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ブラスト処理とは?種類・表面粗さの基準と鉄骨防錆・塗装前処理への適用

この記事の要点

鉄骨の防錆処理や溶射の前処理として「ブラスト処理」が使われます。

研磨材を高速で鋼材に吹き付けてミルスケール(黒皮)やサビを除去し、表面を適度に粗くすることで塗料の密着性が向上します。

「サンドブラスト」と「ショットブラスト」は媒体の種類が異なります。

このページではブラスト処理の意味・種類・表面粗さの基準と、鉄骨防錆処理での使い方を解説します。

種類はショットブラスト(細かい玉・粒度S40?S100)とグリットブラスト(尖った面・粒度G40?G100)の2種類で、グリットブラストの方が摩擦係数が高い傾向にあります。

この記事では、ブラスト処理とは何か、表面粗さとは何か、種類と方法とは何かを整理します。

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ブラスト処理とは、細かい玉や鋭角を持つ玉を噴射して摩擦面をつくる処理方法です。鋼材の表面は滑らかなので、摩擦抵抗力を得るためには、表面を凸凹(でこぼこ)させます。今回は、ブラスト処理の意味、表面粗さ、目的、種類と規格について説明します。


高力ボルトの摩擦接合は、下記が参考になります。

摩擦接合と支圧接合の違い


摩擦面処理の方法は、ブラスト処理以外にも「自然錆」「薬品」などがあります。下記が参考になります。

摩擦面処理とは?種類・すべり係数・高力ボルト摩擦接合の重要ポイント

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ブラスト処理とは?

ブラスト処理とは、細かい玉や鋭角をもつ玉を噴射して、鋼材に凹凸面をつくる処理方法です。


英語でblast(ブラスト)は突風、送風、吹くなどを意味します。ブラスト処理は、「噴射する」ことがポイントです。噴射する物は細かい玉や、鋭角の玉など、色々あります。噴射する物が変われば、摩擦係数も異なります。


ブラスト処理以外にも摩擦面処理の方法として、自然錆、薬品があります。下記が参考になります。

摩擦面処理とは?種類・すべり係数・高力ボルト摩擦接合の重要ポイント

ブラスト処理の目的

ブラスト処理の目的は、摩擦面をつくることです。摩擦面とは、凹凸のある表面です。高力ボルト接合は、摩擦接合が基本です。※摩擦接合は、下記が参考になります。

摩擦接合と支圧接合の違い


鋼材の表面が滑らかだと、摩擦抵抗力が生じません。よって、表面に凹凸をつくります。その処理方法の1つが、ブラスト処理です。前述したように、摩擦面の処理方法は、ブラスト処理以外にもあります。

ブラスト処理の表面粗さ

ブラスト処理の表面粗さは、

とします。Rzとは、粗さの単位です。ブラスト面は凸凹しています。凹凸の最低面から最高面までの高さを表します。

ブラスト処理の種類と方法

ブラスト処理の種類には、下記があります。


・ショットブラスト

・グリットブラスト


ショットブラストとは、鋼材の表面に細かい玉を噴射して加工することです。元の鋼材は滑らかですが、これを凸凹にします。細かい玉を使う場合、「ショットブラスト」といいます。


グリットブラストは、細かい玉ではなく「尖った面をもつもの」を噴射して凸凹面をつくります。ショットブラストに比べて凸凹面が細かくつくれること、摩擦係数が高い傾向にあります。


下図に、ショットブラストとグリットブラストで使う研削材を示します。

ショットブラストとグリットブラストの違い


ブラストの種類と作業条件を下記に示します。

ショットブラスト

粒度 S40~S100

空気圧力 0.5~0.7MPa

吹付距離 300~500mm

吹付角度 90±30°

グリットブラスト

粒度 G40~G100

空気圧力 0.5~0.7MPa

吹付距離 300~500mm

吹付角度 90±30°

混同しやすい用語

グリットブラスト

尖った面を持つ研削材を噴射してより細かい凹凸面をつくるブラスト処理で、粒度G40?G100、空気圧力0.5〜0.7MPaで施工します。

ショットブラストが丸い玉(粒度S40?S100)を使うのに対して、グリットブラストは角張った鋭角の研削材を使い、より細かい凹凸で摩擦係数が高い傾向にある点で異なります。

試験での問われ方|管理人の一言

ブラスト処理の表面粗さRzとは、凹凸の最低面から最高面までの高さを表す単位です。

50〜100μmRzは非常に微細な凹凸で、高力ボルト摩擦接合の摩擦係数0.45を確保するために必要な値です。

ブラスト処理以外にも自然錆や薬品による摩擦面処理があります。(一級建築士 頻出:高力ボルト摩擦接合の摩擦面処理(ブラスト処理・表面粗さ50μmRz以上・滑り係数0.45確保)が繰り返し出題)

ブラスト処理を整理した表を示します。

種類研削材特徴
ショットブラスト丸い玉(粒度S40?S100)表面に均一な凹凸を形成。摩擦係数0.45を確保
グリットブラスト鋭角の研削材(粒度G40?G100)より細かい凹凸。摩擦係数が高い傾向
表面粗さ50〜100μmRz凹凸の最低面から最高面までの高さ

まとめ

今回はブラスト処理について説明しました。

意味が理解頂けたと思います。

ブラスト処理は、細かい玉や鋭角を持つ玉を噴射して、凹凸面をつくる方法です。

ブラスト処理の意味、種類を覚えてください。

また、ブラスト処理の目的も覚えましょう。

摩擦接合など、下記が参考になります。

摩擦接合と支圧接合の違い

摩擦面処理とは?種類・すべり係数・高力ボルト摩擦接合の重要ポイント

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理解度チェック

Q.

ブラスト処理とは?

研磨材を高速で鋼材に吹き付けてミルスケール(黒皮)やサビを除去し、表面を適度に粗くする処理です。塗料の密着性や摩擦抵抗が向上します。

Q.

ショットブラストとグリットブラストの違いは?

ショットは細かい玉、グリットは尖った面の研磨材を使い、グリットブラストの方が摩擦係数が高い傾向にあります。

ハナダユキヒロ

この記事を書いた人

ハナダユキヒロミツメラボ

設計事務所に7年勤務。

2010年より「建築学生が学ぶ構造力学」を運営(16年以上)。

著書「わかる構造力学」「わかる構造力学(改訂版)」(工学社)。

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