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コンクリートの引張強度は、圧縮強度の1/10程度です。
なお、鉄筋コンクリート造構造計算規準では、コンクリートの引張強度は定義されません。
引張力は鉄筋で負担し、コンクリートは引張力を負担できない、と考えるからです。今回は、コンクリートの圧縮強度、引張強度の関係について説明します。
コンクリートの圧縮強度の意味、引張、圧縮の関係は下記が参考になります。
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コンクリートの引張強度は、圧縮強度の1/10の値です。建築士試験対策として覚えるべきポイントを下記に示します。
鉄筋コンクリート造の構造計算では、コンクリートの引張強度は無視(ゼロと)する
コンクリートの許容引張応力度、材料強度(引張)は、建築基準法施行令91条、97条に規定されます。
一方、建築学会による鉄筋コンクリート構造計算規準では、許容引張応力度は定義されません。実質「ゼロ」として扱います。
整理すると、
建築基準法 ⇒ 材料強度、許容引張応力度が規定。圧縮強度の1/10の値
鉄筋コンクリート構造計算規準 ⇒ 引張強度に関する規定無し(実質ゼロとして扱う)
です。
よって、鉄筋コンクリート部材に引張力が作用するとき、「鉄筋のみで引張力を負担する」と考えます。
コンクリートは圧縮力を負担します。コンクリートの圧縮強度は、設計基準強度などで表します。詳細は下記も参考になります。
設計基準強度と品質基準強度の違いと、5分で分かるそれぞれの意味
コンクリートの引張強度と圧縮強度に関する、一級建築士の過去問題の傾向を読み解きます。下記に過去問を示します。
鉄筋コンクリート構造計算規準によると、コンクリートの引張強度は、圧縮強度の1/10程度であるが、曲げ材の引張側では引張強度は無視するため,許容引張応力度は規定されていない。
上記は、コンクリートに「許容引張応力度は規定されているか?」という問題です。構造計算の経験が無い方には中々理解しがたいかもしれませんが、答えは正です。
「鉄筋コンクリートの構造計算を行うとき、コンクリートは引張強度を有するが、実質ゼロとみなす」と覚えてくださいね。
下記の問題もあります。
コンクリートの引張強度は,圧縮強度が大きいほど大きい.
引張強度と圧縮強度の関係を思い出してください。引張強度Aは圧縮強度Bの1/10でしたね。
A=B/10
です。Bの数値を大きくするとAも大きくなりますね。よって、答えは「正」です。
コンクリートの圧縮強度、引張強度を調べる試験として、下記があります。
圧縮強度の試験 ⇒ 一軸圧縮試験
引張強度の試験 ⇒ 割裂引張強度試験
一軸圧縮試験は下記が参考になります。
今回はコンクリートの引張強度と圧縮強度の関係について説明しました。一級建築士試験でよく問われます。引張強度は圧縮強度の1/10の値です。施行令でも定義されています。
ただし、鉄筋コンクリート造の構造計算では、コンクリートの引張強度は無視することを覚えてくださいね。下記も勉強しましょう。
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