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平成28年度 一級建築士試験 学科Ⅴ(施工)No.10は、コンクリート工事に関する問題です。4つの記述のうち、最も不適当なものを選びます。
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コンクリートでは、ひび割れや収縮を抑える調合の工夫が問われます。とくに高強度コンクリートの自己収縮と単位セメント量の関係が要点です。
核心は、自己収縮の原因です。自己収縮はセメントの水和で起こるので、単位セメント量が多いほど大きくなります。抑えるには単位セメント量を小さくします。
※ 問題文そのものは建築技術教育普及センターの公式PDFで確認できます。
正解:選択肢4(これが最も不適当な記述)
| 選択肢 | 正誤 | 解説 |
|---|---|---|
| 1 | ○(適当) | マスコンクリートの温度ひび割れ抑制に、水和熱の低い中庸熱ポルトランドセメントを用いるのは妥当です。適当な記述です。 |
| 2 | ○(適当) | 乾燥収縮ひずみの抑制に、ワーカビリティーが得られる範囲で単位粗骨材量をできるだけ大きくするのは妥当です。適当な記述です。 |
| 3 | ○(適当) | 軽量コンクリートのスランプロス抑制に、人工軽量骨材をあらかじめ十分に吸水(プレウェッティング)させて用いるのは妥当です。適当な記述です。 |
| 4 | ×(最も不適当) | 自己収縮はセメントの水和で起こるため、抑制には単位セメント量を小さくします。大きくしたとする点が誤りです。 |
選択肢4は、自己収縮を抑えるために単位セメント量を大きくしたとする点が誤りで、正しくはできるだけ小さくします。
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自己収縮は、セメントが水と反応(水和)するときに、コンクリートの内部で体積が縮む現象です。乾燥が原因の乾燥収縮とは別で、外から水を断たれなくても起こります。
原因がセメントの水和なので、単位セメント量が多いほど自己収縮は大きくなります。とくに水セメント比の小さい高強度コンクリートでは、自己収縮が普通のコンクリートより大きく出ます。
選択肢4は、自己収縮を抑えるために単位セメント量を大きくするとしています。これは逆で、抑えるなら単位セメント量はできるだけ小さくするので、最も不適当です。収縮の原因を取り違えさせるのがひっかけです。
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高強度コンクリートの自己収縮を抑えるには、単位セメント量をどうする?
できるだけ小さくします。自己収縮はセメントの水和が原因で、セメント量が多いほど大きくなります。
乾燥収縮ひずみを抑えるための骨材の工夫は?
単位粗骨材量をできるだけ大きくします。骨材が多いほどペースト量が減り、乾燥収縮が小さくなります。
出典
※ この記事の確認日:2026年6月
