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折板とは、薄い鋼板を折り曲げて耐力を高めた屋根です。折板は軽いこと、耐力が高いので、工場や倉庫の屋根として使います。また、施工性も良いです。見栄えの問題がありますが、今後、住宅でも使用例も期待されます。今回は折板の意味、読み方、施工方法、勾配、折板の88について説明します。
折板は屋根ふき材の検討が必要です。詳細は下記が参考になります。
屋根ふき材とは?1分でわかる意味、構造計算、告示、折板の検討
関連用語に、折板構造があります。詳細は下記が参考になります。
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折板とは、薄い鋼板を折り曲げて、耐力を高めた屋根です。折板は軽く、耐力が高いです。工場や倉庫の折板は、折板を使うことが多いです。屋根が軽いので、全体の地震力が減り、躯体の断面が小さくて済みます。
下図をみてください。これが折板です。
折板は「せっぱん」と読みます。折板屋根は「せっぱんやね」です。下記も参考にしてください。
折板葺の読み方は?1分でわかる意味、メリット、折板、金属板葺の読み方は?
折板の勾配は
とします。
折板は下記の手順で施工します(大まかな手順を示しており、実際の手順とは異なります)。
・鉄骨下地(鉄骨梁)にタイトフレームを取り付け
・折板をタイトフレームにはめ込む
・タイトフレームと折板を固定する
・けらば、軒先を納める
大きなポイントが「タイトフレーム」です。あらかじめ、鉄骨梁にタイトフレームを取り付けます。タイトフレームは、折板と噛みあう形状になっています。タイトフレームを取り付けた後、折板をはめ込みます。
折板の88とは、折板の山高のことです。下図に山高の箇所を示しました。
折板の山高は88だけでなく、166など色々な種類があります。山高は、折板メーカーごとに種類が違います。
折板は、鋼材を使った屋根です。瓦やスレート板よりも、高い強度を有します。折板屋根の素材は、ガルバリウム鋼板です。ガルバリウム鋼板は、鋼板に防水特性を付加させた素材です。亜鉛メッキ鋼板にくらべて3倍以上の耐久力があります。
また、折板屋根は形状が特徴的です。平板ではなく波板形状ですよね。凸凹の形とすることで、強度を高めることができます。
では、実際に折板屋根はどのくらいの風圧力に耐えられるでしょうか。折板屋根は、普通3mごとに、受け部材が無いと風圧力に耐えられません。または、屋根の重さで変形が大きくなるでしょう。
3mごとに受け材を設置すれば、折板は150kg/㎡程度の風圧力にも耐えられるでしょう(※詳細は各メーカーへご確認ください)。※風圧力については、下記が参考になります。
風圧力とは?1分でわかる意味と計算、速度圧と風力係数、受圧面積、風荷重との違い
風荷重とは?1分でわかる意味、読み方、公式、見付面積との関係、フェンスの風荷重
折板屋根の耐震性能は高いです。折板は、普通の屋根より、とても軽いからです。セメント系瓦と比べると、重量を半分以下まで減らすことができます。地震力は、建物の重量に比例します。よって、住宅の耐震性に不安がある場合、折板屋根に置き換えるだけで耐震性能は向上します。※地震力については下記の記事が参考になります。
住宅用折半屋根の重量は平均して6.4kg/㎡程度です(工場や倉庫に使う折板は、構造設計では20kg/㎡~35kg/㎡で仮定します)。一方、和瓦屋根は、42kg/㎡です。半分以上も折板屋根が軽いですね。※なお、セメント系瓦も和瓦と同程度の重さです。スレート材は少し軽いですが、17kg程度。スレート屋根と比較しても折板屋根は半分以下の重量です。
屋根荷重とは?1分でわかる意味、一覧、屋根の積載荷重、ガルバリウム鋼板屋根の固定荷重は?
今回は折板について説明しました。意味が理解頂けたと思います。折板は、鋼板を折り曲げて成形した屋根です。折り曲げたことで、平板よりも耐力が向上します。折板の読み方、勾配は基本的な知識として覚えてくださいね。また、建築物の屋根にALC版やスラブを使うことがあります。下記の記事も併せて参考にしてくださいね。
スラブとは?現役設計者が教える意味、特徴、役割、屋根スラブ、土間
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