建築学生が学ぶ構造力学

  1. HOME > 二級建築士の問題 構造解説 > 複数荷重が作用する梁の応力度を求める問題 H28年

二級建築士H28 複数荷重が作用する梁の応力度を求める問題

この記事の要点

複数荷重が作用する梁では、等分布荷重と集中荷重それぞれについて反力を別々に求めてから重ね合わせ、目的断面の曲げモーメント・せん断力を算定する。

等分布荷重は「合力×重心位置」でモーメントを計算し、各荷重の反力を足し合わせることが計算ミスを防ぐ基本の手順。

【管理人おすすめ!】セットで3割もお得!約1,100語の用語集+476点の図解集セット⇒ 建築構造がわかる基礎用語集&図解集セット


複数荷重が作用する梁の応力度を求める問題

荷重が複数作用している梁の検討です。これは、反力をきちんと求めて外力・反力から曲げを算定します。

分布荷重は4mの範囲に作用していますから全荷重は、

です。この作用点は、左支点から2m位置です。外力がスパンに対して均等で無い場合の反力は次のように算定できます。


右側支点の反力は、

です。


一方、集中荷重は右側支点から2mの位置に作用しているので、右側支点の反力は、

合計すると、

です。A点の曲げを右側支点から考えると、

せん断力は、

です。


よって、答えは4が正解です。

混同しやすい用語

曲げモーメント

梁を曲げようとする力で、支点反力×対象断面までの距離で計算し、荷重作用点で最大値をとる。

部材をずらす力であるせん断力と混同しやすいが、曲げモーメントは「回転力」、せん断力は「断面をずらす力」という役割の違いがある。

せん断力

梁断面を上下にずらそうとする力で、切断面に作用する鉛直方向の力から求める。

曲げモーメントが荷重作用点で最大となるのに対して、せん断力は支点近傍で最大になるという分布パターンの違いがある。

試験での問われ方|管理人の一言

二級建築士試験では複数荷重が同時に作用する梁の曲げモーメントやせん断力を選択肢から選ぶ問題が出題され、反力の重ね合わせを正確に行えるかが問われる。

各荷重の反力を個別に計算してから足し合わせる手順を徹底することで、計算ミスを大幅に減らすことができる。

練習問題:重ね合わせの原理による応力度算定

スパンL=6m の単純梁に、等分布荷重w=2kN/m と中央集中荷重P=6kN が同時に作用するとき、中央断面の曲げモーメントを求めなさい(断面係数Z=100cm³)。

解答(重ね合わせの原理):

① 等分布荷重のみの中央モーメント:M_w = wL²/8 = 2×6²/8 = 9kN·m

② 集中荷重のみの中央モーメント:M_P = PL/4 = 6×6/4 = 9kN·m

③ 合計:M = M_w + M_P = 9+9 = 18kN·m

曲げ応力度:σ = M/Z = 18×10⁶ N·mm ÷ (100×10³ mm³) = 180N/mm²

荷重条件別・中央曲げモーメントの公式比較

複数荷重が作用する梁の応力度を整理した表を示します。

荷重条件中央曲げモーメント
等分布荷重 w、スパン LM = wL²/8
中央集中荷重 P、スパン LM = PL/4
両端集中荷重 P(各端から a)M = P×a

よくある誤解

一問一答

Q1:単純梁L=4m、中央P=8kN のみのとき中央モーメントは?

A1:M = PL/4 = 8×4/4 = 8kN·m

Q2:単純梁L=4m、w=3kN/m のみのとき中央モーメントは?

A2:M = wL²/8 = 3×16/8 = 6kN·m

【管理人おすすめ!】セットで3割もお得!約1,100語の用語集+476点の図解集セット⇒ 建築構造がわかる基礎用語集&図解集セット

この記事の内容を○×クイズで確認する

この記事で学んだ内容は、無料の○×問題集でも確認できます。

意味を読んで終わりにせず、実際に理解できているかチェックしてみましょう。

ゼロ所長の構造力学問題集で確認する



▼スポンサーリンク▼

▼用語の意味知らなくて大丈夫?▼

建築学生が学ぶ「構造力学」の用語集

▼同じカテゴリの記事一覧▼

▼カテゴリ一覧▼

▼他の勉強がしたい方はこちら▼

建築構造がわかる基礎図解集

【無料】ゼロ所長が解説!建築士試験の構造を効率よく学ぶ

・試験に出るポイントをわかりやすく解説

・今すぐnoteで学ぶ ⇒  ゼロから学ぶ建築士試験の構造

わかる1級建築士の計算問題解説書

計算の流れ、解き方がわかる!1級建築士【構造】計算問題解説集

わかる2級建築士の計算問題解説書!

【30%OFF】一級建築士対策も◎!構造がわかるお得な用語集

建築学生が学ぶ「構造力学」の用語集
pdf版の学習記事

更新情報

プロフィール

建築の本、紹介します。▼

すぐにわかる構造力学の本

同じカテゴリの記事一覧

Topへ >>

  1. HOME > 二級建築士の問題 構造解説 > 複数荷重が作用する梁の応力度を求める問題 H28年
  2. 1級の過去問(計算)解説
  3. 限定メルマガ
  4. わかる建築構造の用語集・図解集
  5. 1頁10円!PDF版の学習記事