な記述)

一級建築士 施工の参考書

施工の対策に一冊

杭地業は、オーガーの回転方向や杭頭の補強範囲など、手順と数値で正誤が分かれます。JASS4に沿った参考書で整理すると得点源になります。

各選択肢の正誤

選択肢 正誤 解説
1 ○(適当) 寒冷地の場所打ちコンクリート杭で、地中温度が低いことを考慮し、養生温度による調合強度の補正を行うのは妥当です。適当な記述です。
2 ○(適当) PC杭の杭頭処理で、ダイヤモンドカッターで切断し、補強範囲を切断面から350mm程度とするのは妥当です。適当な記述です。
3 ×(最も不適当) セメントミルク工法のアースオーガーは、掘削も引上げも正回転とします。引上げ時の逆回転は土砂が孔底に落ちるため不適当です。
4 ○(適当) 既製コンクリート杭の継手の溶接で、仮付け溶接を本溶接と同等とし、長さを40mm以上とするのは妥当です。適当な記述です。

選択肢3は、アースオーガーを引上げ時に逆回転させた点が誤りで、正しくは掘削も引上げも正回転です。

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選択肢3のポイント(ここが誤り)

セメントミルク工法は、アースオーガーで支持層まで掘り、根固め液を入れてから既製杭を建て込む工法です。掘削した孔の底をきれいに保つことが、杭の支持力に直結します。

アースオーガーには、らせん状の刃に土砂が付いています。引上げ時に逆回転させると、その土砂が刃から外れて孔の底に落ち、根固め部分に混ざってしまいます。

そのため、掘削も引上げも正回転とします。選択肢3は引上げを逆回転としており、孔底に土砂が落ちて支持力を損なうため、最も不適当です。「引上げだけ逆」がひっかけです。

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覚え方

  • セメントミルク工法のアースオーガー=掘削も引上げも正回転(逆回転で土砂が孔底に落ちる)
  • PC杭の杭頭処理=切断面から350mm程度を補強
  • 既製杭継手の仮付け溶接=本溶接と同等・長さ40mm以上
  • 寒冷地の場所打ち杭=養生温度を考慮して調合強度を補正

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理解度チェック

Q.

セメントミルク工法で、アースオーガーは引上げ時にどう回す?

掘削時と同じ正回転です。逆回転させると土砂が孔底に落ちます。

Q.

既製コンクリート杭の継手の仮付け溶接の長さの目安は?

40mm以上です。仮付け溶接も本溶接と同等のものとします。

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出典

  • 建築技術教育普及センター「平成28年度 一級建築士試験 学科の試験 学科Ⅴ(施工)問題」
  • JASS4 杭工事(セメントミルク工法・既製杭の杭頭処理・継手溶接)
ハナダユキヒロ

この記事を書いた人

ハナダユキヒロミツメラボ

設計事務所に7年勤務。

2010年より「建築学生が学ぶ構造力学」を運営(16年以上)。

著書「わかる構造力学」「わかる構造力学(改訂版)」(工学社)。

建築士 過去問(構造)

プロフィール

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