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コールドジョイントとは、先に打ち込んだコンクリートが固まり、後から打つコンクリートと一体にならなかった部分(継ぎ目)です。
打ち継ぎは、設計や施工で意図し、継ぎ目箇所を考えています。一方、コールドジョイントは構造や防水に影響ある箇所に発生する可能性があります。
今回は、コールドジョイントの意味、打ち継ぎとの違い、問題点について説明します。打ち継ぎ、打ち重ねについては下記の記事が参考になります。
打ち重ねとは?1分でわかる意味、打ち継ぎとの違い、注意点、時間
コールドジョイントは、先に打ち込んだコンクリートが固まり、後から打つコンクリートと一体にならなかった部分(継ぎ目)です。
下図をみてください。まずAのコンクリートを打設します。この後、Bを打設します。これを「打ち重ね」といいます。
打ち重ねは、所定の時間内に行います。先に打設したAが硬化しては、後から打つBと一体化しないからです。
打ち重ね時間は、下記の規定があります。
・外気温25℃未満 ⇒ 150分以内
・外気温25℃以上 ⇒ 120分以内
上記を守ることで、コールドジョイントを防ぐことが可能です。※打ち重ねは下記が参考になります。
打ち重ねとは?1分でわかる意味、打ち継ぎとの違い、注意点、時間
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コールドジョイントと打ち継ぎの違いを下記に整理しました。
・コールドジョイント ⇒ 先に打設したコンクリートと、後から打設したコンクリートが一体にならなかった部分(継ぎ目)。構造上、防水上、問題ある箇所にできる可能性がある。
・打ち継ぎ ⇒ 先に打設したコンクリートが硬化した後に、新しいコンクリートを打設すること。あらかじめ構造上、防水上、問題ない位置に設けている。
コールドジョイントと打ち継ぎの違いは、「あらかじめ考慮したか」という点です。
打ち継ぎは、構造上、防水上問題ないと判断される位置に設けます。打ち継ぎは、下記の位置が望ましいです。
・鉛直打ち継ぎは、スパンの中央、端から1/4付近
・水平打ち継ぎは、床や梁の下端、床、梁の上端に設ける
・片持ち部材は打ち継ぎを設けない
コールドジョイントの問題点を下記に整理しました。
・構造上、防水上、問題のある箇所に発生する
・構造的な欠陥で、せん断力の伝達に問題がある
コールドジョイントの問題は、構造的な欠陥であることです。さらに、防水上の欠陥です。
一体化してない継ぎ目なので、ひび割れやすく、そこが水道(みずみち)となります(水道から雨水が入り、劣化する)。
打ち継ぎや、コールドジョイントは、せん断力の伝達に問題があります。よって、打ち継ぎは「せん断力が小さい箇所に設ける」のです。
コールドジョイントは、意図しない位置にできるので、構造部材本来の性能が発揮できない可能性があります。
※せん断力の意味は下記が参考になります。
せん断応力とは?1分でわかる意味、公式と計算法、記号、平均せん断応力
コールドジョイントは、コンクリートの欠陥です。コンクリートは、鋼と違い、人間の手で造られます。
よって、品質管理が大切です。他にもコンクリートの欠陥には、下記があります。
骨材とモルタルが分離し、粗骨材だけが集まり、空隙(内部にできた孔)ができて固まった状態
※骨材、モルタルの意味は下記が参考になります。
骨材とは?1分でわかる意味、種類、割合、粗骨材と細骨材の違い、コンクリートとの関係
セメントとモルタル、コンクリートの特徴、違いを知るたった1つのポイント
コンクリート表面に浮き出た、練り混ぜ水。コンクリートの硬化に不要な練り混ぜ水が浮き出る。
ブリーディング水とセメントの微粒子などが堆積した層(膜)。硬化しても脆弱で、簡単にはつりとれる。
今回はコールドジョイントについて説明しました。コールドジョイントは、先に打設したコンクリートと、後から打設したコンクリートが一体化しない部分(継ぎ目)です。
コールドジョイントの問題点、意味をよく理解しましょう。また打ち継ぎとの違いも覚えてくださいね。
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コンクリートの打ち込みとは?1分でわかる意味、高さ、打ち込み時間、注意点
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