建築学生が学ぶ構造力学

建築学生が学ぶ構造力学
  1. HOME
  2. 過去問解説
  3. 二級建築士 構造
  4. 令和2年
  5. > No.15 鉄筋コンクリート構造の配筋

令和2年度 二級建築士 構造 No.15を解説、鉄筋コンクリート構造の配筋に関する誤りを見抜くポイント

本ページはプロモーション(アフィリエイト広告)を含みます。

令和2年度 二級建築士試験 学科Ⅲ(建築構造)No.15は、鉄筋コンクリート構造における配筋に関する問題です。5つの記述のうち、最も不適当なものを選びます。

先に一つだけ。独学の効率に不安があるなら、スキマ時間で回せるスタディングの建築士講座を無料で試すのが早いです(スマホ完結・大手の約1/10)。

この問題のポイント

重ね継手の位置、太径鉄筋の継手、柱のせん断補強筋比、梁の圧縮鉄筋、柱梁接合部の付着が問われます。判断の決め手は、D35の太径鉄筋をどの継手でつなぐかです。

引っかけの核心は、太径鉄筋の継手です。D35以上の異形鉄筋は、原則として重ね継手を用いません。

※ 問題文そのものは建築技術教育普及センターの公式PDFで確認できます。

正解:選択肢2(これが最も不適当な記述)

建築構造ポケットブック

建築構造ポケットブック

構造は数値や公式が多い分野です。高さ・面積・荷重・断面などを1冊で引けると、問題演習の確認が早くなります。

各選択肢の正誤

選択肢 正誤 解説
1 ○(正しい) 鉄筋の重ね継手は、部材応力や鉄筋の応力度の小さい箇所に設けます。
2 ×(不適当) D35以上の異形鉄筋は原則として重ね継手を用いず、ガス圧接継手などとします。
3 ○(正しい) 柱のせん断補強筋比は0.2%以上とするので、0.2%とするのは適切です。
4 ○(正しい) 梁の圧縮鉄筋は、クリープたわみの抑制や靱性の確保に有効なので、複筋梁とするのは適切です。
5 ○(正しい) 柱梁接合部で大梁主筋を通し配筋とした場合、接合部内の付着応力度の検討を行います。

選択肢2は、D35の異形鉄筋の継手を重ね継手とした点が誤りで、D35以上は原則として重ね継手を用いません。

独学だと、こういう論点の背景を一つずつ調べるだけで時間が溶けます。要点を絞った講義で効率よく進めたいなら、スタディングの建築士講座(スマホ完結・大手の約1/10)を無料で試せます。

選択肢2のポイント

鉄筋の継手には、重ね継手・ガス圧接継手・機械式継手などがあります。重ね継手は、2本の鉄筋を一定の長さだけ重ね、コンクリートとの付着を介して力を伝える方法です。手間が少なく一般的な方法です。

ただし、太い鉄筋を重ね継手にすると、重なった部分で鉄筋が太く密になり、まわりのかぶりコンクリートが割れやすくなります。そのため鉄筋コンクリート構造計算規準では、D35以上の異形鉄筋には原則として重ね継手を用いず、ガス圧接継手などとします(重ね継手の上限はD32)。

選択肢2はD35の異形鉄筋を重ね継手としていますが、D35以上は重ね継手を用いないのが正しく、ここが誤りです。

構造を得点源にするなら、科目別おすすめ本(構造力学)二級のおすすめ参考書・問題集もあわせてどうぞ。独学での進め方は建築士は独学で合格できる?で整理しています。

覚え方

  • D35以上の異形鉄筋は、原則として重ね継手を用いない(上限はD32)。太径はかぶりが割れやすいのでガス圧接等とする
  • 重ね継手は、部材応力・鉄筋応力度の小さい箇所に設ける/柱のせん断補強筋比は0.2%以上
  • 梁の圧縮鉄筋(複筋梁)は、クリープたわみの抑制や靱性の確保に有効

通勤や休憩のスキマ時間だけで学習を進めたいなら、スタディングの建築士講座が向いています。合格に必要な範囲に絞ったスマホ講義で、独学の遠回りを減らせます(無料お試しあり)。

理解度チェック

Q.

D35の異形鉄筋の継手は、重ね継手としてよい。〇か×か。

×D35以上の異形鉄筋は、かぶりの割裂を避けるため原則として重ね継手を用いず、ガス圧接継手などとします(上限はD32)。

Q.

鉄筋の重ね継手は、部材応力や鉄筋の応力度の小さい箇所に設けるとよい。〇か×か。

。重ね継手は付着で力を伝えるため、応力の小さい箇所に設けるのが基本です。

令和2年 二級建築士 構造 過去問解説 一覧へ

出典

  • 建築技術教育普及センター「令和2年度 二級建築士試験 学科の試験 学科Ⅲ(建築構造)問題」
  • D35以上の異形鉄筋は原則として重ね継手を用いない:日本建築学会「鉄筋コンクリート構造計算規準・同解説」、JASS5(鉄筋コンクリート工事)
ハナダユキヒロ

この記事を書いた人

ハナダユキヒロミツメラボ

設計事務所に7年勤務。

2010年より「建築学生が学ぶ構造力学」を運営(16年以上)。

著書「わかる構造力学」「わかる構造力学(改訂版)」(工学社)。

建築士 過去問(構造)

プロフィール

Topへ >>