この記事の要点
二級建築士の構造は、法規・施工と並んで苦手とする受験者が多い科目です。ただし、出題パターンは毎年繰り返される部分が多く、過去問を中心に学習すれば得点を伸ばしやすい科目でもあります。
独学で取り組む場合、最初に用語と基本公式を理解してから過去問演習に入る順番が効果的です。力学の計算問題は「分かるまで解かない」のではなく、解き方を見て手順を真似ることから始めるほうが時間効率が上がります。
計算問題は「解き方のパターンを覚える」学習法が有効で、力学が苦手でも過去問を中心に演習すれば得点できるようになる。
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二級建築士の構造は、過去問を繰り返し解くことが勉強の中心になります。
解く→間違いや分からない所を参考書で確認→また解く、を繰り返します。試験範囲は広いですが、ガムシャラに進める必要はありません。「過去問」「過去問の解説書」「用語集」をうまく組み合わせれば、独学でも十分に合格を狙えます。
この記事では、二級の構造を独学で勉強するための方法を、出題の中身・過去問の使い方・力学の攻略まで通して説明します。先に関連記事も紹介します。
二級建築士の構造力学は捨てて大丈夫?合格への影響と力学が苦手な人の勉強法
二級建築士の構造力学とは?問題の特徴・覚えるべき公式と独学での合格法
繰り返しになりますが、二級の構造は過去問が主役です。知識ゼロからでも構いません。まず過去問を解いて、間違えた所を参考書や用語集で確認し、また解きます。これを過去問10〜20年分で3周まわせば、合格ラインに乗ってきます(私自身、一級の学科もこのやり方で合格しました)。
構造の出題は、下記の内訳になっています。
文章問題 19問
計算問題 6問
ご覧の通り、点数の大半は文章問題側にあります。ですから「力学が苦手だから構造は不利」と思い込む必要はありません。計算が苦手でも、文章問題と木造でしっかり拾えば十分に戦えます。計算問題も過去問とほぼ同じ形なので、慣れれば難しくありません。
2級建築士の構造問題とは|必要な公式・過去問の解き方と暗記のポイント
二級建築士の構造力学は捨てて大丈夫?合格への影響と力学が苦手な人の勉強法
目標点についても触れておきます。二級は科目ごとに足切り(おおむね6割、構造なら25点中13点前後が目安)があり、ここを割ると総合点が足りていても不合格になります。ですから構造で狙うのは満点ではありません。文章問題と木造で固めて、現実的なラインとして18点前後を取りにいきます。これなら力学が苦手な方でも十分に届きます。
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力学で悩む前に、まず木造を固めましょう。一級には無い、二級だけの得点源だからです。木造は文章問題で毎年安定して出るうえ、暗記でほぼ取り切れます。私が見てきた範囲でも、構造が安定している方ほど、力学より先に木造を仕上げています。
出るところはだいたい決まっています。次の4つを押さえれば十分に戦えます。
部材名称は、文字だけだと混同しがちです。図とセットで一気に覚えたほうが早く身につきます。当サイトの図解集なら、木造の各部材を視覚的に押さえられます。
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力学は6問しかありません。全部取れれば理想ですが、半分取れれば御の字くらいの気持ちで構いません。捨てるのではなく「取れる型だけ確実に取る」。この割り切りが独学では効きます。
二級で実際に使う公式は、思っているより少ないです。下の一覧を手元に置いて、過去問を解きながら覚えていきましょう。記号の意味でつまずく場合は、用語集で都度確認するのが結局いちばんの早道です。
| 項目 | 公式 |
|---|---|
| つり合い条件 | ΣV=0、ΣH=0、ΣM=0(反力はこれで解く) |
| 曲げ応力度 | σ = M / Z(Z=断面係数) |
| せん断応力度 | τ = Q / A(長方形断面の最大は 1.5×Q/A) |
| 断面二次モーメント | I = b h³ / 12(長方形) |
| 断面係数 | Z = b h² / 6(長方形) |
