この記事の要点
かぶりコンクリートとは、コンクリート表面から鉄筋表面までのコンクリートで、鉄筋を腐食・火災から保護します。
かぶり厚さが薄いと中性化が鉄筋に達して腐食が進み、厚すぎると有効断面積が減少するため適切な値が必要です。
【管理人おすすめ!】セットで3割もお得!約1,100語の用語集+476点の図解集セット⇒ 建築構造がわかる基礎用語集&図解集セット
かぶりコンクリートとは、コンクリート表面から鉄筋面までのコンクリートです。単に「かぶり」ということが多いです。
かぶりコンクリートの役割は主に、鉄筋の「耐火性、耐久性、耐力」を高めることです。例えば、鉄筋は酸化により錆びが発生します。
鉄筋が錆びると断面が欠損し耐力低下につながります。一方、コンクリートはアルカリ性なので、かぶりコンクリートの厚みが適切であれば、鉄筋は酸化の影響を受けにくくなります。
今回はかぶりコンクリートの意味、役割、考え方、中性化との関係について説明します。かぶり厚さの詳細は下記が参考になります。
設計かぶり厚さとは?1分でわかる意味、基礎、鉄筋との関係、最小かぶり厚さとの違い
最小かぶり厚さとは?1分でわかる意味、柱、壁のかぶり厚さ、設計かぶり厚さとの違い
かぶりコンクリートとは、コンクリート表面から鉄筋面までのコンクリートをいいます。単に「かぶり」ということも多いです。下図にかぶりコンクリートの部分を示しました。
かぶりコンクリートの役割は、主に鉄筋の
・耐久性
・耐火性
・耐力
を高めるためです。鉄筋は酸化しやすく、火に弱い性質があります。鉄筋が酸化すると表面に錆が発生します。
錆が進行すると表面が剥がれおち、鉄筋断面が欠損し耐力低下につながります。
一方、コンクリートはアルカリ性なので、適切なかぶりコンクリートの厚みがあれば、鉄筋は酸化の影響を受けにくくなります。
また鉄筋は、火などの高熱により耐力が低下します。コンクリートは燃えにくいので、かぶりコンクリートにより鉄筋は守られています。
ただし、かぶりコンクリートの厚みは「大き過ぎてもダメ」です。適切なかぶりコンクリートの厚みの考え方が建築基準法、
JASS5、鉄筋コンクリート造構造計算規準などに示されています。かぶりの基準、考え方、役割の詳細は下記も参考になります。
100円から読める!ネット不要!印刷しても読みやすいPDF記事はこちら⇒ いつでもどこでも読める!広告無し!建築学生が学ぶ構造力学のPDF版の学習記事
前述したようにコンクリートはアルカリ性です。中性化とは、コンクリートが空気中の酸素と反応し「アルカリ分が失われる(中性化する)」ことです。
かぶりコンクリートの中性化が進行すると、鉄筋が錆びる恐れがあります。コンクリート内部で鉄筋が錆びると、その錆の発生に伴いコンクリートを押し広げ「ひび割れ」が生じます。
コンクリートがひび割れると、水分や空気が侵入し、さらに鉄筋を錆びさせます。
混同しやすい用語
設計かぶり厚さ
設計図書に記載するかぶり厚さで、最小かぶり厚さに施工誤差を加えた値として設定されます。
かぶりコンクリートが鉄筋を覆うコンクリート全体を指すのに対して、設計かぶり厚さはそのコンクリート厚さの設計上の規定値です。
中性化(ちゅうせいか)
大気中のCO₂がコンクリート内に浸入しアルカリ性を低下させる現象で、鉄筋腐食の原因となります。
かぶりコンクリートが鉄筋を保護するための物理的なコンクリートの層であるのに対して、中性化はそのコンクリートの化学的性質が変化する劣化現象です。
今回はかぶりコンクリートについて説明しました。かぶりコンクリートとは、コンクリート表面から鉄筋面までのコンクリートです。
鉄筋の耐火性、耐久性、耐力を高める役割を持ちます。単に「かぶり」や「かぶり厚さ」といいます。かぶりコンクリートの役割、厚みの基準など下記も勉強しましょう。
設計かぶり厚さとは?1分でわかる意味、基礎、鉄筋との関係、最小かぶり厚さとの違い
最小かぶり厚さとは?1分でわかる意味、柱、壁のかぶり厚さ、設計かぶり厚さとの違い
【管理人おすすめ!】セットで3割もお得!約1,100語の用語集+476点の図解集セット⇒ 建築構造がわかる基礎用語集&図解集セット
この記事の内容を○×クイズで確認する
この記事で学んだ内容は、無料の○×問題集でも確認できます。
意味を読んで終わりにせず、実際に理解できているかチェックしてみましょう。

試験での問われ方|管理人の一言
試験ではかぶりコンクリートの役割(鉄筋保護)と、中性化の進行による鉄筋腐食のメカニズムが問われます。
設計かぶり厚さと最小かぶり厚さの違い(設計かぶり=最小かぶり+施工誤差)も重要な試験ポイントです。
かぶり厚さの規定値(基礎40mm・屋外30mm・屋内20mm等)は、部材・環境条件別に整理して覚えましょう。