この記事の要点
サイディングとは外壁材のことであり、風雨などの外的要因から建物を守る役割と、意匠的なデザインを担う役割の両方を持つ建築材料である。
サイディングは構造部材ではないため、層間変形角の許容値が耐震部材(1/200)より緩い1/120とされているが、地震時の落下リスクには注意が必要である。
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サイディングとは何でしょうか。あなたが家を持つとき、必ずでてくる専門用語だと思います。サイディングとは簡単に言えば、外壁材のことです。サイディングにも種類があって、窯業系サイディングと鋼製サイディングがあります。
ではサイディングの役割とは一体なんでしょうか。今回は、サイディングの種類と役割、耐震性について特集したいと思います。
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サイディングは外壁材のことです。建築部材は大きく分けて地震に耐える耐震部材と、耐震に関係のない仕上げ材に大別されます。サイディングは地震に耐えることができない材料で、仕上げ材に該当するのです。
ではサイディングの役目はなんでしょうか。
サイディングは雨や風等の外的要因から家を守るために存在します。
構造部材に直接雨がかかると錆びて本来の性能が発揮できないかもしれませんし、外壁材無しで風が吹くと部屋が大変なことになりますよね。
これを防ぐためにサイディングは必要です。
さらに、家の外観デザインに大きく関係しますよね。大きく区分けすればタイルもサイディングの一部ですが、最近では洋風の可愛らしい家も増えてきました。そのような家の外観を決めるのはサイディングのデザインなのです。
サイディングには思った以上に多くの種類があることをご存知でしたか?例えば、窯業系サイディングはセメントを主原料としたサイディングです。
新築住宅の7割が窯業系サイディングとなっています。
次に鋼製サイディングがあります。
鋼製サイディングは倉庫など簡易な建物に使用されます。
デザインも窯業系に比べて見劣りしますが、とても軽い材料なので施工性がよく簡単な工事に向いています。
他にはプラスチック系素材を使ったサイディングもあります。
日本では使用されることが少ないですが、アメリカやヨーロッパへ行けばごく一般的なサイディングです。
プラスチック系素材なので紫外線に弱いデメリットがありますが、メンテナンスフリーなこと、雨で腐らない、など利点があります。
サイディングは構造部材ではないため地震に対して耐えることができません。
しかし、地震がきたとき落下すれば人に危害を及ぼす結果になります。
そのため、地震時の層間変形角が定められています。
一般的に、耐震部材である柱や梁の層間変形角は1/200まで許容されています。
しかし、耐震部材でもないサイディングに、この厳しい変形角を求めると、仕上げ材であるサイディングがとんでもなく強度が必要だったり、巨大になっていきます。
そのため、サイディングの層間変形角は1/120まで許容されています。
これは、どういう意味かというと、耐震部材よりも『大きな変形しても目をつぶります』ということです。
東日本大震災ではサイディングが1/120以上の変形を起こして落下する事故もありました。
サイディングまだまだ研究途上の分野ですから、今後はサイディングの変形まで厳しい制限がでてくるかもしれませんね。
混同しやすい用語
窯業系サイディング
セメントを主原料とした外壁材で、日本の新築住宅の約7割に使用されている最も普及したサイディング。
鋼製サイディングと比べてデザイン性が高く住宅向けである一方、重量は重くなる傾向がある。
鋼製サイディング
鋼材を使用した外壁材で、倉庫など簡易な建物に使用されることが多い軽量なサイディング。
窯業系サイディングに対してデザイン性は劣るが、軽量で施工性がよく、簡易建物に適している。
サイディングを整理した表を示します。
| 項目 | 内容 | 備考 |
|---|---|---|
| 窯業系サイディング | セメント主原料の外壁材 | 新築住宅の約7割で使用 |
| 鋼製サイディング | 鋼材製の外壁材 | 倉庫など簡易建物向け・軽量 |
| 層間変形角の許容値 | 1/120まで変形を許容 | 耐震部材(1/200)より緩い基準 |
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試験での問われ方|管理人の一言
試験では、サイディングの層間変形角の許容値(1/120)と耐震部材の許容値(1/200)の違いが問われることがあります。
サイディングは「構造部材ではない」という点を押さえておくと、許容変形角の数値の理由も自然に理解できます。