建築学生が学ぶ構造力学

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平成27年度 二級建築士 構造 No.7を解説、荷重及び外力に関する誤りを見抜くポイント

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平成27年度 二級建築士試験 学科Ⅲ(建築構造)No.7は、構造計算における荷重及び外力に関する問題です。5つの記述のうち、最も不適当なものを選びます。

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この問題のポイント

床の積載荷重の大小、倉庫の積載荷重の下限、積雪の不均等、地震時の短期荷重、速度圧と風速の関係が問われます。決め手は、床の積載荷重が「教室」と「百貨店又は店舗の売場」でどちらが大きいかです。

引っかけの核心は、選択肢1の積載荷重の大小関係です。床の単位面積当たりの積載荷重は、百貨店又は店舗の売場のほうが教室より大きく、記述は大小を逆にしています。

※ 問題文そのものは建築技術教育普及センターの公式PDFで確認できます。

正解:選択肢1(これが最も不適当な記述)

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各選択肢の正誤

選択肢 正誤 解説
1 ×(不適当) 床の積載荷重は「百貨店又は店舗の売場」のほうが「教室」より大きいです。「教室」のほうが大きいとした点が誤りです(令85条)。
2 ○(正しい) 倉庫業を営む倉庫の床の積載荷重は、実況に応じた値が3,900N/m²未満でも、3,900N/m²として計算します。
3 ○(正しい) 屋根面の積雪量が不均等となるおそれのある場合は、その影響を考慮して積雪荷重を計算します。
4 ○(正しい) 多雪区域外の地震時の短期に生ずる力は、常時の長期に生ずる力に地震力による力を加えたものです。
5 ○(正しい) 風圧力を計算するときの速度圧は、その地方で定められた風速の2乗に比例します。

選択肢1は、床の積載荷重を「教室」のほうが「百貨店又は店舗の売場」より大きいとした点が誤りで、正しくは売場のほうが大きいです。

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選択肢1のポイント

建築基準法施行令第85条の積載荷重の表では、床の計算用の積載荷重は「教室」が2,300N/m²、「百貨店又は店舗の売場」が2,900N/m²です。売場のほうが大きく設定されています。

売場は不特定多数の人と商品が集まるため、教室よりも重い積載荷重を見込みます。数値の大小を入れ替えた引っかけは、荷重の問題で繰り返し出ます。

選択肢1は「教室」のほうが大きいとしていますが、正しくは「百貨店又は店舗の売場」のほうが大きい値です。用途ごとの積載荷重の大小を、表で押さえておきましょう。

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覚え方

  • 床の積載荷重は「百貨店又は店舗の売場」>「教室」(令85条)
  • 倉庫業を営む倉庫の床は、実況が小さくても3,900N/m²以上とする
  • 速度圧は、その地方で定められた風速の2乗に比例する

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理解度チェック

Q.

床の単位面積当たりの積載荷重は、一般に「百貨店又は店舗の売場」より「教室」のほうが大きい。〇か×か。

×。積載荷重は「百貨店又は店舗の売場」のほうが大きいです(売場2,900N/m²・教室2,300N/m²、令85条)。

Q.

倉庫業を営む倉庫の床の積載荷重は、実況の値が3,900N/m²未満であればその値でよい。〇か×か。

×。実況が3,900N/m²未満でも、3,900N/m²として計算します。

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出典

  • 建築技術教育普及センター「平成27年度 二級建築士試験 学科の試験 学科Ⅲ(建築構造)問題」
  • 荷重及び外力(積載荷重の大小=売場>教室、倉庫の下限3,900N/m²、速度圧は風速の2乗に比例):建築基準法施行令第85条・第87条
ハナダユキヒロ

この記事を書いた人

ハナダユキヒロミツメラボ

設計事務所に7年勤務。

2010年より「建築学生が学ぶ構造力学」を運営(16年以上)。

著書「わかる構造力学」「わかる構造力学(改訂版)」(工学社)。

建築士 過去問(構造)

プロフィール

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