建築学生が学ぶ構造力学

建築学生が学ぶ構造力学
  1. HOME
  2. 過去問解説
  3. 一級建築士 施工
  4. 令和元年
  5. > No.12 プレキャスト鉄筋コンクリート工事

令和元年度 一級建築士 施工 No.12を解説、プレキャスト部材の仮置きの台木位置を見抜くポイント

本ページはプロモーション(アフィリエイト広告)を含みます。

令和元年度 一級建築士試験 学科Ⅴ(施工)No.12は、プレキャスト鉄筋コンクリート工事に関する問題です。4つの記述のうち、最も不適当なものを選びます。

先に一つだけ。独学の効率に不安があるなら、スキマ時間で回せるスタディングの建築士講座を無料で試すのが早いです(スマホ完結・大手の約1/10)。

この問題のポイント

プレキャスト工事では、部材の保管・仮置き・組立精度・補修が問われます。とくに床部材を仮置きするときの台木の位置が要点です。

核心は台木の位置です。仮置きの台木は、部材の支持位置に合わせて置きます。支持位置から離すと、部材に余分な曲げが生じてひび割れの原因になります。

※ 問題文そのものは建築技術教育普及センターの公式PDFで確認できます。

正解:選択肢2(これが最も不適当な記述)

一級建築士 施工の参考書

施工の対策に一冊

プレキャスト工事は、仮置きの台木・組立精度・補修などの基本を押さえると安定します。JASS10に沿った参考書で手順を整理すると得点源になります。

各選択肢の正誤

選択肢 正誤 解説
1 ○(適当) プレキャスト部材の組立精度の検査は、部材を仮固定したあと、次の部材を組み立てる前に、全数を対象に基準(おおむね±5mm)で確認するのは妥当です。適当な記述です。
2 ×(最も不適当) 床部材を仮置きする台木は、部材の支持位置に合わせて置きます。台木を支持位置からできるだけ離すとした点が不適当で、余分な曲げが生じてひび割れの原因になります。
3 ○(適当) 外壁部材に生じた幅0.10mm以下の軽微なひび割れを、ポリマーセメントペーストで補修するのは妥当な処置です。適当な記述です。
4 ○(適当) 脱型時に温度が高い部材を、急冷による割れを防ぐため、水密シートで覆って外気温まで徐々に冷ます養生は妥当です。適当な記述です。

選択肢2は、仮置きの台木を支持位置からできるだけ離したとした点が誤りで、台木は部材の支持位置に合わせて置きます。

独学だと、こういう論点の背景を一つずつ調べるだけで時間が溶けます。要点を絞った講義で効率よく進めたいなら、スタディングの建築士講座(スマホ完結・大手の約1/10)を無料で試せます。

選択肢2のポイント(ここが誤り)

プレキャストの床部材を仮置きするときは、製品の設計上の支持位置(支点となる位置)に台木を置きます。実際に建物に取り付けたときと同じように支えることで、部材に無理な力がかかりません。

台木を支持位置から大きく離すと、部材が片持ち梁のように張り出し、自重による曲げモーメントが大きくなります。プレキャスト部材はひび割れに敏感なので、これが原因でひび割れや変形が生じます。バルコニー付きの床部材のように形が複雑なものほど注意が要ります。

選択肢2は、台木を支持位置からできるだけ離すとしています。曲げを大きくする置き方なので、最も不適当です。

施工を得点源にするなら、一級のおすすめ参考書・問題集もあわせてどうぞ。独学での進め方は建築士は独学で合格できる?で整理しています。

覚え方

  • プレキャスト部材の仮置きの台木=部材の支持位置に合わせて置く。支持位置から離すと曲げが大きくひび割れの原因
  • 組立精度の検査=仮固定後・次の部材組立前に全数で確認(おおむね±5mm
  • 0.10mm以下の軽微なひび割れ=ポリマーセメントペーストで補修
  • 脱型時の高温部材=急冷を避け、水密シートで外気温まで徐々に養生

通勤や休憩のスキマ時間だけで学習を進めたいなら、スタディングの建築士講座が向いています。合格に必要な範囲に絞ったスマホ講義で、独学の遠回りを減らせます(無料お試しあり)。

理解度チェック

Q.

プレキャスト床部材を仮置きするときの台木は、どこに置く?

部材の支持位置に合わせて置きます。支持位置から離すと曲げが大きくなり、ひび割れの原因になります。

Q.

プレキャスト部材の組立精度の検査は、いつ・どの範囲で行う?

仮固定後、次の部材を組み立てる前に、全数を対象に基準(おおむね±5mm)で確認します。

令和元年 一級建築士 施工 過去問解説 一覧へ

※ No.8(継手位置)・No.11(受入検査)は図を用いる問題のため、文章での解説を省略しています。

出典

  • 建築技術教育普及センター「令和元年度 一級建築士試験 学科の試験 学科Ⅴ(施工)問題」
  • 建築工事標準仕様書JASS10 プレキャスト鉄筋コンクリート工事(部材の仮置き・組立精度・補修)
ハナダユキヒロ

この記事を書いた人

ハナダユキヒロミツメラボ

設計事務所に7年勤務。

2010年より「建築学生が学ぶ構造力学」を運営(16年以上)。

著書「わかる構造力学」「わかる構造力学(改訂版)」(工学社)。

建築士 過去問(構造)

プロフィール

Topへ >>