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養生期間とは?コンクリートの日数・早強・冬の規定を解説

この記事の要点

養生期間とは、コンクリートを打設後に適切な温度・湿度に保ち、設計基準強度を確実に発現させるために必要な期間のことである。

養生期間はセメントの種類・気温・設計基準強度によって異なり、早強セメントでは短縮が可能だが、冬季(寒中)では延長が必要になる場合がある。

この記事では、養生期間とは何か、セメントの種類と気温でどう変わるのか、冬季の規定はどのようなものかを整理します。

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養生期間(ようじょうきかん)とは、コンクリートが硬化するまで適切な環境に保つ(養生)日数のことです。


また、一般的に養生とは、湿潤養生をいいます。建築基準法、JASS5などで、養生期間が規定されます。


今回は、養生期間の意味、早強、冬の対応、圧縮強度との関係について説明します。コンクリートの養生の意味は、下記が参考になります。

コンクリートの養生とは?意味・養生日数・温度管理と湿潤養生の方法(強度発現)


また、似た用語に「型枠の取り外し期間」があります。詳細は下記が参考になります。

型枠の取り外しとは?存置期間・脱枠・支柱の除去規定を解説

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養生期間とは?

養生期間とは、コンクリートが硬化するまで適切な環境に保つ(養生)日数です。養生期間は下記の通りです。


また養生中はコンクリート温度を2度以上に保ちます。養生期間は、セメントの種類で変わります。


・普通ポルトランドセメント(混合セメントA種) ⇒ 5日間

・早強ポルトランドセメント ⇒ 3日間

・中庸熱ポルトランドセメント ⇒ 7日間


上記の期間、打ち込み後のコンクリートに透水性の小さいせき板による被膜、水密シートによる被膜などを行います。


また「養生」とは、一般的に湿潤養生を意味します。コンクリートの養生は、下記が参考になります。

コンクリートの養生とは?意味・養生日数・温度管理と湿潤養生の方法(強度発現)


建築基準法や、建築工事標準仕様書は上記の日数ですが、JASS5では計画共用期間の級により、養生期間が定められます。

計画共用期間に応じた養生期間

計画共用期間の意味は下記が参考になります。

計画共用期間とは?1分でわかる意味、読み方、耐用年数、強度との関係


JASS5とは、下記の書籍です。

養生期間と早強ポルトランドセメントの関係

前述したように、養生期間はセメントの種類に影響されます。普通ポルトランドセメントの養生期間を「標準」で考えます。


早強ポルトランドセメントは、普通ポルトランドセメントに比べて、水和反応速度が速く進みます。要は、強度の発現が早い分、養生期間を早く済ませることが可能です。


一方、中庸熱ポルトランドセメントは、水和反応速度が遅く、発熱量の低いセメントです。


強度の発現が遅い分、養生期間も長くとります。ポルトランドセメントの種類は、下記が参考になります。

ポルトランドセメントとは?6種類の特徴・成分・使い方を解説

養生期間と冬(寒冷期)の対応

冬(寒冷期)は、コンクリートを外気から保護し、コンクリートの温度を2度以上に保つ必要があります。養生期間は前述した通りです。

養生期間と圧縮強度の関係

JASS5によれば、「所定の圧縮強度になれば」、前述した養生期間の終了前に、養生を打ち切ることも可能です。所定の圧縮強度は、計画共用期間の級で分かれています。


短期・標準 ⇒ 10N/m㎡

長期・超長期 ⇒ 15N/m㎡


上記の圧縮強度は、現場水中養生、現場封かん養生を行った供試体の、圧縮強度試験で確認します。

供試体とは?意味・試験体との違い・寸法・養生方法

コンクリートの型枠の取り外し、存置期間

コンクリートの養生期間とは少し意味が違いますが、型枠の存置期間も養生に影響します。下記で詳細にまとめています。

型枠の取り外しとは?存置期間・脱枠・支柱の除去規定を解説

混同しやすい用語

早強ポルトランドセメント

打設後短期間で強度を発現するセメント。養生期間は普通セメントより短縮でき、冬季や急ぎの工事に使用される。打設後3日程度で強度の多くを発現する。

普通ポルトランドセメント

最も標準的なセメント。養生期間は気温・設計基準強度によるが5〜14日程度が必要。強度発現は時間をかけて安定的に進む。

養生期間を整理した表を示します。

項目内容備考
普通ポルトランドセメント5日間標準的な養生期間。2度以上の温度を保持
早強ポルトランドセメント3日間水和反応が速く強度発現が早いため短縮可
中庸熱ポルトランドセメント7日間発熱量が低く強度発現が遅い。養生期間長め

まとめ

今回は養生期間について説明しました。意味が理解頂けたと思います。


養生期間は、コンクリートが硬化するまで適切な環境に保つ日数です。養生期間はコンクリートの温度を2度以上、5日間保つことが標準です。


早強、中庸熱などセメントの種類で養生期間が変わるので注意しましょう。下記も参考になります。

コンクリートの養生とは?意味・養生日数・温度管理と湿潤養生の方法(強度発現)

型枠の取り外しとは?存置期間・脱枠・支柱の除去規定を解説

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ハナダユキヒロ

この記事を書いた人

ハナダユキヒロミツメラボ

設計事務所に7年勤務。2010年より「建築学生が学ぶ構造力学」を運営(16年以上)。著書「わかる構造力学」「わかる構造力学(改訂版)」(工学社)。

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