建築学生が学ぶ構造力学

建築学生が学ぶ構造力学
  1. HOME
  2. 過去問解説
  3. 二級建築士 施工
  4. 令和元年
  5. > No.8 コンクリート工事

令和元年度 二級建築士 施工 No.8を解説、構造体強度補正値に関する誤りを見抜くポイント

本ページはプロモーション(アフィリエイト広告)を含みます。

令和元年度 二級建築士試験 学科Ⅳ(建築施工)No.8は、コンクリート工事に関する問題です。5つの記述のうち、最も不適当なものを選びます。

先に一つだけ。独学の効率に不安があるなら、スキマ時間で回せるスタディングの建築士講座を無料で試すのが早いです(スマホ完結・大手の約1/10)。

この問題のポイント

構造体強度補正値、水平打継ぎの勾配、設計かぶり厚さ、柱と梁の打込み順序が並びます。判断の決め手は、予想平均気温が低いときに構造体強度補正値をいくつにするかです。

引っかけの核心は、予想平均気温5℃のときに補正値を3N/mm²としているところです。普通ポルトランドセメントでは、予想平均気温が8℃未満のとき、構造体強度補正値は6N/mm²とします。

※ 問題文そのものは建築技術教育普及センターの公式PDFで確認できます。

正解:選択肢1(これが誤っている記述)

2級建築士試験 学科 過去問スーパー7(総合資格)

2級建築士試験 学科 過去問スーパー7(総合資格)

本番形式で繰り返すなら、年度別の過去問題集が定番です。7年分を解いて出題パターンに慣れられます。受験する年度に対応した版を選んでください。

各選択肢の正誤

選択肢 正誤 解説
1 ×(最も不適当) 普通ポルトランドセメントで予想平均気温が8℃未満のときは、構造体強度補正値は6N/mm²です。5℃で3N/mm²は不足します。
2 ○(正しい) 外壁の水平打継ぎに外側下がりの勾配を付けるのは、雨水を室外へ流す止水の考え方として適切です。
3 ○(正しい) 直接土に接する柱・梁・壁・スラブの設計かぶり厚さは、最小かぶり40mmに施工誤差10mmを足した50mmで適切です。
4 ○(正しい) 柱の打込みで、いったんスラブや梁で受けてから各面へ流し込むのは、材料分離を抑える手順として適切です。
5 ○(正しい) 梁の打込みを、壁や柱の沈みが落ち着いた後に行うのは、沈みひび割れを防ぐ手順として適切です。

選択肢1は、予想平均気温5℃で補正値を3N/mm²とした点が誤りで、8℃未満のときは6N/mm²とします。

独学だと、こういう論点の背景を一つずつ調べるだけで時間が溶けます。要点を絞った講義で効率よく進めたいなら、スタディングの建築士講座(スマホ完結・大手の約1/10)を無料で試せます。

選択肢1のポイント

構造体強度補正値は、実際の構造体コンクリートが、標準養生した供試体より強度が出にくいぶんを見込んで、調合強度を上乗せする値です。気温が低いほど強度の発現が遅れるので、補正値は大きくなります。

普通ポルトランドセメントの場合、予想平均気温が8℃以上なら3N/mm²、8℃未満なら6N/mm²とします。問題の予想平均気温は5℃なので、8℃未満にあたり、正しくは6N/mm²です。

選択肢1は5℃で3N/mm²としていますが、これは寒い時期の強度不足を見込めていないので誤りです。数値の境目である8℃を覚えておくと、この手の問題で迷いません。

効率よく仕上げるなら、二級のおすすめ参考書・問題集独学での進め方もあわせてどうぞ。働きながらなら通信講座の選び方も参考になります。

覚え方

  • 普通ポルトランドは予想平均気温8℃が境目。8℃以上で3N/mm²、8℃未満で6N/mm²
  • 直接土に接する柱・梁・壁・スラブの設計かぶり厚さは50mm(最小40mm+施工誤差10mm)
  • 外壁の水平打継ぎは外側下がりの勾配で雨水を室外へ/柱はスラブ・梁で受けてから各面へ流す
  • 梁の打込みは壁・柱の沈みが落ち着いた後(沈みひび割れの防止)

通勤や休憩のスキマ時間だけで学習を進めたいなら、スタディングの建築士講座が向いています。合格に必要な範囲に絞ったスマホ講義で、独学の遠回りを減らせます(無料お試しあり)。

理解度チェック

Q.

普通ポルトランドセメントで予想平均気温が5℃のとき、構造体強度補正値は3N/mm²でよい。〇か×か。

×。予想平均気温が8℃未満のときは6N/mm²とします。5℃なら6N/mm²です。

Q.

直接土に接する柱・梁・壁・スラブの設計かぶり厚さは、特記がなければ50mmとしてよい。〇か×か。

。最小かぶり厚さ40mmに施工誤差10mmを加えた50mmが設計かぶり厚さです。

令和元年 二級建築士 施工 過去問解説 一覧へ

出典

  • 建築技術教育普及センター「令和元年度 二級建築士試験 学科の試験 学科Ⅳ(建築施工)問題」
  • 構造体強度補正値(普通ポルトランドセメント・予想平均気温8℃未満で6N/mm²)・設計かぶり厚さ:JASS 5 鉄筋コンクリート工事
ハナダユキヒロ

この記事を書いた人

ハナダユキヒロミツメラボ

設計事務所に7年勤務。

2010年より「建築学生が学ぶ構造力学」を運営(16年以上)。

著書「わかる構造力学」「わかる構造力学(改訂版)」(工学社)。

建築士 過去問(構造)

プロフィール

Topへ >>