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鉄筋のサイズ・呼び径・最外径とは?D10・D13の意味と一覧表

この記事の要点

鉄筋のサイズには「呼び径(D10など)」「公称直径(D10なら9.53mm)」「最外径(リブを含む外径)」の3種類があり、図面では呼び径、構造計算では公称直径を使う

呼び径がD10・D13・D16と不規則に見える値になっているのは、もともとインチを基準にして1/8インチずつ加えた値をmmに換算した経緯があるためである。

この記事では、鉄筋のサイズとは何か、呼び径・公称直径・最外径はどう違うのか、D10・D13など数値の意味はどこから来るのかを整理します。

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鉄筋(異形鉄筋)は図面でD10又はD13などと表現します。「D10」などを呼び径と言います。


これも1つの、「鉄筋のサイズ」ですが、鉄筋のサイズは一概に言えないほど沢山あります。


これは異形鉄筋に限った話で、丸鋼はややこしくありません。丸鋼の径が9なら、それが丸鋼のサイズです。


今回は、異形鉄筋のサイズと呼び径の関係について説明します。以降、鉄筋=異形鉄筋と考えてくださいね。


異形鉄筋、丸鋼の意味、特徴は下記が参考になります。

異形鉄筋と丸鋼の違い、サイズ、機械的性質、化学成分、規格

丸鋼とは?SR235・SR295の規格・サイズ・重量を解説

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鉄筋のサイズと、公称直径と呼び径、最外径、リブの関係

前述したように、鉄筋のサイズには様々な種類があります。今回は鉄筋のサイズとして3つ説明します。


前述したD10などの呼び径も、1つのサイズです。呼び径は、あくまでも呼称として言いやすく、きれいな数字に丸められています。


まさか「D9.53」と言うわけにはいきませんからね。鉄筋のもう1つのサイズに、公称直径があります。


これは、異形鉄筋のリブを無視した部分の直径です。下図をみてください。このように異形鉄筋は、リブがついています。公称直径とは、このリブ部分を無視した値です。

異形鉄筋の断面図(リブ・公称直径・最外径の関係)

例えばD10の場合、鉄筋のサイズは実際には10mmではなく、9.53mmとなります。実際に構造計算を行う時、D10の断面積は71m㎡として考慮します。


最後に説明する鉄筋のサイズが、異形鉄筋のリブを含めた鉄筋の最外径です。D10の公称直径は9.53です。リブの高さは片側0.8mmが最大です。つまり、D10の最外径は

と言われています。詳細は下記をご覧ください。

異径鉄筋の最外径とは?D10〜D41の一覧表と計算方法


以上、鉄筋のサイズを3つ説明しました。整理すると、下記となります。

以上が鉄筋のサイズです。種類が沢山あって覚えにくそうですが、実際には呼び径だけを覚えれば大丈夫です。必要に応じて、鋼材表を読めば十分でしょう。


呼び径、直径、外径の意味は、下記が参考になります。

呼び径(よびけい)とは?内径・外径との違い・φとA呼称の関係

φ(ファイ)とは?直径を示す記号の意味・読み方・使い方と表記

外径とは?1分でわかる意味、図、直径との違い、円周の求め方

鉄筋径の決められ方、鉄筋径とインチの関係

では、鉄筋のサイズはどのように決められているのでしょうか。D10は分かりますが、次はD13、D16、D19というように、不思議な値です。


キリが良さそうなD15はなぜないのか、と思いませんか?


これは偶然ではありません。きちんと理由があります。現在用いられているSI単位系は、その昔各国でバラバラの単位を使っていました。


イギリス、アメリカでは「インチ」が主要単位だったのです。


当然、鉄筋もインチを元に寸法が決められていました。1インチをmmに直すと下記の値となります。

この25.4mmを規準に、1/4インチと1/8インチを考えます。それぞれ、

となります。D10の公称直径は9.53mmでしたね。これは、


で決まっています。他の径も、下記の計算で公称直径が決まります。

つまり1/8インチを加えていきます。この計算で、全ての鉄筋径が決まっています。以上、鉄筋径の考え方を分かって頂けたでしょうか。


以上、これまで説明した鉄筋サイズを表に示しました。

鉄筋のサイズの種類

鉄筋のサイズを表に示しました。考え方は前述した通りです。D10だからと言って、10mmの鉄筋だと考えないように注意しましょう。


構造計算では、あくまでも公称直径が基本です。

鉄筋サイズ一覧(呼び径・公称直径・断面積)

