建築学生が学ぶ構造力学

建築学生が学ぶ構造力学
  1. HOME
  2. 過去問解説
  3. 二級建築士 構造
  4. 平成27年
  5. > No.8 設計用地震力

平成27年度 二級建築士 構造 No.8を解説、設計用地震力に関する誤りを見抜くポイント

本ページはプロモーション(アフィリエイト広告)を含みます。

平成27年度 二級建築士試験 学科Ⅲ(建築構造)No.8は、設計用地震力に関する問題です。5つの記述のうち、最も不適当なものを選びます。

先に一つだけ。独学の効率に不安があるなら、スキマ時間で回せるスタディングの建築士講座を無料で試すのが早いです(スマホ完結・大手の約1/10)。

この問題のポイント

地下部分の地震力、地震地域係数Z、軟弱地盤での標準せん断力係数C0、地震層せん断力係数の高さ方向分布Ai、そして振動特性係数Rtが問われます。決め手は、Rtと建築物の設計用一次固有周期の関係です。

引っかけの核心は、選択肢5の振動特性係数Rtです。Rtは、設計用一次固有周期が長くなるほど小さくなる係数で、記述は大小の向きを逆にしています。

※ 問題文そのものは建築技術教育普及センターの公式PDFで確認できます。

正解:選択肢5(これが最も不適当な記述)

建築構造ポケットブック

建築構造ポケットブック

構造は数値や公式が多い分野です。高さ・面積・荷重・断面などを1冊で引けると、問題演習の確認が早くなります。

各選択肢の正誤

選択肢 正誤 解説
1 ○(正しい) 地下部分の地震力は、その部分の固定荷重と積載荷重の和に水平震度kを乗じて計算します(令88条)。
2 ○(正しい) 地震地域係数Zは、地域ごとの過去の地震記録などに基づき、1.0から0.7までの範囲で定められています。
3 ○(正しい) 地盤が著しく軟弱な区域内の木造建築物では、標準せん断力係数C0を原則0.3以上とします(令88条3項)。
4 ○(正しい) 地震層せん断力係数の高さ方向の分布を表すAiは、上階になるほど大きくなります。
5 ×(不適当) 振動特性係数Rtは、設計用一次固有周期が長くなるほど大きくなるとした点が誤りです。正しくは固有周期が長くなるほど小さくなります。

選択肢5は、振動特性係数Rtが設計用一次固有周期が長くなるほど大きくなるとした点が誤りで、正しくは固有周期が長くなるほど小さくなります。

独学だと、こういう論点の背景を一つずつ調べるだけで時間が溶けます。要点を絞った講義で効率よく進めたいなら、スタディングの建築士講座(スマホ完結・大手の約1/10)を無料で試せます。

選択肢5のポイント

振動特性係数Rtは、建築物の設計用一次固有周期Tと地盤の種類に応じて定まる係数です。固有周期が短い剛な建築物では1.0に近い値をとり、固有周期が長くなるほど値は小さくなります。

固有周期が長い建築物ほど、地震の短周期成分の影響を受けにくくなります。この特性を係数の形で反映したものがRtなので、周期が長くなるほど地震力を小さめに見込みます。

選択肢5は「長くなるほど大きくなる」としていますが、正しくは長くなるほど小さくなります。Aiが上階ほど大きくなるのとは向きが逆なので、混同しないよう押さえておきましょう。

構造を得点源にするなら、科目別おすすめ本(構造力学)二級のおすすめ参考書・問題集もあわせてどうぞ。独学での進め方は建築士は独学で合格できる?で整理しています。

覚え方

  • 振動特性係数Rtは、設計用一次固有周期が長くなるほど小さくなる
  • 地震地域係数Zは、1.0から0.7までの範囲で地域ごとに定める
  • 地震層せん断力係数の高さ方向分布Aiは、上階になるほど大きくなる

通勤や休憩のスキマ時間だけで学習を進めたいなら、スタディングの建築士講座が向いています。合格に必要な範囲に絞ったスマホ講義で、独学の遠回りを減らせます(無料お試しあり)。

理解度チェック

Q.

振動特性係数Rtは、建築物の設計用一次固有周期が長くなるほど大きくなる。〇か×か。

×。Rtは固有周期が長くなるほど小さくなる係数です。

Q.

地震層せん断力係数の高さ方向の分布を表すAiは、上階になるほど大きくなる。〇か×か。

。Aiは上階になるほど大きくなる分布です。

平成27年 二級建築士 構造 過去問解説 一覧へ

出典

  • 建築技術教育普及センター「平成27年度 二級建築士試験 学科の試験 学科Ⅲ(建築構造)問題」
  • 設計用地震力(振動特性係数Rtは固有周期が長いほど小さい、地震地域係数Zは1.0〜0.7、Aiは上階ほど大きい):建築基準法施行令第88条
ハナダユキヒロ

この記事を書いた人

ハナダユキヒロミツメラボ

設計事務所に7年勤務。

2010年より「建築学生が学ぶ構造力学」を運営(16年以上)。

著書「わかる構造力学」「わかる構造力学(改訂版)」(工学社)。

建築士 過去問(構造)

プロフィール

Topへ >>