| たわみ(単純梁中央集中) | δ = P L³ / 48EI |
| 座屈・細長比 | 細長比 λ = Lk / i(Lk=座屈長さ) |
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計算問題は、毎回ゼロから考えるものではありません。タイプごとに解く順番(型)が決まっていて、それをなぞるだけです。たとえば単純梁の応力度なら「反力を出す→曲げモーメントMを出す→σ=M/Zに入れる」。この3手順で終わります。分からないうちから粘らず、まず解説の手順を真似て、同じ型の問題を続けて解くほうが圧倒的に早く身につきます。
この型を、二級の過去問ベースで一問ずつ手順化したのが当サイトの解説集です。市販の過去問は解説が薄いので、流れごと追いたい方にはこちらがおすすめです。
2級建築士構造計算問題解説集|問題の流れと解き方を手順で学ぶ
いきなり年度別(本番形式)で解くと、分野がバラバラで身につきにくいです。最初は「梁の応力度だけ10問」のように分野をまとめて解くと、型が定着します。型が入ってから、仕上げに年度別で通しましょう。移動中などスキマ時間に読みたい方には、印刷もできるPDF版が便利です。
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構造25問のうち19問が文章問題です。つまり構造の合否は、力学よりも文章問題で決まります。ここは過去問の選択肢を「なぜ正しいのか/なぜ誤りなのか」までセットで覚えるのがコツです。誤りの選択肢は、数値や用語をすり替えて作られていることが多いです。どこを変えられたかを見抜ければ、得点は一気に安定します。出題は木造・荷重外力・鉄骨・RC・地盤基礎あたりが中心になります。
結論から言えば、二級の構造は独学で十分に合格できます。やることは前述の通り、過去問中心で回すだけです。
注意点は一つです。市販の過去問は、解説があっさりしていることが多いです。用語の意味や解説文でつまずいたら、別の参考書で補う前提でいたほうが安心です。用語でつまるなら用語集、計算の流れを追いたいなら解説集と、当サイトの教材でも補えます。市販書より手に取りやすい価格にしています。
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「いつ何をやるか」が決まっていないと、独学は続きません。構造科目に絞った、ざっくりの目安が下記です。期間は前後しても構いません。
| 時期 | やること | 狙い |
|---|---|---|
| 1〜2ヶ月目 | 用語+基本公式のインプット、木造の暗記を開始 | 土台づくり。完璧を目指さない |
| 3〜4ヶ月目 | 過去問を分野別に1周、間違いを参考書で確認 | 型を定着させる |
| 5〜6ヶ月目 | 過去問を年度別で3周、木造と文章題を反復 | 本番形式に慣れ、18点前後を狙う |
二級の構造は、一級ほど深くは問われません。力学でいえば、二級は静定構造が中心で、一級で出る不静定構造(判別式を使うような問題)はほぼ出ません。応力度の組み合わせも一級寄りのテーマです。つまり二級は「基本の型」を押さえれば届きます。どこまでやればよいか不安な方は、下の記事で範囲を確認しておきましょう。
二級建築士の構造力学とは?問題の特徴・覚えるべき公式と独学での合格法
| ステップ | 内容 | ポイント |
|---|---|---|
| ①過去問を解く | 本番と同じ形式で挑戦 | まず解いてみる(知識なくてもOK) |
| ②間違いを確認 | 解説書・用語集で不明箇所を調べる | 参考書の通読より効率的 |
| ③繰り返す | 過去10〜20年分を3周が目安 | 計算問題はパターン集を活用 |
二級の構造の勉強法をまとめます。基本は他科目と同じで、過去問を回すことです。そのうえで二級なら、暗記で取り切れる木造を先に固めるのが近道です。
計算問題は、過去問を解くだけでなく「解き方を型で覚える」と一気に楽になります。力学が苦手でも、文章問題と木造で18点前後は十分に狙えます。下の関連記事も活用してください。
2級建築士構造計算問題解説集|問題の流れと解き方を手順で学ぶ
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