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壁式プレキャストコンクリート造とは?1分でわかる意味、WPC、壁式RC造との違い

この記事の要点

壁式プレキャストコンクリート造(WPC)は、工場で製作したコンクリート板(PCa板)を壁・床に使い、現場で組み立てて一体化する壁式の構造形式です。柱・梁がなく、壁と床が主要構造体です。

壁式RC造(現場打ち)と構造上の考え方は共通ですが、WPCは工場製作(PCa)により品質管理がしやすく、工期短縮に有利です。試験では「PC」(プレストレストコンクリート)と「PCa」(プレキャストコンクリート)の区別も問われます。

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壁式プレキャストコンクリート造(WPC:Wall Precast Concrete)とは、工場で製作したプレキャストコンクリート板(PCa板)を壁・床に使い、現場で組み立てて一体化する壁式の構造形式です。

今回は、壁式プレキャストコンクリート造の意味、壁式RC造との違い、PCaとPCの区別について説明します。


壁式構造・RC構造の基礎は下記が参考になります。

PC構造と理論

コンクリートの配合設計とは?水セメント比・単位水量・骨材の基礎

壁式プレキャストコンクリート造(WPC)とは

WPCとは、Wall(壁式)+ Precast Concrete(プレキャストコンクリート)の略称です。

建物の壁・床・天井を構成するコンクリート板を工場であらかじめ製作し(PCa)、現場に搬入して組み立てます。接合部を現場でコンクリートを打設して一体化することで、一枚の壁・床として機能させます。

柱・梁のない「壁式」で荷重を支えるため、開口部の大きさや配置には制約がありますが、集合住宅(マンション)のような均一な平面計画と相性が良い工法です。

壁式RC造(現場打ち)との違い

「壁式構造」という点では壁式RC造と共通ですが、コンクリートの製作場所と方法が異なります。整理するなら「現場打ちか、工場製作(PCa)か」という1点を押さえましょう。

項目 壁式プレキャスト(WPC) 壁式RC造(現場打ち)
製作方法 工場製作(PCa) 現場打ちコンクリート
主要構造体 壁・床(柱・梁なし) 壁・床(柱・梁なし)
品質管理 工場管理のため安定しやすい 現場の施工精度に依存する
工期 工場製作との並行進行で短縮しやすい 型枠・養生・打設のサイクルが必要
主な用途 集合住宅・マンション 集合住宅・低層建築

WPCの特徴

1. 工場製作による品質の安定

PCa板は工場で一定条件のもと製作されるため、コンクリートの品質管理がしやすい点が特徴です。天候や現場の施工条件に左右されにくく、仕上がりの精度を確保しやすいといえます。

2. 工期の短縮

工場でのPCa板製作と現場の基礎・躯体工事を並行して進めることができます。現場での型枠・打設・養生のサイクルを繰り返す現場打ちと比較して、工期短縮に有利です。

3. 開口部の制約

壁式構造のため、耐力壁を撤去したり大きく開口を取ることが難しい点は、壁式RC造と共通の制約です。設計計画の段階から、間取りと壁の配置を整合させる必要があります。

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PCa(プレキャスト)とPC(プレストレスト)の区別

ここは多くの方が混同しやすいポイントです。略称が似ているため、特に試験では注意が必要です。

略称 正式名称 意味
PCa プレキャストコンクリート
Precast Concrete
工場であらかじめ製作したコンクリート部材
PC プレストレストコンクリート
Prestressed Concrete
あらかじめ圧縮応力(プレストレス)を導入したコンクリート

WPCで使われるのはPCa(プレキャスト)です。PC(プレストレスト)とは別概念です。「製作場所の話か、応力導入の話か」で区別すると整理しやすいです。

設計上の確認ポイント

WPC構造で設計上確認が必要な主なポイントは次のような内容です。実務では仕様・条件によって扱いが異なるため、設計指針や標準仕様書の確認が必要です。

混同しやすい用語

PCa(プレキャストコンクリート)と PC(プレストレストコンクリート)
PCaは工場で製作したコンクリート部材のことです。製作方法・場所の話です。
PCはあらかじめ圧縮応力(プレストレス)を導入したコンクリートのことです。応力状態の話です。
「製作場所の話か、応力導入の話か」で区別しましょう。WPCで使われているのはPCa(プレキャスト)です。

壁式プレキャスト(WPC)と 壁式RC造(現場打ち)
どちらも「壁式構造」で柱・梁がなく、壁・床が主要構造体です。
違いはコンクリートを工場で製作するか(WPC)、現場で打設するか(壁式RC)です。
構造形式としての考え方は共通ですが、施工方法と品質管理のアプローチが異なります。

試験での問われ方|管理人の一言

試験では「PCa=プレキャスト(工場製作)」「PC=プレストレスト(応力導入)」の区別がよく問われます。略称が1文字違うだけなので、意味の違いをしっかり整理しておきましょう。

また、WPCは壁式構造なので「柱・梁がなく、壁と床が主要構造体」という点も押さえてください。ラーメン構造との比較問題でも、この違いが出やすいです。

まとめ

今回は壁式プレキャストコンクリート造(WPC)について説明しました。WPCは工場製作のPCa板を壁・床に使う壁式構造で、品質管理と工期短縮に有利な工法です。


PCa(プレキャスト)とPC(プレストレスト)の区別、壁式RC造との違いをセットで整理しておきましょう。

PC構造と理論

コンクリートの配合設計とは?水セメント比・単位水量・骨材の基礎

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