建築学生が学ぶ構造力学

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令和2年度 二級建築士 施工 No.12を解説、鉄骨工事に関する誤りを見抜くポイント

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令和2年度 二級建築士試験 学科Ⅳ(建築施工)No.12は、鉄骨工事に関する問題です。5つの記述のうち、最も不適当なものを選びます。

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この問題のポイント

建入れ直し、エレクションピースの仮ボルト、高力ボルト継手の仮ボルト本数、肌すきの処理、孔あけ加工の順序が問われます。判断の決め手は、ターンバックル付き筋かいを建入れ直しに使ってよいかです。

引っかけの核心は、ターンバックル付き筋かいを「建入れ直しに活用した」としているところにあります。この筋かいは、建入れ直しには使いません。

※ 問題文そのものは建築技術教育普及センターの公式PDFで確認できます。

正解:選択肢1(これが誤っている記述)

2級建築士試験 学科 過去問スーパー7(総合資格)

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各選択肢の正誤

選択肢 正誤 解説
1 ×(誤り) ターンバックル付き筋かいは、建入れ直しに用いてはなりません
2 ○(正しい) エレクションピースの仮ボルトは、高力ボルトを使用して全数締め付けます。
3 ○(正しい) 高力ボルト継手の仮ボルトは、一群のボルト数の1/3以上、かつ2本以上を締め付けます。
4 ○(正しい) 肌すきが1.0mm以下であれば、フィラープレートを挿入せずそのまま締め付けます。
5 ○(正しい) 高力ボルト用の孔あけ加工は、接合面をブラスト処理する前に行います。

選択肢1は、ターンバックル付き筋かいを建入れ直しに活用したとする点が誤りで、この筋かいは建入れ直しに用いてはなりません。

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選択肢1のポイント

建入れ直しは、組み上げた鉄骨の柱の傾きを直し、垂直に調整する作業です。ワイヤなどを使って引っ張り、建物の精度を出します。

一方、ターンバックル付き筋かいは、完成後に建物が地震や風で変形しないよう支える「本設の」部材です。これを建入れ直しに使うと、ターンバックルをねじって調整した分だけ、筋かい本来の長さや張力が狂ってしまいます。

そのため、ターンバックル付き筋かいを有する建築物では、その筋かいを建入れ直しに用いてはなりません。選択肢1は「活用して建入れ直しを行った」としているので誤りです。建入れ直しは、専用のワイヤなどで行います。

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覚え方

  • ターンバックル付き筋かいは建入れ直しに用いてはならない(本設部材なので兼用しない)
  • エレクションピースの仮ボルトは高力ボルトを全数締め/高力ボルト継手の仮ボルトは一群の1/3以上かつ2本以上
  • 肌すき1.0mm以下はフィラー不要/高力ボルトの孔あけはブラスト処理の前

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理解度チェック

Q.

ターンバックル付き筋かいを有する建築物では、その筋かいを使って建入れ直しを行ってよい。〇か×か。

×。ターンバックル付き筋かいは本設部材なので、建入れ直しに用いてはなりません。建入れ直しは専用のワイヤなどで行います。

Q.

高力ボルト継手の仮ボルトは、一群のボルト数の1/3以上、かつ2本以上を締め付ける。〇か×か。

。高力ボルト継手の仮ボルトは、一群のボルト数の1/3以上、かつ2本以上を締め付けます。

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出典

  • 建築技術教育普及センター「令和2年度 二級建築士試験 学科の試験 学科Ⅳ(建築施工)問題」
  • ターンバックル付き筋かいは建入れ直しに用いない・仮ボルト(高力ボルト継手は一群の1/3以上かつ2本以上)・肌すきの処理(1.0mm以下はフィラー不要):JASS6(鉄骨工事)
ハナダユキヒロ

この記事を書いた人

ハナダユキヒロミツメラボ

設計事務所に7年勤務。

2010年より「建築学生が学ぶ構造力学」を運営(16年以上)。

著書「わかる構造力学」「わかる構造力学(改訂版)」(工学社)。

建築士 過去問(構造)

プロフィール

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