建築学生が学ぶ構造力学

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平成30年度 二級建築士 施工 No.8を解説、コンクリートの打込みに関する誤りを見抜くポイント

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平成30年度 二級建築士試験 学科Ⅳ(建築施工)No.8は、コンクリート工事に関する問題です。5つの記述のうち、最も不適当なものを選びます。

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この問題のポイント

捨てコンクリートの骨材寸法、受入れ検査、打込み後の墨出し、ポンプによる打込み方向、打継ぎ位置が並びます。判断の決め手は、ポンプでスラブを打つとき、どちらの向きに進むかです。

引っかけの核心は、ポンプによるスラブの打込みを「前へ進みながら」行うとしているところです。ポンプ圧送では、打込み済みの部分へ向かって後退しながら打ちます。

※ 問題文そのものは建築技術教育普及センターの公式PDFで確認できます。

正解:選択肢4(これが誤っている記述)

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各選択肢の正誤

選択肢 正誤 解説
1 ○(正しい) 捨てコンクリートの粗骨材の最大寸法25mmとするのは適切です。
2 ○(正しい) 受入れ時に各運搬車の納入書で、種類・呼び強度・スランプ等が発注条件に合うことを確認するのは適切です。
3 ○(正しい) 床スラブの打込み後24時間経過し、振動や衝撃を与えないよう墨出しを行うのは適切です。
4 ×(最も不適当) ポンプによるスラブの打込みは、打込み済み部分へ向かって後退しながら行います。前へ進むと打込み済みの上を配管が通り不適当です。
5 ○(正しい) 梁・スラブの鉛直打継ぎ面を、せん断力の小さいスパン端部から1/4付近とするのは適切です。

選択肢4は、ポンプによるスラブの打込みを前へ進みながらとした点が誤りで、打込み済み部分へ向かって後退しながら打ちます。

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選択肢4のポイント

コンクリートポンプでスラブを打つとき、配管の先端は打込み面の上を移動します。ポンプ側へ向かって後退しながら打てば、配管や作業員が打込み済みの生コンの上を通りません。

逆に前へ進みながら打つと、まだ固まっていないコンクリートの上を配管が通り、表面を乱したり分離を招いたりします。だからスラブの打込みは、遠い側から始めてポンプ側へ下がるのが基本です。

選択肢4は「前へ進みながら」としていますが、これは打込み済みを踏む向きなので誤りです。打込み方向は後退が基本と覚えておきましょう。

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覚え方

  • コンクリートポンプの打込みは打込み済み側へ後退しながら(前進は打設済みを踏む)
  • 捨てコンクリートの粗骨材の最大寸法は25mm/受入れは納入書で種類・呼び強度・スランプを確認
  • 床スラブの墨出しは打込み後24時間ほど置き、振動・衝撃を避けて行う
  • 梁・スラブの鉛直打継ぎはせん断力の小さいスパン端部から1/4付近

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理解度チェック

Q.

ポンプによるスラブの打込みは、前へ進みながら行うのが基本である。〇か×か。

×。打込み済み部分へ向かって後退しながら行います。前進すると配管が打込み済みの上を通ります。

Q.

梁・スラブの鉛直打継ぎ面は、せん断力の小さいスパン端部から1/4付近としてよい。〇か×か。

。鉛直打継ぎ面はせん断力の小さい位置に設けます。スパン端部から1/4付近は適切です。

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出典

  • 建築技術教育普及センター「平成30年度 二級建築士試験 学科の試験 学科Ⅳ(建築施工)問題」
  • コンクリートポンプによる打込み(後退しながら打つ)・打継ぎ位置:JASS 5 鉄筋コンクリート工事
ハナダユキヒロ

この記事を書いた人

ハナダユキヒロミツメラボ

設計事務所に7年勤務。

2010年より「建築学生が学ぶ構造力学」を運営(16年以上)。

著書「わかる構造力学」「わかる構造力学(改訂版)」(工学社)。

建築士 過去問(構造)

プロフィール

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