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地震層せん断力係数とは?Ci=Z×Rt×Ai×Co・上層分布・地震力の求め方

この記事の要点

地震層せん断力係数は、地震力の大きさに関係する係数です(地震力に比例する係数)

地震層せん断力係数Ci=Z×Rt×Ai×Coで計算します。

この記事では、地震層せん断力係数とは何か、Ci=Z×Rt×Ai×Coはどう計算するのか、地震力はどう求めるのかを整理します。

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※Ai分布は施行令第88条に基づきます。法令上の位置づけは下記が参考になります。

Ai分布の算定式と上階で地震力が増える理由(令第88条)はこちら


地震層せん断力係数は、地震力の大きさに関係する係数です(地震力に比例する係数)。

地震層せん断力係数Ci=Z×Rt×Ai×Coで計算します。

Aiは地震層せん断力係数の高さ方向の分布、Coが標準せん断力係数です。

今回は地震層せん断力係数の意味、上層の値、ベースシア係数、地震力との関係について説明します。


Ai分布、ベースシェア係数、地震力の詳細は下記が参考になります。

ベースシア係数とは?1分でわかる意味、計算方法、層せん断力係数との関係

地震力の算定方法と、簡単にわかるZ、Rt、Ai、Coの意味

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地震層せん断力係数とは?

地震層せん断力係数とは、地震力の大きさに関係する係数です。地震層せん断力係数は下式で計算します。


Ci=Z×Rt×Ai×Co

Q=W×Ci


Ciは地震層せん断力係数、Zは過去の地震記録に基づく地域係数、Rtは振動特性係数、Aiは地震層せん断力係数の高さ方向の分布、Coは標準せん断力係数です。Qは地震力、Wは各層の重量です。


Zは過去の地震記録に基づいて地域ごとに設定される係数です。0.7~1.0の幅があります。単純に言うと、地震の多い地域は1.0で少ない地域1.0未満が設定されます。過去、地震の発生が少ない沖縄は0.7です。


Rtは建物の固有周期と、地盤の種別に応じて設定される値です。


Aiは地震層せん断力係数の高さ方向の分布です。Aiは下式で計算します。


Ai分布


計算式の説明は省略しますが、特徴として上階にいくほどAiの値は大きくなります。また建物の固有周期が影響します。固有周期の意味、Ai分布の詳細は下記が参考になります。

固有周期とは|意味・計算方法・T=0.02H公式

地震力の算定方法と、簡単にわかるZ、Rt、Ai、Coの意味


またCoを標準せん断力係数といいます。この値は、構造計算ルートにより値が変わります。


構造計算ルート1 ⇒ Co=0.3

構造計算ルート2、3 ⇒ Co=0.2


構造計算ルートの詳細は下記が参考になります。

構造計算ルートとは何か?


以上、地震層せん断力係数について説明しましたが、Z、Ri、Ai、Coの詳細は下記が参考になります。

地震力の算定方法と、簡単にわかるZ、Rt、Ai、Coの意味

地震層せん断力係数とベースシア係数の関係

地震層せん断力係数の中でも、1階の地震層せん断力係数を「ベースシア係数」といいます。1階はAi分布が1.00です。よって、ZやRiが1.00のとき、ベースシア係数=標準せん断力係数です。ベースシア係数の詳細は下記が参考になります。

ベースシア係数とは?1分でわかる意味、計算方法、層せん断力係数との関係

上層の地震層せん断力係数

前述したように、地震層せん断力係数はAi分布に比例します。Ai分布は上層にいくほど値が大きくなります。よって、1層(1階)に比べて上層の地震層せん断力係数の方が大きいです。

地震力の算定方法と、簡単にわかるZ、Rt、Ai、Coの意味

地震層せん断力係数と地震力の関係

地震力は下式で計算します。


Q=W×Ci


Qは地震力、Wは各階の重量、Ciは地震層せん断力係数です。上式の通り、地震力は地震層せん断力係数と建物の重量に比例します。

混同しやすい用語

地震層せん断力係数CiとベースシアWC(ベースシア係数)

Ciは各階の地震層せん断力係数で、階ごとにAi分布により値が異なります。

ベースシア係数は1階のCiに相当し、Ai=1.0(1階)のときのCiがベースシア係数と一致します。

Ai(高さ方向分布係数)とRt(振動特性係数)

Aiは建物の高さ方向における地震力の分布を表す係数で、上階ほど大きくなります。

Rtは建物の固有周期と地盤種別によって決まる係数で、地震動の特性を反映します。

どちらもCiの計算式に含まれますが、役割が異なります。

地震層せん断力係数を整理した表を示します。

項目内容備考
Ci(地震層せん断力係数)Ci=Z×Rt×Ai×Co各階ごとに算定
Co(標準せん断力係数)ルート1:0.3、ルート2・3:0.2構造計算ルートによる
Ai(高さ方向分布係数)上階ほど値が大きくなる1階はAi=1.0

まとめ

今回は地震層せん断力係数について説明しました。

意味が理解頂けたと思います。

地震層せん断力係数は、地震力の大きさに関係する係数です。

Ci=Z×Rt×Ai×Coで計算します。

各記号の意味を理解しましょうね。

特に、AiとCoの意味は大切です。

下記も勉強しましょう。

地震力の算定方法と、簡単にわかるZ、Rt、Ai、Coの意味

ベースシア係数とは?1分でわかる意味、計算方法、層せん断力係数との関係

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理解度チェック

Q.

地震層せん断力係数とは何ですか?

答えを見る

地震力の大きさに比例する係数で、Ci=Z×Rt×Ai×Coで計算します。地震力はQ=W×Ci(Wは各層重量)で求め、地震力は建物重量とCiに比例します。

Q.

Z・Rt・Ai・Coは何を表しますか?

答えを見る

Zは地域係数(過去の地震記録に基づく0.7〜1.0)、Rtは振動特性係数(固有周期と地盤種別)、Aiは高さ方向の分布係数(上階ほど大)、Coは標準せん断力係数です。

Q.

Coの値は計算ルートでどう変わりますか?

答えを見る

構造計算ルート1ではCo=0.3、ルート2・3ではCo=0.2です。

Q.

ベースシア係数とは?

答えを見る

1階の地震層せん断力係数のことです。1階はAi分布が1.00なので、Z・Rtが1.00のときベースシア係数=標準せん断力係数Coとなります。Aiは上層ほど大きくなるため上層のCiは1階より大きくなります。

ハナダユキヒロ

この記事を書いた人

ハナダユキヒロミツメラボ

設計事務所に7年勤務。2010年より「建築学生が学ぶ構造力学」を運営(16年以上)。著書「わかる構造力学」「わかる構造力学(改訂版)」(工学社)。

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