建築学生が学ぶ構造力学

  1. HOME > 鉄筋コンクリート造の基礎 > 高強度コンクリートとは?1分でわかる意味、呼び強度、jis、水セメント比

高強度コンクリートとは?1分でわかる意味、呼び強度、jis、水セメント比

【管理人おすすめ!】セットで3割もお得!大好評の用語集と図解集のセット⇒ 建築構造がわかる基礎用語集&図解集セット(※既に26人にお申込みいただきました!)


高強度コンクリートは、設計基準強度を高めたコンクリートです。例えばJASS5ではFc36を超えるコンクリートが高強度コンクリートです。今回は、高強度コンクリートの意味、帯強度、jisとの関係、水セメント比の規定について説明します。

100円から読める!ネット不要!印刷しても読みやすいPDF記事はこちら⇒ いつでもどこでも読める!広告無し!建築学生が学ぶ構造力学のPDF版の学習記事

高強度コンクリートとは?

高強度コンクリートは、コンクリートの設計基準強度(Fc)を高めたコンクリートです。設計基準強度とは、圧縮強度のことです。※設計基準強度については下記が参考になります。

設計基準強度と品質基準強度の違いと、5分で分かるそれぞれの意味


※「Fc24」と書いてあれば、「設計基準強度が24N/m㎡」という意味です。以降、断りなくFc〇と表現します。


高強度コンクリートの定義は、「JIS」「JASS5」「鉄筋コンクリート造構造計算基準・同解説」により異なります。下記に示しました。


上記より、JASS5では設計基準強度が36N/m㎡を超えれば、高強度コンクリートになります。構造計算上は普通コンクリートのつもりでも、水セメント比や単位セメント量などJASS5の規定による値が高強度コンクリートに該当するケースもあるのです。


またJISでは、「呼び強度」で高強度コンクリートが定義されています。呼び強度とは「調合管理強度」と同義です。※調合管理強度は下記が参考になります。

設計基準強度と品質基準強度の違いと、5分で分かるそれぞれの意味


呼び強度は、品質基準強度に構造体強度補正値を加えた値です。よって、呼び強度を「設計基準強度」に換算すると、50や60N/m㎡より小さくなります。


※構造体強度補正値の意味は下記が参考になります。

構造体強度補正値とは?3分で分かる意味、温度による違い

高強度コンクリートとjis、呼び強度の関係

高強度コンクリートはJIS A 5308により規定されています。

といいます。建築基準法では、主要構造部にはJIS規格品またはJAS規格品あるいは大臣認定品を用います。よって、高強度コンクリートは呼び強度50~60の範囲内で「普通に」使えます。※大臣認定を必要とせず、普通に使える材料を指定建築材料といいます。下記を参考にしてください。

指定建築材料とは?1分でわかる意味、材料の一覧、JIS、あと施工アンカー


ただし、それ以上の高強度コンクリート(例えばFc100)は、個別に大臣認定を受ける必要があります。


さて、JIS A 5308では高強度コンクリートが呼び強度で規定されています。呼び強度とは、調合管理強度と同義です。調合管理強度は下記でした。


※詳しくは下記が参考になります。

設計基準強度と品質基準強度の違いと、5分で分かるそれぞれの意味


またJISA5308によれば、呼び強度は材齢28日の供試体の強度です。圧縮試験により、供試体の強度は、

とする必要があります。


呼び強度を設定した後は、実際にコンクリートをつくるため配合(調合)します。このとき調合のばらつきを考慮して、調合管理強度(呼び強度)をさらに割増しします。これが「調合強度」です。

高強度コンクリートの水セメント比

高強度コンクリートは、コンクリートのFcを高めるため、単位セメント量を多くして、単位水量を少なくします。よって、水セメント比は自然と小さい値となります。下記に、単位セメント量と単位水量の規定を示します。


上記の値から、水セメント比を算出すると55%程度です。※水セメント比の詳細は下記が参考になります。

水セメント比とは?1分でわかる定義、計算法、単位水量との関係

高強度コンクリートの留意点

高強度コンクリートは、強度を高くするため水セメント比を抑えます。よって下記に注意します。

高強度コンクリートのメリットだけでなく、デメリットにも注意したいですね。


※ワーカビリティの意味は下記が参考になります。

1分でわかるワーカビリティの意味と、スランプとの関係

まとめ

今回は高強度コンクリートについて説明しました。高強度コンクリートの意味が理解頂けたと思います。高強度コンクリートは強度・剛性が高く、近年研究が活発です。今後も高強度コンクリートによる建物が増えるでしょう。定義や強度の関係は理解しておきましょうね。下記も参考になります。

コンクリートの種類は?よくわかる7種類のコンクリートの特徴

【管理人おすすめ!】セットで3割もお得!大好評の用語集と図解集のセット⇒ 建築構造がわかる基礎用語集&図解集セット(※既に26人にお申込みいただきました!)

▼人気の記事ベスト3▼

▼用語の意味知らなくて大丈夫?▼

建築学生が学ぶ「構造力学」の用語集

▼同じカテゴリの記事一覧▼

▼カテゴリ一覧▼

▼他の勉強がしたい方はこちら▼

建築構造がわかる基礎図解集

【読まれています】管理人による建築業界の分析!

1日13円で建築業界がわかるLINE配信!

友だち追加

わかる1級建築士の計算問題解説書

計算の流れ、解き方がわかる!1級建築士【構造】計算問題解説集

あなたは数学が苦手ですか?

わかる!実務で使う数学知識の基礎講座

【有料メルマガの初回資料が今だけ無料!】1日約13円で情報をアップデート!

有料メルマガを無料で見てみませんか?⇒ 忙しい社会人、学生のためのビルディング・アップデート

限定メールマガジン

わかる2級建築士の計算問題解説書!

【30%OFF】一級建築士対策も◎!構造がわかるお得な用語集

建築学生が学ぶ「構造力学」の用語集
pdf版の学習記事

更新情報

プロフィール

建築の本、紹介します。▼

すぐにわかる構造力学の本

人気の記事ベスト3

同じカテゴリの記事一覧

Topへ >>

  1. HOME >鉄筋コンクリート造の基礎 > 高強度コンクリートとは?1分でわかる意味、呼び強度、jis、水セメント比
  2. 1級の過去問(計算)解説
  3. 限定メルマガ
  4. わかる建築構造の用語集・図解集
  5. 1頁10円!PDF版の学習記事