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高強度コンクリートは、設計基準強度を高めたコンクリートです。
例えばJASS5ではFc36を超えるコンクリートが高強度コンクリートです。
今回は、高強度コンクリートの意味、帯強度、jisとの関係、水セメント比の規定について説明します。
高強度コンクリートは、コンクリートの設計基準強度(Fc)を高めたコンクリートです。設計基準強度とは、圧縮強度のことです。※設計基準強度については下記が参考になります。
設計基準強度と品質基準強度の違いと、5分で分かるそれぞれの意味
※「Fc24」と書いてあれば、「設計基準強度が24N/m㎡」という意味です。以降、断りなくFc〇と表現します。
高強度コンクリートの定義は、「JIS」「JASS5」「鉄筋コンクリート造構造計算基準・同解説」により異なります。下記に示しました。
上記より、JASS5では設計基準強度が36N/m㎡を超えれば、高強度コンクリートになります。
構造計算上は普通コンクリートのつもりでも、水セメント比や単位セメント量などJASS5の規定による値が高強度コンクリートに該当するケースもあるのです。
またJISでは、「呼び強度」で高強度コンクリートが定義されています。呼び強度とは「調合管理強度」と同義です。※調合管理強度は下記が参考になります。
設計基準強度と品質基準強度の違いと、5分で分かるそれぞれの意味
呼び強度は、品質基準強度に構造体強度補正値を加えた値です。よって、呼び強度を「設計基準強度」に換算すると、50や60N/m㎡より小さくなります。
※構造体強度補正値の意味は下記が参考になります。
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高強度コンクリートはJIS A 5308により規定されています。
といいます。建築基準法では、主要構造部にはJIS規格品またはJAS規格品あるいは大臣認定品を用います。
よって、高強度コンクリートは呼び強度50~60の範囲内で「普通に」使えます。
※大臣認定を必要とせず、普通に使える材料を指定建築材料といいます。下記を参考にしてください。
指定建築材料とは?1分でわかる意味、材料の一覧、JIS、あと施工アンカー
ただし、それ以上の高強度コンクリート(例えばFc100)は、個別に大臣認定を受ける必要があります。
さて、JIS A 5308では高強度コンクリートが呼び強度で規定されています。呼び強度とは、調合管理強度と同義です。調合管理強度は下記でした。
※詳しくは下記が参考になります。
設計基準強度と品質基準強度の違いと、5分で分かるそれぞれの意味
またJISA5308によれば、呼び強度は材齢28日の供試体の強度です。圧縮試験により、供試体の強度は、
とする必要があります。
呼び強度を設定した後は、実際にコンクリートをつくるため配合(調合)します。
このとき調合のばらつきを考慮して、調合管理強度(呼び強度)をさらに割増しします。これが「調合強度」です。
高強度コンクリートは、コンクリートのFcを高めるため、単位セメント量を多くして、単位水量を少なくします。
よって、水セメント比は自然と小さい値となります。下記に、単位セメント量と単位水量の規定を示します。
上記の値から、水セメント比を算出すると55%程度です。※水セメント比の詳細は下記が参考になります。
水セメント比とは?1分でわかる定義、計算法、単位水量との関係
高強度コンクリートは、強度を高くするため水セメント比を抑えます。よって下記に注意します。
高強度コンクリートのメリットだけでなく、デメリットにも注意したいですね。
※ワーカビリティの意味は下記が参考になります。
今回は高強度コンクリートについて説明しました。高強度コンクリートの意味が理解頂けたと思います。
高強度コンクリートは強度・剛性が高く、近年研究が活発です。今後も高強度コンクリートによる建物が増えるでしょう。
定義や強度の関係は理解しておきましょうね。下記も参考になります。
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