建築学生が学ぶ構造力学

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平成27年度 二級建築士 構造 No.9を解説、基礎構造・地盤に関する誤りを見抜くポイント

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平成27年度 二級建築士試験 学科Ⅲ(建築構造)No.9は、基礎構造・地盤に関する問題です。5つの記述のうち、最も不適当なものを選びます。

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この問題のポイント

基礎梁の剛性と不同沈下、根入れ深さと支持力、沖積層と洪積層の性質、地盤の長期許容応力度の大小、負の摩擦力が問われます。決め手は、基礎底面の根入れ深さが深くなると地盤の支持力がどう変わるかです。

引っかけの核心は、選択肢2の根入れ深さと支持力の関係です。基礎底面の位置が深いほど、上にのる土の重さが増して地盤の支持力は大きくなり、記述は向きを逆にしています。

※ 問題文そのものは建築技術教育普及センターの公式PDFで確認できます。

正解:選択肢2(これが最も不適当な記述)

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各選択肢の正誤

選択肢 正誤 解説
1 ○(正しい) 基礎梁の剛性を大きくすることは、不同沈下の影響を減少させるために有効です。
2 ×(不適当) 地盤の支持力は、基礎底面の位置(根入れ深さ)が深いほど小さくなるとした点が誤りです。正しくは根入れが深いほど大きくなります。
3 ○(正しい) 沖積層は、洪積層に比べて支持力不足や地盤沈下が生じやすい地盤です。
4 ○(正しい) 地盤の長期許容応力度は、一般に岩盤、密実な砂質地盤、粘土質地盤の順に大きくなります。
5 ○(正しい) 杭周囲の地盤沈下によって杭の周面に下向きに作用する摩擦力を、負の摩擦力といいます。

選択肢2は、地盤の支持力を根入れ深さが深いほど小さくなるとした点が誤りで、正しくは根入れが深いほど支持力は大きくなります。

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選択肢2のポイント

地盤の支持力は、基礎底面より上にある土の重さ(上載圧)が大きいほど高まります。根入れを深くすると、この上載圧が増えるため、地盤の支持力は大きくなります。

そのため、支持力不足が心配な場合に根入れを深くすることは、支持力を高める有効な対策の一つです。記述は「深いほど小さくなる」と大小の向きを逆にしています。

選択肢2は根入れが深いほど支持力が小さくなるとしていますが、正しくは深いほど大きくなります。根入れ深さと支持力は同じ向きに動く、と押さえておきましょう。

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覚え方

  • 地盤の支持力は、基礎の根入れ深さが深いほど大きくなる
  • 沖積層は洪積層に比べ、支持力不足や地盤沈下が生じやすい
  • 杭の周面に下向きに働く摩擦力を負の摩擦力という

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理解度チェック

Q.

地盤の支持力は、一般に、基礎底面の位置(根入れ深さ)が深いほど小さくなる。〇か×か。

×。根入れが深いほど上載圧が増え、地盤の支持力は大きくなるのが一般的です。

Q.

杭周囲の地盤沈下によって杭の周面に下向きに作用する摩擦力を、負の摩擦力という。〇か×か。

。周面に下向きに働くこの力を負の摩擦力といいます。

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出典

  • 建築技術教育普及センター「平成27年度 二級建築士試験 学科の試験 学科Ⅲ(建築構造)問題」
  • 基礎構造・地盤(根入れが深いほど支持力は大きい、沖積層は沈下しやすい、負の摩擦力):建築基準法施行令第93条ほか
ハナダユキヒロ

この記事を書いた人

ハナダユキヒロミツメラボ

設計事務所に7年勤務。

2010年より「建築学生が学ぶ構造力学」を運営(16年以上)。

著書「わかる構造力学」「わかる構造力学(改訂版)」(工学社)。

建築士 過去問(構造)

プロフィール

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