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フレッシュコンクリートとは?性質・スランプ試験・品質管理を解説

この記事の要点

フレッシュコンクリートとは、硬化前のコンクリート(生コン)のことで、ワーカビリティー・コンシステンシーなどの性質を持ちます。

スランプ試験でフレッシュコンクリートの軟らかさ(流動性)を確認し、打設・締め固めの適否を判定します。

この記事では、フレッシュコンクリートとは何か、ワーカビリティーとコンシステンシーはどう違うのか、スランプ試験でどう品質管理するのかを整理します。

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フレッシュコンクリートとは、まだ硬化していないコンクリートのことです。「生コン」ともいいます。


鉄筋コンクリート造は、柱や梁、壁の形をつくる型枠の中に、生コンを打設します。その後、所定の期間、養生を行い、硬化するのを待ちます。


今回はフレッシュコンクリートの意味、性質、試験、スランプについて説明します。

フレッシュコンクリートとは?

フレッシュコンクリートは、まだ硬化していないコンクリートです。実務では、生コンといいます。型枠に打設する前のコンクリートは粘性のある液体です。


打設する前のコンクリートは、フレッシュコンクリートと考えてください。


※型枠、打設の意味は下記が参考になります。

型枠とは?1分でわかる意味、種類、セパレーター、支保工との関係

コンクリートの打ち込みとは?時間規定・打ち重ね時間・注意点を解説

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フレッシュコンクリートの性質

フレッシュコンクリートは、下記の性質が大切です。


・ワーカビリティ

・流動性(スランプの程度)


フレッシュコンクリートの仕事のしやすさを、ワーカビリティといいます。水が多量に含まれ、仕事がしやすいコンクリートはワーカビリティに優れています。


一方で、流動性の高いフレッシュコンクリートは、骨材が分離しやすく問題があります。


そこで、フレッシュコンクリートの流動性を規定する試験が、スランプ試験です。


スランプ試験では、スランプの上限値が規定され、フレッシュコンクリートの流動性が過剰に高くならないよう規定します。


※ワーカビリティ、スランプ試験は下記が参考になります。

1分でわかるワーカビリティの意味と、スランプとの関係

スランプ試験とは?スランプコーン・スランプ値・Fcの関係

フレッシュコンクリートの試験

フレッシュコンクリートは粘性のある液体なので、色々な試験を行い品質を確保します。フレッシュコンクリートの試験は下記です。


・スランプ試験

・空気量

・温度

・塩化物量


それぞれ説明します。

スランプ試験

フレッシュコンクリートの流動性をはかる試験です。詳細は下記が参考になります。

スランプ試験とは?スランプコーン・スランプ値・Fcの関係

空気量

フレッシュコンクリートの空気量は、3.0~6.0%程度におさめます。フレッシュコンクリートの空気量は、下記が参考になります。

コンクリートの空気量とは?規格・許容値4〜6%・計算式を解説

温度

コンクリートの打ち込み時の気温が25℃を超える場合や、寒中コンクリートなど、必要に応じてフレッシュコンクリートの温度を計測します。暑中コンクリート、寒中コンクリートは、下記が参考になります。

暑中コンクリートとは?1分でわかる意味、読み方、温度補正、打込み温度

寒中コンクリートとは?1分でわかる意味、水セメント比、温度、養生方法

塩化物量

鉄筋は、塩化物により錆びます。よって、塩化物量が所定の規定以下であることを確認します(試験の詳細は省略しました)。

フレッシュコンクリートとスランプ試験

フレッシュコンクリートの流動性の程度を測る試験として、スランプ試験があります。フレッシュコンクリートは、流動性が大きいと仕事がしやすいです(ワーカビリティーが良い)。

しかし、流動性が大きいと粗骨材が分離しやすいです。流動性に関する品質を確保する目的でスランプ試験を行います。

スランプ試験とは?スランプコーン・スランプ値・Fcの関係


一方で、フレッシュコンクリートの粘性が高いと、仕事がしにくいです。フレッシュコンクリートは、ワーカビリティ、スランプ値の両方が適切になるよう設定します。ワーカビリティは下記の記事が参考になります。

1分でわかるワーカビリティの意味と、スランプとの関係

混同しやすい用語

ワーカビリティー

フレッシュコンクリートの作業のしやすさ(施工性)を総合的に表す性質で、流動性・充填性・材料分離への抵抗性を含みます。

フレッシュコンクリートが硬化前のコンクリート全体を指す用語であるのに対して、ワーカビリティーはそのフレッシュコンクリートが持つ施工性の指標です。

硬化コンクリート

型枠に打設後、水和反応により固まったコンクリートで、設計基準強度などの力学的性質が発現した状態です。

フレッシュコンクリートが打設前の粘性ある液体状態のコンクリートであるのに対して、硬化コンクリートは養生後に固体化した状態のコンクリートです。

品質管理試験管理項目規格値の目安
スランプ試験流動性(スランプ値)用途による(8〜18 cm程度)
空気量試験エントレインドエア量4〜5%(AEコンクリート)
温度測定コンクリート温度5〜35℃(季節による制限)
塩化物含有量試験塩化物イオン量0.3 kg/m3以下

まとめ

今回はフレッシュコンクリートの意味について説明しました。フレッシュコンクリートは、固まっていないコンクリートのことです。


型枠に打設する前のコンクリートと考えていいでしょう。フレッシュコンクリートは、ワーカビリティ、流動性の性質が重要です。

スランプ試験とは?スランプコーン・スランプ値・Fcの関係

1分でわかるワーカビリティの意味と、スランプとの関係

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理解度チェック

Q.

フレッシュコンクリートとは何ですか?

答えを見る

まだ硬化していないコンクリート(生コン)のことです。型枠に打設する前の粘性のある液体です。

Q.

フレッシュコンクリートの重要な性質は?

答えを見る

ワーカビリティ(仕事のしやすさ)と流動性(スランプの程度)です。流動性が高いと作業しやすいですが、骨材が分離しやすくなります。

Q.

フレッシュコンクリートの主な品質管理試験は?

答えを見る

スランプ試験(流動性)、空気量(3.0〜6.0%程度)、温度、塩化物量です。

ハナダユキヒロ

この記事を書いた人

ハナダユキヒロミツメラボ

設計事務所に7年勤務。2010年より「建築学生が学ぶ構造力学」を運営(16年以上)。著書「わかる構造力学」「わかる構造力学(改訂版)」(工学社)。

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