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折半屋根の特徴と耐震性能

折半屋根は工場や倉庫で多く使われる屋根で、軽量、施工性の良さから採用されています。最近では住宅でも使用例が増えていて、今後新しい屋根として期待されるでしょう。そこで、今回は折半屋根屋根の特徴と皆さんが気にしている耐震性能について特集します。


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・折半屋根の種類について

折半屋根は多くの金属屋根メーカーが開発しており、様々な種類があります。例えば、あるメーカーの折半屋根はダブルパックという商品で、断熱材を二重につけている屋根です。他にも、メーカー毎に折半板の厚みや高さを変えることで、許容するスパンや許容風圧力も変わってきます。住宅では、耐震性を向上させる目的で折半屋根が使われますが、元の外観と変わらないように瓦形状の折半屋根も開発されています。


住宅用の折半屋根について

最近では住宅のリフォームで折半屋根を使うことも増えてきました。普通、住宅の屋根は瓦を使っています。瓦は重いので耐震性は悪いです。一方、折半屋根は軽い材料なので、折半屋根に置き換えることで、耐震性を向上させることができます。例えばヨドコウの住宅用折半屋根は、デザインが瓦屋根と遜色ないように瓦形状の屋根を採用しています。さらに、耐久性も高くアクリルとフッ素樹脂を配合した塗料を使っているので、紫外線による劣化も小さくなっています。


・折半屋根の耐久力について

折半屋根は軽量な素材で強度がないように思います。が、瓦やスレート板よりも、遥かに強度があります。それは、折半屋根の素材はガルバリウム鋼板を使っているからです。ガルバリウム鋼板は、鋼板に防水特性を付加させた素材で、亜鉛メッキ鋼板にくらべて3倍以上の耐久力があります。また、折半屋根の耐久力の秘密は、形状です。平板ではなく、波板形状ですよね。このように凸凹の形とすることで、強度を3倍以上高めることができています。


どの大きさの風圧力まで耐えられるか

では、実際に折半屋根はどの程度、風圧力に耐えることができるでしょうか?折半屋根は通常、3mごとに、受け部材が無いと変形します。これは、風圧力による規定ではなく、折半屋根自身の重さによるものです。さて、折半屋根の許容風圧力ですが、これは建築基準法で定められている、基準風速に耐えることが可能です。基準風速とは台風が来たことを想定して決められた風圧力です。つまり、折半屋根は台風が来ても問題ない構造になっています。しかし、法律で規定されている以上の台風が来た場合、もちろん耐えることができません。


・折半屋根の耐震性能

先に述べたように折半屋根の耐震性能は高いです。なぜなら、折半屋根は普通の屋根よりも圧倒的に軽いからです。特に、一般住宅に使用されているセメント系瓦と比べると、重量は半分以下まで減らすことができます。地震力は、建物の重量に比例します。つまり、建物重量が大きければ大きいほど地震力が大きくなるのです。よって、住宅の耐震性に不安がある場合、折半屋根に置き換えるだけで格段に耐震性能は向上します。


折半屋根の重量について

では、折半屋根の重量と他の屋根材の重量は具体的にどの程度違うのでしょうか。折半屋根の重量は、実はメーカー毎に違います。また、折半屋根の種類によっても異なります。が、住宅用折半屋根の重量は平均して6.4kg/u程度です。一方、和瓦屋根の場合、平米当たり42kgもあります。半分以下どころか、1/8も折半屋根の方が軽いということです。セメント系瓦も和瓦と同じくらいです。スレート材は少し軽いですが、17kg程度。スレート屋根と比較しても折半屋根は半分以下の重量です。


折半屋根にするときの注意点

新築や屋根のリフォームでも折半屋根への置き換えは徐々に増えています。その理由は、折半屋根の耐久性の高さや耐震性能の高さにあります。これは従来の屋根材よりも良いといえます。が、一方で、風圧力に対して弱いです。これを解消するためには、折半屋根が吹き飛ばないように下地材を細かくいれる必要があります。そのため、折半屋根と下地のコストが上がるので、コストと性能のバランスを専門家と調整しましょう。

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