上図の数値をHTMLの表に整理します(JIS G 3112)。

呼び径公称直径(mm)公称断面積(mm2)単位重量(kg/m)
D109.5371.330.560
D1312.7126.70.995
D1615.9198.61.56
D1919.1286.52.25
D2222.2387.13.04
D2525.4506.73.98
D2928.6642.45.04
D3231.8794.26.23
D3534.9956.67.51
D3838.111408.95
D4141.3134010.5
D5150.8202715.9

実務でよく使われるのはD10〜D25です。

D29以上は大断面の柱・梁や橋梁など、特殊な構造部材に用います。

SD規格(鉄筋の強度規格)とは

鉄筋にはサイズのほかに、強度を示すSD規格があります。

SDはSteel Deformed(異形鉄棒)の略で、後の数字は降伏点の下限値(N/mm2)を表します。

SD345なら降伏点が345N/mm2以上という意味です。

規格降伏点(N/mm2)引張強さ(N/mm2)主な適用径
SD295A295以上440〜600D10〜D25
SD295B295〜390440以上D10〜D25
SD345345〜440490以上D10〜D41
SD390390〜510560以上D10〜D41
SD490490〜625620以上D10〜D51

一般的なRC造の梁・柱にはSD345が最も多く使われます。

SD390・SD490は高強度RC造や超高層建築物で採用されます。

鉄筋のサイズと設計図の描き方

では、様々ある鉄筋のサイズを設計図でどう表現するのでしょうか。これは鉄筋の呼び径で、表現は統一されています。


そもそも「D〇○」と描かれている鉄筋は、異形鉄筋の意味です。また、いちいちリブを表現しません。


前述したように、リブは0.8mm程度で、図面で表現するには小さすぎる寸法だからです。

混同しやすい用語

呼び径(D10など)

呼び径とは、鉄筋のサイズを示す「呼称」であり、D10・D13などと表す。

あくまで呼称のため実際の直径とは一致しない(D10の公称直径は9.53mm)。

公称直径はリブを無視した鉄筋の実際の直径を指し、構造計算の断面積算定に使う。

呼び径と公称直径は異なる数値である。

公称直径

公称直径とは、異形鉄筋のリブを無視した本体部分の直径のことで、D10なら9.53mm。

構造計算における断面積の算定に用いる値である。

呼び径(D10)は図面表記のための名称であり、公称直径(9.53mm)は計算で用いる実測値に近い値で、意味と使い方が異なる。

まとめ

今回は、鉄筋のサイズについて説明しました。一見、鉄筋のサイズは沢山あるように思いますね。


ただ、図面を描く上で重要なサイズは呼び径ですし、構造計算で必要なサイズは公称直径です。この2つは最低限覚えておきましょう。

呼び径(よびけい)とは?内径・外径との違い・φとA呼称の関係

異径鉄筋の最外径とは?D10〜D41の一覧表と計算方法


異形鉄筋、丸鋼の特徴もぜひ勉強してくださいね。

異形鉄筋と丸鋼の違い、サイズ、機械的性質、化学成分、規格

丸鋼とは?SR235・SR295の規格・サイズ・重量を解説

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理解度チェック

Q.

鉄筋のサイズの3種類は何か。図面と構造計算でそれぞれどれを使うか?

答えを見る

呼び径(D10など)・公称直径(リブを無視した本体の直径)・最外径(リブを含む外径)の3種類。図面では呼び径、構造計算では公称直径を使う。

Q.

D10の公称直径・公称断面積は。呼び径がインチ由来である理由は?

答えを見る

D10の公称直径は9.53mm、公称断面積は71mm2。元々インチ基準で、1/4インチ+1/8インチ=9.53mm(D10)のように1/8インチ(3.175mm)ずつ加えて公称直径が決まっている。

Q.

SD規格とは何か。SD345の意味は?

答えを見る

SDはSteel Deformed(異形鉄棒)の略で、後の数字は降伏点の下限値(N/mm2)を表す(根拠:JIS G 3112)。SD345は降伏点345N/mm2以上の意味で、一般的なRC造の梁・柱に最も多く使われる。

ハナダユキヒロ

この記事を書いた人

ハナダユキヒロミツメラボ

設計事務所に7年勤務。2010年より「建築学生が学ぶ構造力学」を運営(16年以上)。著書「わかる構造力学」「わかる構造力学(改訂版)」(工学社)。

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