建築学生が学ぶ構造力学

建築学生が学ぶ構造力学
  1. HOME
  2. 過去問解説
  3. 二級建築士 構造
  4. 令和2年
  5. > No.21 コンクリート

令和2年度 二級建築士 構造 No.21を解説、コンクリートに関する誤りを見抜くポイント

本ページはプロモーション(アフィリエイト広告)を含みます。

令和2年度 二級建築士試験 学科Ⅲ(建築構造)No.21は、コンクリートに関する問題です。5つの記述のうち、最も不適当なものを選びます。

先に一つだけ。独学の効率に不安があるなら、スキマ時間で回せるスタディングの建築士講座を無料で試すのが早いです(スマホ完結・大手の約1/10)。

この問題のポイント

単位水量と乾燥収縮、水セメント比と中性化、気乾単位容積質量とヤング係数、各強度の大小、コールドジョイントの防止が問われます。判断の決め手は、コンクリートの圧縮・引張・曲げ強度の大小関係です。

引っかけの核心は、どの強度が最も小さいかです。コンクリートで最も小さいのは引張強度です。

※ 問題文そのものは建築技術教育普及センターの公式PDFで確認できます。

正解:選択肢4(これが最も不適当な記述)

建築構造ポケットブック

建築構造ポケットブック

構造は数値や公式が多い分野です。高さ・面積・荷重・断面などを1冊で引けると、問題演習の確認が早くなります。

各選択肢の正誤

選択肢 正誤 解説
1 ○(正しい) 単位水量の少ないコンクリートほど、乾燥収縮の程度は小さくなります。
2 ○(正しい) 水セメント比が小さいコンクリートほど緻密になり、中性化速度は遅くなります。
3 ○(正しい) 気乾単位容積質量が大きいコンクリートほど、ヤング係数は大きくなります。
4 ×(不適当) 最も小さいのは引張強度です(圧縮>曲げ>引張)。曲げ強度が最小とした点が誤りです。
5 ○(正しい) コールドジョイント防止には、先のコンクリートの凝結が始まる前に次を打ち重ねる必要があります。

選択肢4は、最も小さい値となるのを曲げ強度とした点が誤りで、最も小さいのは引張強度です。

独学だと、こういう論点の背景を一つずつ調べるだけで時間が溶けます。要点を絞った講義で効率よく進めたいなら、スタディングの建築士講座(スマホ完結・大手の約1/10)を無料で試せます。

選択肢4のポイント

コンクリートは、押される力(圧縮)には強い一方、引っ張られる力(引張)には弱い材料です。この性質を、3つの強度の大小で押さえます。

強度の大小関係は、圧縮強度 > 曲げ強度 > 引張強度です。最も大きいのが圧縮強度、最も小さいのが引張強度で、引張強度は圧縮強度の1/10程度しかありません。曲げ強度はその中間にあたります。

選択肢4は「最も小さい値となるのは曲げ強度」としていますが、最も小さいのは引張強度で、ここが誤りです。引張に弱いからこそ、引張側を鉄筋で補う鉄筋コンクリートが用いられます。

構造を得点源にするなら、科目別おすすめ本(構造力学)二級のおすすめ参考書・問題集もあわせてどうぞ。独学での進め方は建築士は独学で合格できる?で整理しています。

覚え方

  • コンクリートの強度:圧縮>曲げ>引張。最も小さいのは引張強度(圧縮の1/10程度)
  • 単位水量が少ない・水セメント比が小さいほど、乾燥収縮は小さく中性化は遅い(緻密で良質)
  • コールドジョイントの防止は、先のコンクリートの凝結が始まる前に次を打ち重ねる

通勤や休憩のスキマ時間だけで学習を進めたいなら、スタディングの建築士講座が向いています。合格に必要な範囲に絞ったスマホ講義で、独学の遠回りを減らせます(無料お試しあり)。

理解度チェック

Q.

コンクリートの圧縮強度、引張強度、曲げ強度のうち、最も小さい値となるのは曲げ強度である。〇か×か。

×。大小関係は圧縮>曲げ>引張で、最も小さいのは引張強度です。

Q.

水セメント比が小さいコンクリートほど、中性化速度は遅くなる。〇か×か。

。水セメント比が小さいほど組織が緻密になり、二酸化炭素が入りにくく中性化が遅くなります。

令和2年 二級建築士 構造 過去問解説 一覧へ

出典

  • 建築技術教育普及センター「令和2年度 二級建築士試験 学科の試験 学科Ⅲ(建築構造)問題」
  • コンクリートの強度(圧縮>曲げ>引張、最小は引張強度)・中性化・コールドジョイント:日本建築学会「鉄筋コンクリート構造計算規準」・JASS5
ハナダユキヒロ

この記事を書いた人

ハナダユキヒロミツメラボ

設計事務所に7年勤務。

2010年より「建築学生が学ぶ構造力学」を運営(16年以上)。

著書「わかる構造力学」「わかる構造力学(改訂版)」(工学社)。

建築士 過去問(構造)

プロフィール

Topへ >>