建築学生が学ぶ構造力学

建築学生が学ぶ構造力学
  1. HOME
  2. 過去問解説
  3. 二級建築士 構造
  4. 平成28年
  5. > No.21 混和剤

平成28年度 二級建築士 構造 No.21を解説、混和剤に関する誤りを見抜くポイント

本ページはプロモーション(アフィリエイト広告)を含みます。

平成28年度 二級建築士試験 学科Ⅲ(建築構造)No.21は、コンクリートに使用する混和剤の効果に関する問題です。5つの記述のうち、最も不適当なものを選びます。

先に一つだけ。独学の効率に不安があるなら、スキマ時間で回せるスタディングの建築士講座を無料で試すのが早いです(スマホ完結・大手の約1/10)。

この問題のポイント

高性能AE減水剤、減水剤と耐久性、収縮低減剤、流動化剤、AE剤が問われます。決め手は、減水剤が硬化後の耐久性にどう影響するかです。

引っかけの核心は、選択肢2「減水剤の使用により、硬化後のコンクリートの耐久性は低下するが、早期にコンクリートの強度を発揮させることができる」です。減水剤は単位水量を減らせるので、硬化後の耐久性はむしろ向上します。

※ 問題文そのものは建築技術教育普及センターの公式PDFで確認できます。

正解:選択肢2(これが最も不適当な記述)

建築構造ポケットブック

建築構造ポケットブック

構造は数値や公式が多い分野です。高さ・面積・荷重・断面などを1冊で引けると、問題演習の確認が早くなります。

各選択肢の正誤

選択肢 正誤 解説
1 ○(正しい) 高性能AE減水剤の使用により、単位水量を低減させるとともに、優れたスランプ保持性能を発揮させることができます。正しい。
2 ×(不適当) 減水剤は単位水量を減らせるので硬化後の耐久性は向上します。耐久性が低下するとした点が誤りです。
3 ○(正しい) 収縮低減剤の使用により、硬化後のコンクリートの乾燥収縮及び収縮ひび割れを低減させることができます。正しい。
4 ○(正しい) 流動化剤の使用により、硬化後の強度や耐久性に影響を及ぼさずに、打込み時のフレッシュコンクリートの流動性を増大させることができます。正しい。
5 ○(正しい) AE剤の使用により、フレッシュコンクリート中に微細な独立した空気泡が連行され、ワーカビリティーと耐凍害性を向上させることができます。正しい。

選択肢2は、減水剤で硬化後の耐久性が低下するとした点が誤りで、単位水量を減らせるので耐久性は向上します。

独学だと、こういう論点の背景を一つずつ調べるだけで時間が溶けます。要点を絞った講義で効率よく進めたいなら、スタディングの建築士講座(スマホ完結・大手の約1/10)を無料で試せます。

選択肢2のポイント

減水剤は、同じワーカビリティーを保ちながら、コンクリートの単位水量を減らせる混和剤です。単位水量が減ると、水セメント比が下がります。

水セメント比が下がると、コンクリートは緻密になり、中性化や塩害などに対する抵抗性が高まります。つまり、硬化後の耐久性は向上します。

選択肢2は耐久性が低下するとしていますが、実際は向上します。「減水剤は単位水量を減らし耐久性を向上させる」と押さえます。

構造を得点源にするなら、科目別おすすめ本(構造力学)二級のおすすめ参考書・問題集もあわせてどうぞ。独学での進め方は建築士は独学で合格できる?で整理しています。

覚え方

  • 減水剤は単位水量を減らせるので硬化後の耐久性は向上する(低下しない)
  • 高性能AE減水剤は単位水量低減とスランプ保持
  • 収縮低減剤は乾燥収縮・収縮ひび割れを低減
  • AE剤は独立空気泡を連行しワーカビリティーと耐凍害性を向上

通勤や休憩のスキマ時間だけで学習を進めたいなら、スタディングの建築士講座が向いています。合格に必要な範囲に絞ったスマホ講義で、独学の遠回りを減らせます(無料お試しあり)。

理解度チェック

Q.

減水剤の使用により、硬化後のコンクリートの耐久性は低下する。〇か×か。

×。単位水量を減らせるので耐久性は向上する。

Q.

AE剤の使用により連行される空気泡が向上させるのは、ワーカビリティーと何か。

耐凍害性

平成28年 二級建築士 構造 過去問解説 一覧へ

出典

  • 建築技術教育普及センター「平成28年度 二級建築士試験 学科の試験 学科Ⅲ(建築構造)問題」
  • 混和剤(減水剤は耐久性を向上、高性能AE減水剤、収縮低減剤、流動化剤、AE剤):JASS5ほか。
ハナダユキヒロ

この記事を書いた人

ハナダユキヒロミツメラボ

設計事務所に7年勤務。

2010年より「建築学生が学ぶ構造力学」を運営(16年以上)。

著書「わかる構造力学」「わかる構造力学(改訂版)」(工学社)。

建築士 過去問(構造)

プロフィール

Topへ >>