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2級建築士H26年 最大応力度から梁スパンを求める構造問題の解き方

この記事の要点

2級建築士の試験で「応力度からスパンを逆算する」タイプの問題は、公式の使い方を逆から辿る必要があるため慣れが必要だ。曲げモーメント→断面係数→許容曲げ応力度という通常の流れを逆にたどって、スパンを変数として解く。

H26年の問題はその典型例だ。解法の流れを一問ずつ追いながら、逆算型問題の解き方を身につける。

公式の使い方と変形の手順を覚えることが重要。H26年の典型問題として、数字を変えて繰り返し出題される傾向がある。

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建築士の問題では、単純に応力度を求めるだけでなく、応力度から梁のスパンを求めるケースもあります。


実務的には、全く意味の無い計算ですが、応力や応力度の算定方法を理解していないと解けません。


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最大曲げ応力度が既知で、スパンLが未知数ですから両者に等式の関係を成り立たせることができれば、Lが求まりますね。


まず最大曲げ応力度の式は、

でした。Mは曲げモーメントで、図のような等分布荷重単純梁の場合、下式で算定できます。

つまり、

です。


Lを求める算定式を作ったので、後は実際の値を代入します。

wは4なので、Lは

となります。


以上より、答えは1が正解です。


混同しやすい用語

曲げ応力度(σ)

断面に作用する曲げモーメントを断面係数で割った値。

σ=M/Z。

材料の許容応力度以下に収める必要がある。

断面係数(Z)

断面の形状と大きさで決まる値。

Z=I/y(断面二次モーメント÷中立軸からの距離)。

Zが大きいほど同じMでもσは小さくなる。

最大曲げモーメント(Mmax)

単純梁の中央集中荷重ではM=PL/4、等分布荷重ではM=wL2/8。

スパンLを求める逆算問題ではこの公式を変形する。

許容曲げ応力度(fb)

使用材料が安全に耐えられる曲げ応力度の上限値。

設計では実際のσ≦fbを確認する。

試験での問われ方|管理人の一言

H26年のこの問題はσ=M/ZとM=wL2/8を組み合わせてLを逆算する典型問題。(二級建築士 平成26年:σ=M/ZとM=wL²/8を組み合わせてスパンLを逆算する問題が出題)

公式を変形してLの式を導出する手順を練習しておこう。

数値が変わっても解き方は同じなので、手順のパターンを覚えることが大切。

練習問題:スパンの逆算(数値を変えて練習)

単純梁(等分布荷重)で次の条件のとき、最大スパンL を求めなさい。

最大応力度から梁のスパンを整理した表を示します。

条件
等分布荷重 w6.0 kN/m
断面係数 Z200 cm3 = 200×103 mm3
許容曲げ応力度 fb130 N/mm2

解答:

σmax = wL2/(8Z) ≦ fb より:L2 ≦ 8×fb×Z/w = 8×130×200,000/6 = 34,666,667 mm2

L ≦ √34,666,667 ≒ 5,888mm ≈ 約5.8m(5,888mmを超えると許容応力度を超過するため切り捨て)

等分布荷重・許容応力度別 最大スパンの目安

最大応力度から梁のスパンを整理した表を示します。

w (kN/m)fb (N/mm2)Z (cm3)最大L (mm)
41302007,211
61302005,888
41602008,000

よくある誤解

一問一答

Q1:w=4kN/m、fb=156N/mm2、Z=200cm3のとき最大L(単位:mm)は?

A1:L=√(8×156×200,000/4,000)=√(62,400,000/4,000)=√15,600≒249mm

Q2:荷重が2倍になると最大スパンは何倍になるか?

A2:L∝1/√w なので√2の逆数 → L は 約0.71倍(1/√2)に短くなります。

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理解度チェック

Q.

応力度から梁のスパンを逆算する問題の解き方は?

「曲げモーメント→断面係数→許容曲げ応力度」という通常の流れを逆にたどり、スパンを変数として解きます。

Q.

逆算の等式はどう立てる?

最大曲げ応力度が既知でスパンLが未知数なので、両者に等式の関係を成り立たせてLを求めます。


ハナダユキヒロ

この記事を書いた人

ハナダユキヒロミツメラボ

設計事務所に7年勤務。

2010年より「建築学生が学ぶ構造力学」を運営(16年以上)。

著書「わかる構造力学」「わかる構造力学(改訂版)」(工学社)。

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