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鉄筋(異形鉄筋)は図面でD10又はD13などと表現します。「D10」などを呼び径と言います。
これも1つの、「鉄筋のサイズ」ですが、鉄筋のサイズは一概に言えないほど沢山あります。
これは異形鉄筋に限った話で、丸鋼はややこしくありません。丸鋼の径が9なら、それが丸鋼のサイズです。
今回は、異形鉄筋のサイズと呼び径の関係について説明します。以降、鉄筋=異形鉄筋と考えてくださいね。
異形鉄筋、丸鋼の意味、特徴は下記が参考になります。
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前述したように、鉄筋のサイズには様々な種類があります。今回は鉄筋のサイズとして3つ説明します。
前述したD10などの呼び径も、1つのサイズです。呼び径は、あくまでも呼称として言いやすく、きれいな数字に丸められています。
まさか「D9.53」と言うわけにはいきませんからね。鉄筋のもう1つのサイズに、公称直径があります。
これは、異形鉄筋のリブを無視した部分の直径です。下図をみてください。このように異形鉄筋は、リブがついています。公称直径とは、このリブ部分を無視した値です。
例えばD10の場合、鉄筋のサイズは実際には10mmではなく、9.53mmとなります。実際に構造計算を行う時、D10の断面積は71m㎡として考慮します。
最後に説明する鉄筋のサイズが、異形鉄筋のリブを含めた鉄筋の最外径です。D10の公称直径は9.53です。リブの高さは片側0.8mmが最大です。つまり、D10の最外径は
と言われています。詳細は下記をご覧ください。
異径鉄筋の最外径とは?1分でわかる値と意味、d19、d22、d25、d41の最外径は?
以上、鉄筋のサイズを3つ説明しました。整理すると、下記となります。
以上が鉄筋のサイズです。種類が沢山あって覚えにくそうですが、実際には呼び径だけを覚えれば大丈夫です。必要に応じて、鋼材表を読めば十分でしょう。
呼び径、直径、外径の意味は、下記が参考になります。
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では、鉄筋のサイズはどのように決められているのでしょうか。D10は分かりますが、次はD13、D16、D19というように、不思議な値です。
キリが良さそうなD15はなぜないのか、と思いませんか?
これは偶然ではありません。きちんと理由があります。現在用いられているSI単位系は、その昔各国でバラバラの単位を使っていました。
イギリス、アメリカでは「インチ」が主要単位だったのです。
当然、鉄筋もインチを元に寸法が決められていました。1インチをmmに直すと下記の値となります。
この25.4mmを規準に、1/4インチと1/8インチを考えます。それぞれ、
となります。D10の公称直径は9.53mmでしたね。これは、
で決まっています。他の径も、下記の計算で公称直径が決まります。
つまり1/8インチを加えていきます。この計算で、全ての鉄筋径が決まっています。以上、鉄筋径の考え方を分かって頂けたでしょうか。
以上、これまで説明した鉄筋サイズを表に示しました。
鉄筋のサイズを表に示しました。考え方は前述した通りです。D10だからと言って、10mmの鉄筋だと考えないように注意しましょう。
構造計算では、あくまでも公称直径が基本です。
では、様々ある鉄筋のサイズを設計図でどう表現するのでしょうか。これは鉄筋の呼び径で、表現は統一されています。
そもそも「D〇○」と描かれている鉄筋は、異形鉄筋の意味です。また、いちいちリブを表現しません。
前述したように、リブは0.8mm程度で、図面で表現するには小さすぎる寸法だからです。
今回は、鉄筋のサイズについて説明しました。一見、鉄筋のサイズは沢山あるように思いますね。
ただ、図面を描く上で重要なサイズは呼び径ですし、構造計算で必要なサイズは公称直径です。この2つは最低限覚えておきましょう。
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異形鉄筋、丸鋼の特徴もぜひ勉強してくださいね。
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