建築学生が学ぶ構造力学

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令和元年度 二級建築士 施工 No.9を解説、コンクリート工事(試験・養生)に関する誤りを見抜くポイント

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令和元年度 二級建築士試験 学科Ⅳ(建築施工)No.9は、コンクリート工事(試験・養生)に関する問題です。5つの記述のうち、最も不適当なものを選びます。

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この問題のポイント

圧縮強度試験の1試料の採り方、湿潤養生期間、支保工取り外し後の確認、供試体の採取方法が並びます。判断の決め手は、コンクリートの圧縮強度が合格となる条件です。

引っかけの核心は、1回の試験結果を調合管理強度の80%以上でよいとしているところです。1回の試験結果は調合管理強度の85%以上が必要で、80%では合格の要件を満たしません。

※ 問題文そのものは建築技術教育普及センターの公式PDFで確認できます。

正解:選択肢5(これが誤っている記述)

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各選択肢の正誤

選択肢 正誤 解説
1 ○(正しい) 圧縮強度試験を打込み日・打込み工区ごとに、かつ150m³以下にほぼ均等に分けた単位ごとに行うのは適切です。
2 ○(正しい) 計画供用期間の級が短期で、普通ポルトランドセメントの湿潤養生期間5日間とするのは適切です。
3 ○(正しい) 構造体コンクリートの有害なひび割れ・たわみの有無を、支保工を取り外した後に確認するのは適切です。
4 ○(正しい) 圧縮強度推定用の供試体を、間隔をあけた3台の運搬車から1個ずつ計3個作製するのは適切です。
5 ×(最も不適当) 1回の試験結果は調合管理強度の85%以上が必要です。80%では合格の要件を満たしません。

選択肢5は、1回の試験結果を調合管理強度の80%以上でよいとした点が誤りで、正しくは85%以上が必要です。

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選択肢5のポイント

コンクリートの圧縮強度は、3個の供試体で1回の試験結果を出し、それを3回そろえて判定します。合否の基準が2段構えになっているところが、この問題のねらいです。

合格の条件は2つあります。1つは、1回の試験結果が調合管理強度の85%以上であること。もう1つは、3回の試験結果の平均値が調合管理強度以上であることです。両方を満たしてはじめて合格とします。

選択肢5は1回の試験結果を80%以上でよいとしていますが、これでは1回あたりの下限を下回っていますので誤りです。85%という下限と、3回平均という平均条件を分けて覚えておくと、この手の問題で迷いません。

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覚え方

  • コンクリート強度は「1回で85%以上」かつ「3回平均で調合管理強度以上」で合格
  • 圧縮強度試験の1試料は、打込み日・工区ごと、かつ150m³以下にほぼ均等分割した単位ごと
  • 普通ポルトランドの湿潤養生は、計画供用期間の級が短期なら5日間
  • 供試体は間隔をあけた3台の運搬車から1個ずつ計3個。有害なひび割れは支保工取り外し後に確認

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理解度チェック

Q.

コンクリートの圧縮強度試験で、1回の試験結果が調合管理強度の80%あれば合格としてよい。〇か×か。

×。1回の試験結果は調合管理強度の85%以上が必要です。あわせて3回平均が調合管理強度以上であることも求められます。

Q.

圧縮強度推定用の供試体は、間隔をあけた3台の運搬車から1個ずつ計3個採ってよい。〇か×か。

。1回の試験には3個の供試体が必要で、異なる運搬車から採ってばらつきを見込むのは適切です。

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出典

  • 建築技術教育普及センター「令和元年度 二級建築士試験 学科の試験 学科Ⅳ(建築施工)問題」
  • コンクリートの圧縮強度の合否判定(1回の試験結果は調合管理強度の85%以上、かつ3回平均が調合管理強度以上)・湿潤養生期間:JASS 5 鉄筋コンクリート工事
ハナダユキヒロ

この記事を書いた人

ハナダユキヒロミツメラボ

設計事務所に7年勤務。

2010年より「建築学生が学ぶ構造力学」を運営(16年以上)。

著書「わかる構造力学」「わかる構造力学(改訂版)」(工学社)。

建築士 過去問(構造)

プロフィール

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